雨のため、1日順延となっていた「ぎふ清流国体開催記念・第2回東アジアカップ女子ソフトボール大会」が、7月5日(金)、ようやく開幕。
「開幕戦」となった第1試合、中国対チャイニーズタイペイは、開催地・揖斐川町の宗宮孝生町長の始球式で熱戦の火蓋が切られ、激しい点の取り合いとなったが、15安打と打線が爆発した中国が12-5で大勝。まず1勝を挙げた。
続く第2試合に大学日本代表が登場。昨年、韓国・大邱で開催された「第1回東アジアカップ」を制した「ディフェンディングチャンピオン」が韓国と対戦した。
大学日本代表の先発は泉礼花。インカレ2連覇を成し遂げた「エース」に大事な初戦の先発が託された。その立ち上がり、先頭打者に安打を許し、送りバントで得点圏に走者を送られたものの、いつもながらの冷静でクレバーなピッチングで後続をセンターフライ、空振りの三振に斬って取り、このピンチを無失点で切り抜けた。
大学日本代表はその裏、先頭の塚本智名がライト前にフラフラッと上がるフライを打ち上げたが、ライトが目測を誤り、幸運な二塁打。さらにイリーガルピッチで労せずして三塁へ進み、2番・川村可奈子がライトオーバーのタイムリースリーベースを放ち、あっさり1点を先制。一死後、4番・山本絵梨奈にもライトオーバーのタイムリーツーベースが飛び出し、この回2点を先制した。
勢いに乗る大学日本代表は、3回裏には、一死一・二塁から5番・中川なおみが豪快なスリーランを放ち、3点を追加。4回裏にも代打・二階堂夏帆がレフトスタンドにソロホームランを叩き込み、着々とリードを広げた。
守っては、先発・泉礼花が4回まで被安打3、奪三振4の力投で4回を無失点に封じれば、5回から登板した井本妃里も四球を一つ与えたものの、無失点に抑え、韓国打線につけ入る隙を与えず、凡打の山を築かせた。
大学日本代表は5回裏、一死から代打・𡈽肥里奈がサード前に絶妙なバントヒットを決め、チャンスを作ると、すかさず盗塁で揺さぶり、捕手の悪送球を誘って一死三塁とチャンスを広げた。二死後、8番・岩見香枝が粘って四球で歩き、9番・長谷川千尋が左中間を痛烈に破る安打を放ち、5回コールド勝ちに必要な7点目を奪い、7-0で韓国に圧勝。5回コールド勝ちでまず1勝を挙げた。