男子日本代表、第1次海外強化合宿を実施 (2008.7.8)


カナダ、アメリカの代表チーム相手に強化に励む!

世界の強豪相手に互角の戦いを展開した
予選リーグを3勝1敗の2位で通過

アメリカを倒し、決勝進出! 選手の表情も明るい

惜しくもカナダに敗れ、準優勝。だが、来年の世界選手権へ向け、
大きな収穫を手にした大会となった。今後の強化に期待が膨らむ

 去る6月28日(土)〜7月8日(火)、男子日本代表は来年の第12回世界男子ソフトボール選手権大会の開催地であるカナダ・サスカツーンで第1次海外強化合宿を実施。地元クラブチームと4試合のテストマッチを行い、7月3日(木)〜6日(日)はカナダ、アメリカ、日本の代表チームが参加し、「3カ国チャレンジ」と銘打った大会を実施。ダブルラウンドロビン(2回戦総当たり)の予選リーグを行い、まず予選リーグの1位が決勝進出。予選リーグの2位と3位の勝者と対戦し、最終順位を決定する試合方式で覇が競われた。
 日本は予選リーグを3勝1敗の2位で通過(カナダと同率ながら得失点差で2位)。決勝トーナメントでは予選3位のアメリカと対戦し、9−3と快勝。カナダとの決勝に臨んだ。
 決勝では、飯田邦彦(日新製鋼)、村里和貴(デンソー)、浜口辰也(ホンダエンジニアリング)の「3本柱」を投入。前回の世界選手権準優勝、過去3度にわたり世界選手権を制し、「世界の頂点」に立った経験を持つ強豪・カナダと互角の試合を演じたが、惜しくも0−1のサヨナラ負け。2位に終わった。
 しかし、丹下淑裕ヘッドコーチ(豊田自動織機)、荒木貴則コーチ(日新製鋼)、植田祐造コーチ(ホンダエンジニアリング)、藤田直人マネージャー(豊田自動織機)とコーチングスタッフを一新して臨んだ初の国際大会で、強豪・カナダと互角の試合を演じての準優勝は今後の強化へ向けて、非常に大きな収穫を手にしたといってもいいだろう。
 全試合のイニングスコア、予選リーグ星取表、決勝トーナメント結果、個人成績、強化合宿参加メンバー等は以下の通り。

【3カ国チャレンジ 全試合結果】

7月3日(木)
〔予選リーグ第1戦/アメリカ戦〕

  1 2 3 4 5 6 7
日  本 0 2 0 1 0 5 0 8
アメリカ 0 0 0 0 0 2 1 3

(日)○浜口(4回)・照井(2回)・村里(1回)−鈴木(7回)
〔本塁打〕枦山、松岡、中村

7月4日(金)
〔予選リーグ第2戦/カナダ戦〕

  1 2 3 4 5 6 7
日 本 0 0 4 2 0 0 0 6
カナダ 0 0 0 1 0 0 1 2

(日)○飯田(4回)・中村(2回)・村里(1回)−小野(7回)
〔本塁打〕筒井、鈴木

〔二塁打〕枦山

7月5日(土)
〔予選リーグ第3戦/カナダ戦〕

  1 2 3 4 5
カナダ 3 0 2 0 3 8
日 本 0 1 0 0 0 1

※大会規定により5回得点差コールド
(日)●村里(3回)・照井(2回)−鈴木(5回)

〔予選リーグ第4戦/アメリカ戦〕

  1 2 3 4 5
アメリカ 1 1 0 4 0 6
日  本 0 9 0 3 1x 13

※大会規定により5回得点差コールド
(日)○飯田(3回)・中村(1回)・照井(1回)−小野(5回)
〔本塁打〕筒井A、小野、松岡
※日本は3勝1敗で予選リーグ2位

  日本 カナダ アメリカ 勝数 敗数 順位
日本 ○6─2 ○8─3 3 1 2
●1─8 ○13─6
カナダ ●2─6 ○4─2 3 1 1
○8─1 ○9─5
アメリカ ●3─8 ●2─4 0 4 3
●6─13 ●5─9

※各チーム2回戦総当たりの予選リーグを行い、その順位によって決勝トーナメントを戦う。
※同率の場合は得失点で順位を決定。


7月6日(日)

