2013.10.14
 

 

第42回日本男子ソフトボール西日本リーグ 第3節

大阪桃次郎が無傷の4連勝!
通算10勝3敗で単独首位に立つ



大阪桃次郎が無傷の4連勝!
投打に盤石な戦いぶりを見せ、単独首位に浮上

  前節単独首位に立っていたNeo長崎は今節2勝1敗
首位の座は奪われたが、今節も「勢い」を感じさせる戦いを見せた

  ダイワアクトは今節2勝1敗
「要所を心得た」戦いぶりで、通算8勝4敗と上位をキープ

  平林金属は今節2勝2敗
通算8勝5敗と、最終節もまだ「安心」できない

  旭化成は今節3勝1敗
通算7勝5敗と星を伸ばし、次節へつながる戦いを見せた!



地元・高知パシフィックウェーブは今節痛い3連敗
決勝トーナメント進出に向け、まさに「崖っぷち」……



ジェイテクトも今節元気なく3連敗
最終節では、第1節で見せた「勢い」をもう一度見せてほしい



ウエストSBCは今節2勝2敗
「フレッシュな若手」が徐々に育ってきており、
最終節でも果敢な戦いを期待したい!



今節1勝3敗と、ようやく「初勝利」を挙げたオール福岡
最終節でも、“勝負へのこだわり”、そして“勝利への執念”を!



第42回日本男子ソフトボール西日本リーグ 第3節/高知大会(高知県高知市)


 第42回日本男子ソフトボール西日本リーグ第3節が、去る10月12日(土)・13日(日)の両日、高知県高知市の春野運動公園において開催された。

 第3節では、大阪桃次郎が無傷の4連勝。投打の歯車がガッチリと噛み合い、通算成績を10勝3敗まで伸ばし、再び単独首位に浮上した。また、前節3連勝を飾り、単独首位に立っていたNeo長崎は、今節もその勢いを持ち込み「全勝」を狙ったが、結果は2勝1敗。通算9勝3敗となり、今節を無敗で駆け抜けた大阪桃次郎に勝ち星1つリードされる展開となった。また、決勝トーナメント進出の条件となる4位以内を争う戦いは、この大阪桃次郎、Neo長崎に、ダイワアクトが通算8勝4敗、平林金属が通算8勝5敗、旭化成が通算7勝5敗、高知パシフィックウェーブが通算5勝7敗で続く形となり、依然、先の展開がまったく読めない「混戦模様」。激しい上位争いの行方は、最終節となる次節(第4節)で「決着」することになった。

 大阪桃次郎は、初日、まず旭化成戦に筒井拓友のスリーランなど11安打を浴びせて7−2で快勝すると、続くウエストSBC戦でも自慢の「強力打線」が本領発揮。ドニー・ヘイルのソロホームラン、中村健二の満塁ホームランなど一気に長短打を集中させ、あっという間に逆転に成功し、終ってみれば12−2の5回コールド勝ち。2日目も、まずダイワアクト戦に、初回、澤田優生の先頭打者ホームランで強烈な先制パンチを浴びせ、“先手”を取ると、2回表に西川勝悟、4回表には植田貴也のタイムリーで1点ずつを追加。「難敵」アンドリュー・カークパトリックを見事に攻略し、3−0で勝利。今節最終戦となった地元・高知パシフィックウェーブとの一戦にも、猪股要、中村健二、筒井拓友の3本のホームランを含む11安打を浴びせて9−6と打ち勝ち、今節4連勝。通算成績を10勝3敗まで伸ばし、再び単独首位の座に浮上した。

 前節3連勝を飾り、単独首位に立っていたNeo長崎は、今節2勝1敗。初日、まずウエストSBCとの延長8回タイブレーカーにもつれ込む熱戦に、山田圭介のタイムリーで1−0のサヨナラ勝ちを収めると、続く平林金属戦でも、延長9回タイブレーカーにおよぶ「死闘」の末、再び山田圭介のタイムリーで決勝点を奪い、2−1で勝利。今節も「勢い」を感じさせる戦いぶりを見せたが、最終戦となった旭化成戦では、一転、相手に試合の主導権を握られる展開に終始し、3−5の敗戦。初日、2試合続けて粘り強く接戦を勝ち抜いた場面では、「初の西日本リーグ制覇」がいよいよ現実味を帯びてきたか……!とも思われたが、「優勝への道のり」はそう甘くなく、結果、今節4連勝を飾った大阪桃次郎に「勝ち星1つ」リードされる展開となった。

