2016.9.6
 

 

第45回日本男子ソフトボール西日本リーグ第3節

平林金属が10勝2敗で単独首位を快走!




王者・平林金属が今節も3勝1敗と勝ち越し、
変わらず「単独首位」を快走!



今節初戦で平林金属にサヨナラ勝ちを収めたダイワアクト
この劇的勝利で勢いに乗り、今節無傷の3連勝!



高知パシフィックウェーブも今節無傷の3連勝
ダイワアクトとともに2位グループで平林金属を追走する


愛媛ウエストは平林金属戦に敗れはしたが、今節3勝1敗
通算8勝5敗で「3年連続の決勝トーナメント進出」を狙う


前節3勝1敗と勝ち越した大阪桃次郎は1勝2敗……
「好不調に波」があり、大事な場面での「脆さ」が心配だ


ジェイテクトは今節1勝3敗と振るわず、痛い負け越し
決勝トーナメント進出に向け、もう負けは許されない


接戦を演じるものの、なかなか勝ち切れない旭化成
今節も1勝3敗と黒星が先行し、厳しい戦いが続いている


Neo長崎も今節1勝3敗で依然「下位」に低迷
選手起用を模索し、試行錯誤を繰り返してはいるが……


オール福岡は今節も勝ち星がなく、ついに開幕12連敗
来年へとつなぐためにも、このままでは終われない!



第45回日本男子西日本リーグ第3節/福岡県北九州市

 第45回日本男子ソフトボール西日本リーグ第3節が、去る9月3日(土)・4日(日)の両日、福岡県北九州市・ひびきコスモス運動場において開催された。

 第3節では、前節終了時点で通算7勝1敗と星を伸ばしていた平林金属が依然「安定した戦いぶり」で首位をキープ。今節も3勝1敗と勝ち越し、2位グループに「勝ち星二つ差」をつけたまま、単独首位を快走する形となった。また、ダイワアクトと高知パシフィックウェーブが今節無傷の3連勝で2位グループへと浮上し、首位・平林金属を追走。決勝トーナメント進出を巡る争い(上位4チームに決勝トーナメント進出の権利が与えられる)もいよいよクライマックスを迎え、上位争いの行方は、以下、愛媛ウエストが8勝5敗、大阪桃次郎が7勝5敗、ジェイテクトが6勝7敗と「僅差」で続く「混戦模様」のまま、最終節となる次節(第4節・高知大会)へ持ち越されることとなった。

 首位を走る平林金属は、初日、初戦となったダイワアクト戦で1−2のサヨナラ負けを喫し、今節黒星スタート。しかし、この敗戦を引きずることなく、続くジェイテクト戦に「チームの顔」松田光の先制タイムリー、太田元貴の満塁ホームラン等で得点を重ね、13−2(5回コールド)で圧勝すると、2日目の愛媛ウエスト戦にも小見山敦吏、谷口淳、祝弘樹、太田元貴の4本のホームランを含む10安打を浴びせて7−1と快勝。こうなるとその「勢い」は最後まで衰えることなく、今節最終戦となったオール福岡戦も松田光、小見山敦吏(3本)、鳥山和也の5本のホームランを含む17安打の「猛攻」で18−7と大勝し、3連勝。最終的には3勝1敗ときっちり勝ち越してみせる「王者らしい戦いぶり」で、変わらず首位を独走。上位グループから頭一つ抜け出し、「優勝・連覇」に向かって確かな足取りを刻んでいる。

 前節を終え3位グループ(通算5勝4敗)につけていたダイワアクトと高知パシフィックウェーブは、今節無傷の3連勝を飾り、2位グループへと浮上。ダイワアクトは、初日、初戦となった王者・平林金属との対戦で息詰まる投手戦を展開。0−0のまま迎えた7回表、「絶対的エース」アンドリュー・カークパトリックがこの回先頭の松田光に初球をとらえられ、ソロホームランを浴びたものの、その裏、一死二塁から古川恵士が「お返し!」とばかりにセンターへ「値千金」のサヨナラツーランホームランを放り込み、劇的な逆転勝利。この「大きな1勝」がチーム全体に弾みをつけ、続く旭化成との延長タイブレーカーにもつれ込むシーソーゲームも5−4で勝ち切り、連勝。2日目のNeo長崎戦も4回裏に1点を先制されながら、土壇場の7回表、キャプテン・白水啓太の右中間を破るタイムリースリーベースとワイルドピッチで試合をひっくり返し、2−1と逆転勝ち。今節無傷の3連勝で2位グループに順位を上げる追い上げをみせ、最終節での「逆転優勝」が狙える位置につけた。
 高知パシフィックウェーブも、今節初戦のNeo長崎戦に立石壮平のツーラン、片岡大洋のソロホームラン等「打線の活躍」で5−4と勝利。続く大阪桃次郎戦にも、打っては立石壮平が2試合連続のツーランホームラン、投げてはチームのエースでありキャプテンでもある高橋速水が被安打4・奪三振8の投球内容で2−0の完封勝利を飾り、連勝。2日目、ジェイテクトとの対戦でも初日に作った「良い流れ」をそのまま持ち込み、2回表に1点を先取されながら、その裏、中西康太、古敷谷亮のタイムリー、ワイルドピッチで一挙3点を挙げ、逆転に成功。最終的に4−1で勝利を飾り、ダイワアクトと同じく今節無傷の3連勝。最終節での「逆転優勝」へ確かな可能性を見出した。最終節となる次節(第4節)は地元・高知大会。さらに、その初戦で首位・平林金属との「直接対決」が組まれているだけに、大きな注目が集まる。

