2016.6.6
 

 

第45回日本男子ソフトボール東日本リーグ第2節

豊田自動織機が8勝2敗で単独首位をキープ!




好調・豊田自動織機が依然「単独首位」をキープ!



「勝ち星一つ差」に迫った2位・ホンダエンジニアリング
逆転優勝に向けて、いよいよ射程圏内にとらえたか!?



デンソーは今節3勝1敗で、変わらず3位グループ
チーム状態は次第に上向いており、最終節が楽しみ


トヨタ自動車も今節3勝1敗で同じく3位
チーム一丸、最終節では「ミラクル」を起こしたい!


地元開催となった岐阜エコデンSCは通算5勝5敗
「若手」の奮起で決勝トーナメント進出なるか……


埼玉県庁クラブも通算5勝5敗の勝率5割
常に「何かをやってくれそう」な期待感を秘めている


大阪グローバルは通算2勝8敗で7位に低迷
この状況を打開すべく、何かキッカケをつかみたい


YKKは今節4連敗を喫し、最下位に転落
一戦一戦を大切に! 「勝利への執念」を見せろ!!



第45回日本男子東日本リーグ第2節/岐阜県羽島市・岐阜市

 第45回日本男子ソフトボール東日本リーグ第2節が、去る6月4日(土)・5日(日)の両日、岐阜県羽島市(羽島市運動公園 はしま清流スタジアム・多目的広場)・岐阜市(岐阜聖徳学園大学総合グラウンド)において開催された。

 第2節では、前節無傷の6連勝を飾る「快調な滑り出し」を見せた豊田自動織機が2勝2敗に終わり、「足踏み状態」となったものの、通算8勝2敗で単独首位をキープ。この豊田自動織機を追いかける2位・ホンダエンジニアリングが、今節3勝1敗(通算7勝3敗)で「勝ち星一つ差」に迫り、その他上位グループは、同率3位にデンソー、トヨタ自動車が通算6勝4敗(ともに今節3勝1敗)で並ぶ混戦模様が続く展開となった。

 豊田自動織機は、初日、まずデンソーとの対戦で先発・深津悠平が初回に早々と先制点を許すなど、終始相手に試合のペースを握られる展開となり、1−3の黒星スタート。続く岐阜エコデンSC戦も相手に先手を奪われる劣勢を強いられたが、迎えた5回裏、西岡恭佑のライト前タイムリー、平見和紀の左中間へのスリーランホームランで一気に試合をひっくり返し、4−3の逆転勝利。2日目、大阪グローバルとの対戦でも、0−0で迎えた5回表に「切り込み隊長」森田裕介が右中間へ値千金の決勝スリーランを叩き込み、3−1で勝利を収め、ここから再び勢いを加速させるかに見えた。しかし、今節最終戦となったトヨタ自動車戦では、トヨタ自動車のエース・木原道哲の前にわずか1安打と打線が抑え込まれ、0−3の完封負け。この第2節では、前節「6連勝」を飾ったときほど投打に勢いは感じられず、2勝2敗の勝率5割に止まる形となった。前節で蓄えた「貯金」が結果的に活き、依然単独首位であることには変わりないが、最終節で優勝をつかみ取るためにはもう一度チーム全体を「引き締める」必要がありそうだ。

 第1節終了時点で4勝2敗、「勝ち星二つ差」で豊田自動織機を追いかける2位・ホンダエンジニアリングは、初日、大阪グローバル戦に林田太地の先制タイムリー、浦本大嗣、佐藤輝のソロホームランなどで得点を重ね、6−0の完勝。続くYKK戦にも大石司の2本のタイムリーツーベースを含む11安打を浴びせて7−2と快勝し、連勝スタート。2日目、埼玉県庁クラブとの対戦では、先発・永吉孝臣が初回に3連打を浴びていきなり1点を失うなど相手に試合の主導権を握られ、1−4で敗れはしたものの、今節最終戦となった岐阜エコデンSC戦は「チーム一丸」気合いを入れ直し、王者の底力を発揮。6回終了時点で1−2とリードを奪われながら、土壇場の7回表、佐藤輝が一死二・三塁から「起死回生」の2点タイムリーツーベースを放ち、逆転に成功。3−2で熱戦をモノにし、今節3勝1敗、通算7勝3敗と首位・豊田自動織機をいよいよ「射程圏内」にとらえた。

