3月7日(木)、ニュージーランド・オークランドで開催されている「第13回世界男子選手権大会」(大会公式ホームページはこちら)は7日目を迎えた。
この日は予選リーグも最終日、ここまで4勝2敗の日本は、予選リーグ最終戦で、ここまで2勝4敗、すでに予選リーグ敗退が決まっているメキシコと対戦した。
大会第7日/3月7日(木)
予選リーグ第7戦(最終戦)
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1 |
2 |
3 |
4 |
計 |
日 本 |
0 |
2 |
10 |
1 |
13 |
メキシコ |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
※大会規定により4回得点差コールド
バッテリー:○嶋田智希(4回)−片岡大洋 |
長打:〔二塁打〕片岡大洋 |
先攻の日本は初回、いきなり三者三振に斬って取られ、不安なスタート。
その裏、先発・嶋田智希が先頭打者にバント安打を許し、続く2番打者にもセンター前に運ばれ、無死一・二塁。ここは嶋田智希が踏ん張り、後続をサードファウルフライ、レフトフライ、サードゴロに抑え、ピンチを脱したが、攻守ともに不安な立ち上がりとなった。
しかし、その不安も束の間、日本が先手を取ると、一転、一方的な試合展開となった。2回表、一死から5番・谷口淳がセンター前にチーム初安打を放つと、ワイルドピッチで二塁へ進み、6番・木谷謙吾のセカンドゴロがエラーを誘い、一・三塁。すかさず一塁走者・木谷謙吾が盗塁で二塁へ進み、二・三塁とすると、7番・松岡真央がしぶとく三遊間を破り、二者を迎え入れ、2点を先制した。
こうなると試合は日本のペース。すでに予選リーグ敗退が決まり、モチベーションのなくなったメキシコを容赦なく攻め、3回表、2番・横山拓が「日本らしく」絶妙なセーフティーバントを決めると、3番・川田直諒が三遊間を破り、一塁走者・横山拓が俊足を飛ばし、一気に三塁へ。三塁送球の間に、打者走者・川田直諒も二塁へ進み、無死二・三塁の追加点のチャンスをつかんだ。4番・小野洋平が四球を選び、満塁とした後、5番・谷口淳、6番・木谷謙吾、7番・松岡真央の3連打で一挙5点を追加。これで完全にメキシコ守備陣の集中力が切れ、6安打・6四死球、の大乱調に相手守備の乱れ、6番・木谷謙吾のタイムリーでさらに5点を加え、打者16人を送る猛攻で10得点を挙げるビッグイニングとなった。
日本は4回表にも、1番・片岡大洋の二塁打、代打・松田光のタイムリーで1点を追加。11安打13得点を挙げる猛攻でメキシコを圧倒した。
日本の先発・嶋田智希は、立ち上がりこそ、連打で走者を許したものの、その後は立ち直り、ノーヒットピッチング。4イニングを2安打・無失点に抑え、予選リーグ最終戦を完封で締めくくった。
この日、予選リーグの全日程を終了。日本は通算5勝2敗でアルゼンチンと同率に並んだが、直接対決で敗れたのが響き、予選リーグ・セクションBの4位で決勝トーナメント進出が決まった。
予選リーグ・セクションAは、前回大会の覇者・オーストラリアが7戦全勝で1位通過。5勝2敗のベネズエラが2位、3位は4勝3敗で同率ながら直接対決の勝敗でサモアが3位となり、前半戦1勝3敗と苦しんだアメリカが4位に滑り込んだ。
予選リーグ・セクションBは、カナダ、ニュージーランドが6勝1敗で並んだものの、直接対決で勝利しているカナダが1位となり、ニュージーランドが2位。3位・4位も前述の通り、5勝2敗の同率だが、直接対決の結果でアルゼンチンが3位、日本が4位で決勝トーナメント進出の全チームが決定した。
いよいよ「最後の決戦」の幕が開く。ここからが「本当の戦い」である。日本が2大会連続阻まれている「5位の壁」を突破するには、まず明日のサモア戦に勝ち、なおかつオーストラリア対ニュージーランドの敗者を破るという「快挙」が必要になる。
しかし、日本も徐々に調子を上げており、「世界一」のオーストラリアだろうが、ホスト国のニュージーランドであろうが、相手にとって不足なし。勝機は十分にあると感じる。
ただし、まずは明日のサモア戦を突破しなければならない。ここからは「負ければ終わり」の一発勝負。敗戦は、即この世界選手権の舞台からの「退場」を意味する。 文字通り、日本の「命運」をかけた「サバイバルゲーム」がはじまることになる。
第13回世界男子選手権大会 第7日 予選リーグ第7戦
メキシコ戦 スターティングラインアップ |
打順 |
守備位置 |
選手名 |
所属 |
UN |
1 |
C |
片岡大洋 |
高知パシフィックウェーブ |
2 |
2 |
CF |
横山 拓 |
岐阜エコデンSC |
1 |
3 |
LF |
川田直諒 |
旭化成 |
7 |
4 |
DP |
小野洋平 |
高知パシフィックウェーブ |
24 |
5 |
2B |
谷口 淳 |
平林金属 |
18 |
6 |
RF |
木谷謙吾 |
平林金属 |
28 |
7 |
SS |
松岡真央 |
旭化成 |
8 |
8 |
1B |
佐伯忠昭 |
ダイワアクト |
12 |
9 |
3B |
伊藤公彦 |
豊田自動織機 |
16 |
FP |
P |
嶋田智希 |
岐阜エコデンSC |
20 |
※選手交代 |
2回裏 |
守備交代 |
伊藤OUT→米良孝太(旭化成)IN ※サードの守備に入る |
3回表 |
代 走 |
松岡OUT→西森雄(トヨタ自動車)IN |
3回裏 |
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代走・西森がそのままショートの守備に入る |
4回表 |
代 打 |
横山OUT→松田光(平林金属)IN |
再出場 |
松田OUT→横山拓(岐阜エコデンSC)IN ※代走として再出場 |
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