 ダイワアクト、高知パシフィックウェーブに「星一つ差」で続くのは、通算8勝5敗の愛媛ウエストと通算7勝5敗の大阪桃次郎。愛媛ウエストは、2日目の平林金属戦で投手陣が4本のホームランを含む10安打を浴びる等打ち込まれ、1−7の完敗。しかし、その他の試合ではオール福岡戦に10−0(5回コールド)、Neo長崎戦に7−2、大阪桃次郎戦に7−0と着実に勝ち星を重ね、今節3勝1敗と勝ち越し。首位・平林金属との「直接対決」で2敗目を喫し、痛い黒星をつけてしまったが、決してチーム状態が悪いというわけではなく、最終節で「3年連続の決勝トーナメント進出」を狙い、最後の「勝負」をかける。
 一方、前節の地元・大阪大会で3勝1敗と勝ち越し、単独2位に浮上していた大阪桃次郎は今節1勝2敗と振るわず、優勝争いから後退。2日目のジェイテクト戦では序盤に2点をリードされながら、3回裏、「期待の新戦力」岡阜囀lが豪快にスリーランホームランを叩き込む等5本の長短打を集中し、7−4で逆転勝利を収めたものの、この他の試合では高知パシフィックウェーブ戦に0−2、愛媛ウエスト戦に0−7といずれも完封負け。「好不調の波」があり、大事な場面で「脆さ」の出るチームの弱点を露呈してしまった。昨年7位(7勝9敗)に低迷した悪夢を振り払い、再び決勝トーナメントの舞台へと進むことができるか。最終節では何より「勝利」「結果」が求められることになる。

 ジェイテクト、旭化成、Neo長崎の3チームは今節1勝3敗と負け越し。前節終了時点で5勝4敗と3位グループにつけていたジェイテクトは、今節初戦の旭化成戦で6回まで1点をリードされながら、土壇場の7回表に相手守備の乱れと藤本昌史のタイムリー等で一挙4点を挙げ、4−1の逆転勝利。今年の特徴でもある「これまでとは違う戦いぶり」で再び勢いづいたかに見えたが、その後は「苦戦」の連続……。平林金属戦に2−13(5回コールド)、大阪桃次郎戦に4−7、高知パシフィックウェーブ戦に1−4で敗れ、「痛い3連敗」を喫し、通算成績でも6勝7敗と決勝トーナメント進出を狙うには厳しい状況に立たされた。  旭化成は、初日、初戦となったジェイテクト戦で「逆転負け」を喫し、今節も黒星スタート。2日目のオール福岡戦では10−3と圧勝したが、結局その他の試合で接戦を勝ち切ることができず、通算5勝8敗となかなか順位を上げられない状態が続いている。
 また、Neo長崎も今節思うように星を伸ばせず、通算4勝9敗と依然「下位」に低迷。やはり第1節での出遅れ(1勝5敗)がここにきても影響しており、チームの雰囲気からしても残念ながら「順位争いをかき回す」気配は感じられない。エース・森勇紀をフル回転させるというよりは、若い堀田拓郎を積極的に先発起用する戦術(今節4試合もすべて堀田拓郎が先発登板)に早々とシフトチェンジし、来年、また、次代を見据えた戦い方をしてはいるが……現状としては「結果」がついてきていない。

 オール福岡は今節も3連敗と勝ち星がなく、泥沼の開幕12連敗。「全敗」でシーズンを終えることだけは絶対に避けてほしいが、相変わらずの「二桁失点続き」で一向に勝てる要素を見出すことができずにいる。昨年、投手陣の中で最も安定感を示したベテラン右腕・貞方直泰がこの地元・福岡大会でチームに合流したものの、結局のところは「悪い流れ」を断ち切ることができず、大敗の連続。来年につなげるためにも、 最終節ではチーム一丸となって何とか「勝利」をつかんでもらいたいところだ。

 第45回日本男子ソフトボール西日本リーグ第3節終了時点、全チームの成績は下記の通りで、最終節となる次節(第4節)は10月22日(土)・23日(日)の両日、高知県高知市・春野総合運動公園において開催される。

第45回 日本男子ソフトボール西日本リーグ 第3節終了時点 全チーム成績
チーム名
平林金属 10 2
ダイワアクト 8 4
高知パシフィックウェーブ 8 4
愛媛ウエスト 8 5
大阪桃次郎 7 5
ジェイテクト 6 7
旭化成 5 8
Neo長崎 4 9
オール福岡 0 12

※同率の場合には、前年の順位が上のチームから順に表記しています