2016.10.27
 

 

第45回日本男子ソフトボール西日本リーグ第4節

平林金属、頭一つ抜ける強さで「連覇」達成!




平林金属が初の西日本リーグ「連覇」!



最終節で無傷の4連勝を飾った大阪桃次郎。
一気に2位へと駆け上がり、決勝トーナメント進出



3位・4位争いは最後まで熾烈を極め……
今節2勝2敗のダイワアクトが3位に入った


今節2勝1敗の愛媛ウエストは4位滑り込み


高知パシフィックウェーブは、ダイワアクト、愛媛ウエストと同率で並んだが……3チーム間の対戦成績により、無念の「5位」


「一味違う戦い」で西日本リーグを盛り上げたジェイテクトは、今節2勝1敗。6位(通算8勝8敗)でシーズンを終えた


Neo長崎は通算5勝11敗で7位


旭化成はこの最終節3連敗……
8位まで順位を下げてしまった


オール福岡は結局勝ち星なしの16連敗。
いつまでもこの状態を続けていてはいけない!



第45回日本男子西日本リーグ第4節/高知県高知市

 第45回日本男子ソフトボール西日本リーグの最終節となる第4節が、去る10月22日(土)〜24日(月)の3日間(※初日が雨のため中止・順延。予備日(24日)を使用して全日程を終了した)、高知県高知市/春野総合運動公園において開催された。

 第4節では、前節終了時点で通算10勝2敗と首位を快走する平林金属が、変わらず「王者の強さ」を見せつけ、3勝1敗と勝ち越し。2日目の高知パシフィックウェーブ、旭化成戦で連勝を飾り、最終日(3日目)を残して早々と優勝・連覇を確定させると、翌日の2試合も1勝1敗で乗り切り、通算13勝3敗。第1節から最終節まで一度も首位の座を譲ることなく、シーズンを駆け抜けた。

 また、各チームの最終順位も決まり、決勝トーナメントへ進出する上位4チームが決定。
 前節1勝2敗と負け越し、上位争い脱落の危機にあった大阪桃次郎が、この最終節「無傷の4連勝」を飾って一気に2位(通算11勝5敗)まで駆け上がり、2年ぶりの決勝トーナメント進出。3位・4位争いは、ダイワアクト、高知パシフィックウェーブ、愛媛ウエストの3チームが最後まで「熾烈な順位争い」を繰り広げ、通算10勝6敗と同率で並ぶ形になったが、リーグ規定により当該チームの対戦成績(※3チーム間の対戦成績)で最終順位を決定。3チーム間の対戦成績は、ダイワアクトが3勝1敗、高知パシフィックウェーブが1勝3敗、愛媛ウエストが2勝2敗であったため、その勝敗にもとづき、ダイワアクトの3位、愛媛ウエストの4位が決まり、4強が出揃うこととなった。

 平林金属は、今節初戦で地元・高知パシフィックウェーブと対戦。立ち上がりから松田光、高橋速水の両「日本代表」投手が一歩も譲らぬ投げ合いを展開し、試合は0−0のまま延長タイブレーカーに突入。8回も互いに得点を挙げることができず、迎えた9回表、平林金属が二死三塁から平本拓朗の「初球をとらえる」豪快なツーランホームランでついに先制点を奪い、熱戦に勝利すると、続く旭化成との激しい打撃戦にもチーム一丸となって「勝負強さ」を発揮。5−5の同点で迎えた7回裏、一死二塁から「代打」に起用されたベテラン・谷口淳がピッチャー強襲のサヨナラタイムリーを放ち、連勝。この日の2勝で最終日を待たず、早々と優勝・連覇を確定させた。最終日となった3日目はすでに優勝が決まったこともあり、エース・松田光の登板を回避し、DP(指名選手)での起用に限定する余裕の戦いぶり。大阪桃次郎戦では先発した水野拓実が打ち込まれ、6−9で敗れてしまったが、最終戦となったNeo長崎戦は再び延長タイブレーカーにもつれ込む展開となりながら、最後は「千両役者」松田光の満塁ホームランで勝負あり。今節も3勝1敗と勝ち越し、他のチームから「頭一つ抜ける」強さで2年連続の栄冠を手にした。

 大阪桃次郎は、今節初戦となったオール福岡戦に筒井拓友、ドニー・ヘイル、西村仁志の3本のホームランを含む13安打を浴びせて11−5の大勝。続くNeo長崎戦は「取られたら取り返す!」手に汗握る攻防となったが、3−3の同点で迎えた7回裏、二死一塁から岡阜囀lがライトオーバーのサヨナラタイムリーツーベースを放ち、4−3で接戦に勝利。翌日の戦いもタレントが揃う「破壊力抜群の打線」が本領を発揮し、平林金属戦に高野晃平、筒井拓友、河野拓郎の3本のホームランを含む13安打の猛攻で9−6と打ち勝ち、最終戦となった旭化成戦にも、筒井拓友、中村健二の2本のホームラン等15安打と打ちまくり、13−7で勝利。首位・平林金属が順調な足取りで早々と優勝・連覇を決めてしまったため、最終的に優勝争いを演じるところまではいけなかったが、今節「無傷の4連勝」で一気に2位へと駆け上がり、決勝トーナメント進出を決めた。

