大会最終日、本大会の最終戦、締めくくりの一戦は、大学日本代表とチャイニーズタイペイの対戦となった。
大学日本代表は2回表、相手守備陣の3連続失策で無死満塁とし、一死後、9番・𡈽肥里奈がストレートのフォアボールで押し出し。労せずして1点を先制すると、1番・塚本智名への死球で再び押し出し。2点目を挙げ、2番・長谷川千尋がセンターへ犠牲フライを放ち、三塁走者を迎え入れ、この回ノーヒットで3点を先制した。
大学日本代表は、3回表に4番・中川なおみのソロ本塁打で1点を追加。5回表には、2番・長谷川千尋のレフトオーバーのツーベースを口火に、5本の長短打を集中。4点を追加し、このまま5回コールドで試合終了と思われた。
しかし、チャイニーズタイペイがここから猛反撃。5回裏、代わった井本妃里を攻め、2点を返してコールド勝ちを免れると、6回裏にも、4番・リ ススのソロ本塁打を含む4長短打を集中して3点を返し、3点差まで追い上げた。
大学日本代表は7回表、一死から途中出場の6番・清原奈侑、7番・二階堂夏帆、8番・岩見香枝の3連続長短打で2点を追加。二死後、これも途中出場の1番・川村可奈子がレフトスタンドにトドメのツーランを叩き込み、この回大量4点を挙げ、粘るチャーニーズタイペイを振り切った。
大学日本代表は、昨年の「第1回東アジアカップ」に引き続き、各国の代表チームを相手に堂々たる戦いを見せ、韓国に7-0の5回コールド勝ちを収めたのを皮切りに、中国に5-0、日本には0-1で敗れたものの、最終戦のチャイニーズタイペイ戦も12-6で大勝し、「初代チャンピオン」の名に恥じない戦いを見せた。
また、その試合内容を振り返ると、大会規定(ホスト国での2チーム出場は特例。予選リーグで順位が上のチームが最終順位決定戦に進むことになっており、悪天候で予選リーグのみの実施となり、それを最終順位とすることになった)により、日本との「全勝対決」に敗れた大学日本代表に順位はつかなかったが、今大会で一番輝いたチームであり、優勝した日本代表とともに、日本のソフトボールのレベルの高さ、クオリティの高さを証明した「ベストチーム」であった。