2013.3.6
 

 

 
大会6日目、予選リーグ第6戦の相手はフィリピン

この日はスターティングメンバーを
大幅に入れ替え、試合に臨んだ

日本の先発は松田光。余裕を感じさせる
ピッチングで4イニングを無失点に抑えた

日本は初回、4番・小野、5番・松岡の長短打などで
3点を先制。見事な先制攻撃で有利に試合を進めた

4回裏、2番・嶋田がツーランホームランを放つ

4回裏、2番・嶋田に続き、6番・川田もスリーランを放ち、
大量5点を追加。この試合は「若い力」が大活躍を見せた

三者凡退で最後を締めた照井。貴重な左腕であり、
「ムードメーカー」としても、チームを盛り上げている

フィリピン戦を勝利で飾った日本。次なる「戦いの舞台」
決勝トーナメントへ向け、準備は怠りなく、進んでいる

第13回世界男子選手権大会
第6日

日本、フィリピンに大勝!
5回コールドで4勝目!!




第6日 フィリピン戦

 

 3月6日(水)、ニュージーランド・オークランドで開催されている「第13回世界男子選手権大会」(大会公式ホームページはこちら)は6日目を迎えた。

 予選リーグも大詰めを迎え、残すところあと2日。日本はこの日、予選リーグ・セクションBで未だ勝ち星がなく、5戦全敗で最下位にあえいでいるフィリピンと対戦した。

大会第6日/3月6日(水)
予選リーグ第6戦

  1 2 3 4 5
フィリピン 0 0 0 0 0 0
日   本 3 1 0 5 9
※大会規定により5回得点差コールド
バッテリー:○松田光(4回)・照井賢吾(1回)−片岡大洋
長打:〔本塁打〕嶋田智希、川田直諒〔二塁打〕小野洋平

 日本の先発は松田光。昨年のアジア男子選手権大会(岡山県新見市で開催)で何度も対戦し、手の内を知り尽くした相手だけに、「格の違い」を見せつけ、初回のフィリピンの攻撃を簡単に三者凡退に抑え、上々の滑り出しを見せた。

 日本はその裏、この試合、1番に起用された木谷謙吾が四球を選び、出塁すると、2番・嶋田がショート内野安打で続き、無死一・二塁。3番・松田光は三振に倒れたが、4番・小野洋平が右中間にタイムリーツーベースを放ち、まず1点を先制。なお一死二・三塁のチャンスが続き、5番・松岡真央がセンター前へはじき返し、2点目。さらに盗塁などで相手守備陣を揺さぶり、敵失を誘い、初回に3点を先制した。

 2回裏に1点を加え、4−0とリードして迎えた4回裏には、2番・嶋田智希のツーラン、5番・川田直諒のスリーランなどで5点を追加。一方的な試合展開となった。

 守っては、松田光、照井賢吾とつなぐ投手リレーでフィリピン打線を完封。今大会4勝目を挙げた。

 この日はこれまでのピリピリした雰囲気からガラッと変わり、リラックスした状態で試合に臨んだ。スターティングメンバーも大幅に入れ替え、決勝トーナメントへ向けた様々な状況を想定した「テスト」も行われ、個々の選手の調子やコンディションも見極められ、決勝トーナメントを見据えた「準備」が進められていた。

 昨日のカナダ戦の勝利で吹っ切れたのか、この試合では、「期待の若手」である嶋田智希、川田直諒がホームランを放つなど、調子を上げてきている。
 これまで「日本代表」を引っ張ってきた「先輩」たちの「背中」を必死に追いかけ、今、また一つ「階段」を登ろうとしている。
 「世界の舞台」でしか経験することのない「濃密な時間」が、彼らを急速に成長させている。

 チームのまとまり、仕上がりは上々。決勝トーナメントが楽しみになってきた。もちろん、この「激戦」を勝ち残ってきたチームが相手となるのだから、予選リーグ以上に「厳しい」戦いとなることは間違いない。
 また、予選リーグの・セクションBの4位で決勝トーナメントで進む可能性が高いため、1位・2位のような「敗者復活」の恩恵はなく、ここから先は、「負けたら終わり」の「一発勝負」であり、生き残りをかけた「サバイバルゲーム」でもある。

 予選リーグを見る限り、オーストラリアが頭一つ抜きん出ている印象で、カナダ、ニュージーランドはもちろん「強豪」であり、「優勝候補」であることは変わりないが、予選リーグのカナダ戦で証明した通り、「勝てない相手」ではない。展開によっては十分勝機はあると感じる。

 もちろん、圧倒的なパワーを誇る相手に真っ向勝負を挑んでも勝ち目はない。打ち合い、点の取り合い、では分が悪い。相手の力を発揮させず、あるいは相手のパワーを逆手に取り、日本が理想とする「3点以内」のロースコアの勝負に持ち込むことが、「勝利への条件」といえよう。

 予選リーグも残り1試合。明日にはすべての結果が出揃い、対戦相手も決定し、戦いの舞台は「決勝トーナメント」に移されることになる。

 もうすぐ……「最後の決戦」の幕が開く。



第13回世界男子選手権大会 第6日 予選リーグ第6戦

フィリピン戦 スターティングラインアップ
打順 守備位置 選手名 所属 UN
1 RF 木谷謙吾 平林金属 28
2 DP 嶋田智希 岐阜エコデンSC 20
3 松田 光 平林金属 19
4 LF 小野洋平 高知パシフィックウェーブ 24
5 SS 松岡真央 旭化成 8
6 CF 川田直諒 旭化成 7
7 1B 佐伯忠昭 ダイワアクト 12
8 2B 西森 雄 トヨタ自動車 6
9 3B 伊藤 公彦 豊田自動織機 16
FP 片岡大洋 高知パシフィックウェーブ 2

※選手交代
3回裏 代   走 松岡OUT→米良孝太(旭化成)IN 
4回表 守備位置変更 代走・米良がそのままセカンドの守備に入り、セカンド・西森がショートの守備に回る
4回裏 代   打 松田OUT→照井賢吾(高崎市役所)IN 
5回表   代打・照井がそのまま投手の守備に入る