〔決勝トーナメント・セミファイナル/アメリカ戦〕

  1 2 3 4 5 6 7
アメリカ 3 0 0 0 0 0 0 3
日  本 0 0 1 2 2 4 9

(日)浜口(3回)・○村里(3回)・照井(1回)−鈴木(7回)
〔本塁打〕青山
〔三塁打〕筒井、横山
〔二塁打〕横山、枦山

〔決勝トーナメント・ファイナル/カナダ戦〕

  1 2 3 4 5 6 7
日 本 0 0 0 0 0 0 0 0
カナダ 0 0 0 0 0 0 1x 1

(日)飯田(3回)・村里(2回)・●浜口(2回)−小野(7回)


個人成績
(打者部門)

選手名   試合数 打席数 打数 安打数 1塁打 2塁打 3塁打 本塁打 塁打数 打点 得点 盗塁 犠打 四死球 三振 失策 打率
横山 拓 6 18 13 4 2 1 1 0 7 1 3 0 2 2 1 0 0,308
小野 洋平 6 20 16 1 0 0 0 1 4 5 3 0 1 3 8 0 0,063
松岡 真央 4 7 5 2 0 0 0 2 8 5 3 0 0 0 2 0 0,400
坂井 貴之 4 13 9 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 3 3 0 0,000
石村 寛 5 14 11 2 2 0 0 0 2 1 2 0 1 2 5 0 0,182
西森 雄 6 14 11 5 5 0 0 0 5 1 3 0 2 0 3 0 0,455
枦山 竜児 6 18 15 7 4 2 0 1 12 3 6 0 0 3 3 0 0,467
筒井 拓友 6 21 17 6 2 0 1 3 17 6 5 0 1 3 5 0 0,353
青山 紀彦 6 18 16 6 4 1 0 1 10 2 4 0 0 2 2 0 0,375
亀井 博 2 3 3 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 0 0,000
鈴木 周平 6 21 14 5 4 0 0 1 8 4 4 0 0 6 6 0 0,357
中村 健二 3 5 5 4 3 0 0 1 7 1 2 0 0 0 1 0 0,800
      172 135 42 26 4 2 10 74 29 37 0 8 24 40 0 0,311

(投手部門)


投手名   試合数 投球回数 打者数 打数 被安打 失点 自責点 被本塁打 奪三振 与死球 与四球 防御率 勝数 負数 投球数
村里 和貴 5 10 45 38 12 7 6 2 6 1 1 4,20 1 0 151
飯田 邦彦 3 10 43 38 10 3 2 2 4 1 0 1,40 1 0 159
中村 健二 2 3 16 13 5 4 4 1 5 1 2 9,33 1 0 63
照井 賢吾 4 6 27 19 6 4 4 1 6 1 4 4,67 0 0 69
浜口 辰也 3 9 36 30 9 4 4 1 11 2 3 3,11 1 1 81
      38 167 138 42 22 20 7 32 6 10 3,68 4 1 523


●男子日本代表 第1次海外強化合宿参加メンバー

▽スタッフ
・強化担当
  竹島 正隆 (日ソ協選手強化本部会/男子強化委員長)
・ヘッドコーチ
  丹下 淑裕 (豊田自動織機)
・コーチ
  荒木 貴則 (日新製鋼)
  植田 祐造 (ホンダエンジニアリング)
・マネージャー
  藤田 直人 (豊田自動織機)
・トレーナー
  丸山  隆 (スポーツケアサポート)
選手
投手
  飯田 邦彦 (日新製鋼)
  浜口 辰也 (ホンダエンジニアリング)
  村里 和貴 (デンソー)
  照井 賢吾 (大阪ツヅキグローバル)
  中村 健二 (大阪桃次郎)
捕手
  小野 洋平 (高知パシフィックウェーブ)
  鈴木 周平 (大阪ツヅキグローバル)
内野手
  田中紘一郎 (ダイワアクト)
  坂井 貴之 (四街道クラブ)
  筒井 拓友 (日本体育大)
  西森  雄 (トヨタ自動車)
  枦山 竜児 (岐阜松久ファイターズ)
  松岡 真央 (旭化成)
外野手
  青山 紀彦 (早稲田大)
  横山  拓 (岐阜松久ファイターズ)
  石村  寛 (大阪ツヅキグローバル)
  亀井  博 (豊田自動織機)



カナダ・サスカツーンで第1次海外強化合宿を実施