公益財団法人日本ソフトボール協会

〒160-0013 東京都新宿区霞ヶ丘町4番2号 Japan Sport Olympic Square
日本ソフトボール協会 TEL.03-5843-0480 FAX.03-5843-0485

公益財団法人
日本ソフトボール協会

選手育成

選手育成 GEMとは!?

GEMとは!?

 2020年の東京オリンピックにおいて、「野球・ソフトボール」が復活するのでは……という気運が高まっていた2015年、本協会・選手強化本部会は「2020年東京オリンピックで野球・ソフトボールの復活が必ず実現する」ことを大前提とし、2020年東京オリンピックでの金メダル獲得をめざす、新たな選手強化のプラン・システムの作成を急いだ。

 まず2020年東京オリンピックでの「野球・ソフトボール」の復活を前提とし、オリンピックへ向けた選手強化の「5カ年計画」を策定。2020年東京オリンピックで金メダルを獲得するために、従来の選手強化を根本から見直し、より効率的に、より合理的に、金メダルへの「最短距離」を突っ走っていけるよう、新たな枠組みでの選手強化プラン・システムを考案するに至った。

 その一環として「Target-Age-Project」(2020年に中心選手となり得る選手の発掘・育成・強化を行うプロジェクト/通称TAP)が立ち上げられ、その1年後、「野球・ソフトボール」のオリンピック競技「復活」の正式決定を受け、ジュニア世代の育成強化をめざす「GEMプロジェクト」が発足した。

【TAPについて】

 「Target-Age-Project」は、まさに「Road to Tokyo」、2020年東京オリンピックで「確実に金メダルを手にする」ための強化プランで、女子TOP日本代表の強化に直結するターゲットエイジ(24歳以下/当時)の選手で「TAP-A」「TAP-B」の強化チームを編成。2020年に選手としての「ピーク」を迎えるであろう選手たちをターゲットとし、より重点的な強化を行うための強化システム・プランであった(現在は女子TOP日本代表の強化に集約されている)。

 2016年8月4日(木)、日本時間の午前4時46分、ブラジル・リオデジャネイロで行われていたIOC(国際オリンピック委員会)の総会で、2020年東京オリンピックにおける5種目18競技の追加が正式に決定。野球・ソフトボールのオリンピック競技「復活」が現実のものとなったが、この正式決定前から、すでに2020年東京オリンピックに向けた強化計画「Road to Tokyo」に着手し、「Target-Age-Project/TAP」をスタートさせていた本協会選手強化本部会が、今度は「ジュニア世代」の本格強化に乗り出し、「新たな強化システム」となる「GEMプロジェクト」をスタートさせた。

【GEMプロジェクトについて】

 「GEMプロジェクト」は、日本のソフトボールの強化の『土台』となる将来的な人材の発掘・育成・強化をめざした「ジュニア世代」を対象としたプロジェクトであり、ジュニア世代を年代ごとに区切り、「GEM1」(U14/14歳以下、中学1~2年生対象)を登竜門に、「GEM2」(U16/16歳以下、中学3年生~高校1年生対象)、「GEM3」(U19/19歳以下、高校2年生~大学1年生・日本リーグ在籍1年目の選手対象)、「GEM4」(U23/23歳以下、主に大学生と日本リーグ所属の該当する世代の若手選手を対象※女子TOPに集約される形で2017年をもって廃止)のカテゴリーを設定。早期からの「英才教育」とその世代に応じた「段階的な指導」を行い、「世界の舞台」で戦える、世界で通用する選手を育て、日本のソフトボールが「世界一」であり続けるためのプロジェクトである。日本のソフトボールの「未来」を創り、日本のソフトボールの将来を支えていくジュニア世代の選手たちを「宝」「宝石」になぞらえ、「GEMプロジェクト」と名付けられた(「GEM」という言葉には、宝石の『原石』、逸品、大切なものといった意味合いがある)。

 本協会は、2020年の東京オリンピックで「確実に金メダルを手にする」ことを大きな目標に掲げ、年間150日超の強化合宿、海外遠征、国際大会への参加を繰り返し、女子TOP日本代表の強化に力を注いでいるが、それと同時に、「金メダル獲得」を果たすだけの競技力・国際的地位を2020年以降も維持し続け、常に『世界の頂点』に立ち続けていくためには、2020年以降の日本のソフトボールを担う人材の発掘・育成・強化に取り組む必要があると考え、この「GEMプロジェクト」が設立され、継続的・永続的な強化が行われている。

【カテゴリーの上限年齢変更について】

 WBSC(世界野球・ソフトボール連盟)では、2019年以降、世界選手権の名称を「ワールドカップ」と改称し、野球とソフトボールの協調路線の強化を図り、年齢別のカテゴリー区分を統一。大会の開催についても野球と同じく、現状の男女世界選手権と男女世界ジュニア(U19)世界選手権から、男女ワールドカップ(TOPカテゴリー)、男子U23(新設)男女U18(U19より変更)女子U15(新設)男女混合U12(新設)の各カテゴリーで世界大会(ワールドカップ)を実施するに至った。この決定に伴い、本協会では、2019年より現状のGEM3(U19)をU18に、GEM2(U16)をU15、GEM1(U14)をU12にカテゴリーの上限年齢を変更することが決定。各カテゴリーのワールドカップでの「優勝」「世界一」をめざし、選手強化に取り組んでいる。

PageTop