 Neo長崎に続くのはダイワアクト。初日の高知パシフィックウェーブ戦に、3回表、「投打の柱」アンドリュー・カークパトリックのタイムリーなどで2点を先制。このリードを最後まで守り抜き、2−1で接戦に勝利すると、2日目も、まずオール福岡戦に、吉田和史、アンドリュー・カークパトリック(2打席連続)、永原健の4本のホームランを浴びせて7−0の圧勝。今節最終戦となった大阪桃次郎との一戦では、打線が散発4安打に抑えられ、0−3の完封負けを喫したものの、今節を2勝1敗と勝ち越し、上位をキープした。

 平林金属は今節2勝2敗。地元・岡山から社員200名を超える「大応援団」を引き連れ、「全勝」を狙ったが、初日のNeo長崎戦で延長9回タイブレーカーの末、1−2の惜敗。2日目の旭化成戦でも、エース・松田光が4本のホームランを浴びるまさかの試合展開で2−7の完敗を喫するなど、星は五分に落ち着いたものの、最終節に向けて“不安”を感じさせる場面が垣間見えた。現時点では通算8勝5敗と、決勝トーナメント進出圏内で最終節を迎える状況にはあるが、今のところまだ「安心できる状態」とは言いづらい部分がある。

 旭化成は今節3勝1敗。初戦の大阪桃次郎戦では、投手陣が打ち込まれ、2−7の完敗を喫したが、続くジェイテクト戦ではしっかりと「気合い」を入れ直し、金丸祝一のタイムリー、夏田陽平のツーランなどで5−1の快勝。2日目も、まずNeo長崎戦に終始“先手”を取る試合展開で5−3と勝利し、勢いをつけると、今節最終戦の平林金属戦では、打線が爆発。好投手・松田光に対し、川田直諒(2打席連続)、松岡真央、園田努(1試合2本塁打)が計5本のホームランを叩き込み、7−2で快勝。通算成績を7勝5敗とし、最終節へ決勝トーナメント進出の望みをつないだ。

 地元開催となった高知パシフィックウェーブは痛い3連敗。先日の「東京国体優勝」を弾みに、今節は星を稼ぎたいところだったが、初戦のダイワアクト戦に1−2の惜敗。この敗戦でリズムを崩したか、2日目の平林金属戦では5−11、大阪桃次郎戦でも6−9と続けて投手陣が打ち込まれ、連敗。最終節を前に、通算5勝7敗と負け越す「大ピンチ」に立たされた。しかし、次節(最終節)ではまだ4試合を残しており、順位を争うライバルチームの勝敗次第では、わずかながら決勝トーナメント進出の可能性が残されているという“幸運”にも恵まれている。最終節では何とかチーム状態を立て直し、「底力」を見せてもらいたいものである。

 この他、第3節ではジェイテクトが3連敗を喫し、通算4勝8敗。ウエストSBCが2勝2敗で通算4勝9敗。オール福岡が1勝3敗で通算1勝12敗となり、それぞれ次節(最終節)の戦いに臨むことになった。第42回日本男子ソフトボール西日本リーグも、いよいよ次節(第4節)が最終節となる。今シーズンの西日本リーグを制覇するチームは果たしてどのチームか。また、熾烈な上位争いに生き残り、決勝トーナメント進出を決める4チームはどのチームか。全9チームの順位の行方は、最終節の最終日、最終試合まで目が離せない展開となりそうだ。

  第42回日本男子ソフトボール西日本リーグ第3節、全チームの成績は下記の通りで、最終節となる第4節は10月26日(土)・27日(日)の両日、広島県尾道市において開催される。



第42回 日本男子ソフトボール西日本リーグ 第3節終了時点 全チーム成績
チーム名
大阪桃次郎 10
Neo長崎
ダイワアクト
平林金属
旭化成
高知パシフィックウェーブ
ジェイテクト
ウエストSBC
オール福岡 12

※同率の場合には、前年の順位が上のチームから順に表記しています。