 同率3位に並んだのは、デンソーとトヨタ自動車。
 前節3勝3敗のデンソーは、今節初戦で豊田自動織機と対戦し、初回、一死二・三塁から川崎智秋のレフトへの犠牲フライで早々と1点を先制。3回裏に守備の乱れで同点に追いつかれたが、迎えた6回表、一死三塁から今度は川田寛明の犠牲フライで勝ち越しに成功すると、続く7回表にも一死から西森成、下伊倉将太の長短打でダメ押しの3点目を追加し、3−1で勝利。第1節で快進撃を見せた首位・豊田自動織機に初黒星をつけた。続く埼玉県庁クラブ戦にも、清水洸佑、大林正樹の連続タイムリー、下井倉将太のランニングホームランで4−3と競り勝ち、連勝。2日目のトヨタ自動車戦はエース・山脇佑也が3本のホームランを含む10安打を浴びるなど打ち込まれ、2−7で敗れはしたが、今節最終戦となったYKK戦でその鬱憤を晴らすかのように打線が爆発し、13−4と大勝。第1節と比べてチームの調子は着実に上向いており、今節3勝1敗、通算6勝4敗と白星を2つ先行させた。

 トヨタ自動車も、今節初戦となったYKK戦に黒岩誠亥の先頭打者ホームランを含む12安打を浴びせ、9−1と圧勝。続く大阪グローバル戦は初回に江口真史のタイムリーツーベースで1点を先制しながら、その後なかなか追加点を奪えず、最終的に2−3の逆転負けを喫したものの、2日目、デンソーとの対戦で7−2と再び快勝。この「勢い」で首位・豊田自動織機戦にも、打っては山脇翔太のタイムリー、濱口寿二、江口真史のソロホームラン、守ってはエース・木原道哲の被安打1の好投で3−0の完封勝利を飾り、同じく今節3勝1敗、通算成績を6勝4敗とした。

 岐阜エコデンSCと埼玉県庁クラブは、ともに通算5勝5敗で同率5位。
 今節地元開催となった岐阜エコデンSCは、初日、埼玉県庁クラブとの「壮絶な打ち合い」に12−7で勝利を収めたが、続く豊田自動織機戦では5回表まで2点をリードするなど試合を有利に進めておきながら、その裏一挙4点を奪われ、最終的には3−4の逆転負け。2日目も大阪グローバルとの対戦で1−0の完封勝利を収めた後、王者・ホンダエンジニアリングに果敢に挑んだが、この試合も5回まで2点をリードしながら、結局最後は2−3と試合をひっくり返される「勝負弱さ」を露呈してしまい、今節も2勝2敗と勝ち星を先行させることはできなかった。

 埼玉県庁クラブも、初日の岐阜エコデンSC戦に7−12、デンソー戦に3−4と連敗した後、2日目はYKK戦に4−1、ホンダエンジニアリング戦に4−1と連勝し、今節2勝2敗。独特の緩急と制球力で勝負する左腕・武井大樹を中心に試合を作りながら、最終的には「打って勝つ」お馴染みのスタイルで、今節も王者・ホンダエンジニアリングを撃破する「大物食い」をやってのけたが、その中でやはりどこか安定感に欠ける部分があり、上位浮上とはいかなかった。

 大阪グローバルは通算2勝8敗で7位。初日のトヨタ自動車戦では、初回に1点を先制されながらも果敢に食らいつき、3回裏に西角和馬のタイムリーツーベースで1点を奪い同点、さらに4回裏にも代打・伊藤太慈のタイムリーで2点を挙げ、逆転に成功。6回表に1点差に詰め寄られたものの、何とか3−2で逃げ切り、勝利を飾った。しかし、この試合以外(ホンダエンジニアリング戦に0−6、豊田自動織機戦に1−3、岐阜エコデンSC戦に0−1)は勝ち星に恵まれず、今節も1勝3敗と黒星が2つ先行する苦しいチーム状態。依然として下位に低迷し、立て直しのキッカケをつかめずにいる。

 YKKは今節4連敗に終わり、通算1勝9敗の最下位に転落。敗れた4試合(トヨタ自動車戦に1−9、ホンダエンジニアリング戦に2−7、埼玉県庁クラブ戦に1−4、デンソー戦に4−13)の内、3試合で初回に失点、しかも序盤で早々と試合の大勢を決められてしまうことが多く、典型的な「負けパターン」に陥っている……。この悪い流れを断ち切るためには、まず何よりも目の前の一戦に集中し、しっかりと戦い抜くこと。そして一球、ワンプレーに「全力」を注ぎ、勝利への「執念」を前面に押し出していかなければならない。戦い方次第ではもっと「上」をめざせるチームなだけに、最終節では何とか一味違うところを見せてもらいたいものだ。

 第45回日本男子ソフトボール東日本リーグ第2節終了時点、全チームの成績は下記の通りで、最終節となる第3節は10月22日(土)・23日(日)の両日、埼玉県戸田市(彩湖・道満グリーンパーク野球場 他)において開催される。

第45回 日本男子ソフトボール東日本リーグ 第2節終了時点 全チーム成績
順位 チーム名
1位 豊田自動織機 8 2
2位 ホンダエンジニアリング 7 3
3位 デンソー 6 4
トヨタ自動車 6 4
5位 岐阜エコデンSC 5 5
埼玉県庁クラブ 5 5
7位 大阪グローバル 2 8
8位 YKK 1 9

※同率の場合には、前年の順位が上のチームから順に表記しています。