 最後まで「熾烈な順位争い」を繰り広げたダイワアクト、愛媛ウエスト、高知パシフィックウェーブの3チームは、それぞれこの最終節で直接対決が組まれ、熱戦を展開。

 まず2日目の第1試合でダイワアクトと愛媛ウエストが対戦し、愛媛ウエストが齋藤将平のツーランホームラン一発で2−0と勝利。続く第2試合では、第1試合の平林金属戦に延長9回タイブレーカーの末、1−2で競り負けた高知パシフィックウェーブと、ダイワアクト戦に2−0で勝利し、大きな1勝をつかんだ愛媛ウエストが激突。互いの「意地」と「プライド」をかけた戦いは、高知パシフィックウェーブが岡本友章の決勝タイムリーツーベースで3−2と競り勝ち、最終日での「4強入り」へ望みをつないだ。
 最終日となった3日目の第1試合では、ダイワアクトと高知パシフィックウェーブが対戦。アンドリュー・カークパトリック、高橋速水の両エースが息詰まる投手戦を繰り広げ、6回まで0−0の膠着状態が続いたが、迎えた7回表にダイワアクトが升水大瑚の三遊間を破るタイムリーで待望の先取点を奪い、そのまま1−0で勝利。この日1試合のみのスケジュールであった愛媛ウエストは、旭化成戦に5−4で競り勝ち、通算10勝6敗で一足先に全日程を終了。ダイワアクトと高知パシフィックウェーブはそれぞれ第2試合(最終戦)を戦い、高知パシフィックウェーブがオール福岡戦に14−4の5回コールド勝ち。ダイワアクトはジェイテクト戦に0−1の完封負けを喫し、その結果、通算10勝6敗で3チーム(ダイワアクト、愛媛ウエスト、高知パシフィックウェーブ)が並ぶ形となった。最終的にはリーグ規定に委ねられ、当該チームの対戦成績(※3チーム間の対戦成績)によって最終順位を決定。3チーム間の対戦成績は、ダイワアクトが3勝1敗、愛媛ウエストが2勝2敗、高知パシフィックウェーブが1勝3敗であったため、ダイワアクトが3位、愛媛ウエストが4位となり、決勝トーナメントへ進出。高知パシフィックウェーブは無念の5位に終わり、またしても「あと一歩」のところで決勝トーナメント進出を逃した。

 その他、西日本リーグでは開幕から「一味違う」戦いを続け、今シーズンの順位争いを盛り上げる存在となったジェイテクトが今節2勝1敗と勝ち越し。初戦となったNeo長崎戦に4−8で敗れ、残念ながら決勝トーナメント進出の夢は潰えてしまったが、昨年の9位(通算3勝13敗)から6位(通算8勝8敗)まで順位を上げる奮闘ぶり。来シーズンへとつながる戦いを見せた。また、シーズン序盤から「黒星先行」にあえぎ、この最終節でも1勝2敗と負け越したNeo長崎。そして今節3連敗と苦しんだ旭化成は通算5勝11敗で並び、リーグ規定(※当該チームの対戦成績で最終順位を決定)により、Neo長崎の7位、旭化成の8位が決定。オール福岡は結局今節も勝利を挙げることができず、勝ち星なしのまま終戦。9位(通算0勝16敗)でシーズンを終えることになってしまった。

 第45回日本男子ソフトボール西日本リーグの最終成績は下記の通りで、東西両リーグの上位4チームが出場し、今シーズンの「日本リーグチャンピオン」を決める決勝トーナメントは、11月12日(土)・13日(日)の両日、栃木県宇都宮市/栃木県総合運動公園硬式野球場・軟式野球場において開催される。

    第45回 日本男子ソフトボール西日本リーグ 最終順位    
順位 チーム名
優勝 平林金属 13 3
2位 大阪桃次郎 11 5
3位 ダイワアクト 10 6
4位 愛媛ウエスト 10 6
5位 高知パシフィックウェーブ 10 6
6位 ジェイテクト 8 8
7位 Neo長崎 5 11
8位 旭化成 5 11
9位 オール福岡 0 16

※3位〜5位は当該チームの勝敗(3チーム間の対戦成績)により順位を決定
※7位・8位は当該チームの勝敗により順位を決定
※上位4チームは決勝トーナメント進出

■決勝トーナメント組み合わせ