2015.6.12
 

 


開催迫る!
第14回世界男子ソフトボール選手権大会



開催迫る「第14回世界男子選手権大会」
今回はカナダ・サスカツーンの地で激戦が繰り広げられる



大会には「世界の強豪」16カ国が出場!



アジアの王者・日本
「5位の壁」を打ち破り、上位進出なるか!?


日本の初戦の相手はオーストラリア
「世界一の投手力」を有する難敵を撃破し、勢いをつけたい


注目は「世界最速の投手」アダム・フォーカード
135km/hを超える「異次元の速球」はまさに圧巻!


躍進中の南米勢も虎視眈々と優勝を狙う
今回は世界ジュニア選手権を連覇した「本格右腕」
アルゼンチンのロマン・ゴドイ、ウエムル・マタがエントリー


日本も「期待の新戦力」岡阜囀lが世界選手権デビュー
ジュニアで輝きを放ったライズボールで、世界と真っ向勝負


世界選手権で上位に入り、男子ソフトボールをアピールしたい!
3大会連続出場となる松岡真央キャプテンも気合い十分


「本来の力」を本番で出し切れるかどうかがカギ
「強いハート」を持って、臆することなく世界に挑め!
ドニー・ヘイル選手も日本代表にエールを送ってくれた


日本代表の誇りとプライドを胸に……
男子日本代表の「世界への挑戦」がはじまる


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 来る6月26日(金)〜7月5日(日)、カナダ・サスカツーンにおいて開催される「第14回世界男子ソフトボール選手権大会(大会スケジュールはこちら大会オフィシャルサイトはこちら)」。このところ3大会連続「5位の壁」に阻まれている男子日本代表が、日本代表の誇りとプライドを胸に、再び「世界トップレベル」の戦いに挑む。

 大会には「連覇」を狙う王者・ニュージーランドをはじめ、各大陸予選(原則として北中南米/5、ヨーロッパ/3、アフリカ/2、アジア/3、オセアニア/2、ホスト国1の出場枠が各大陸ごとに割り当てられている)を勝ち抜いた「世界の強豪」16カ国が出場。

 試合方式は、まず全16カ国を2つのセクションに振り分け、シングルラウンドロビン(1回戦総当たり)の予選リーグを実施。予選リーグ・セクションA、セクションBの上位4チームが決勝トーナメントへ、各セクション5位〜8位のチームが順位決定戦に進み、決勝トーナメントはダブルページシステム(敗者復活戦を含むトーナメント)で「世界一の座」が争われることになる。

●アジアの王者・日本! いざ、世界へ!!

 男子日本代表は、昨年12月、シンガポールで開催された「第14回世界男子ソフトボール選手権大会アジア地区予選」に出場し、予選リーグ、決勝トーナメントを通じて7戦全勝。無敗のまま「完全優勝」を飾り、圧倒的な強さで本大会への切符を手に入れた。

 2013年に開催された第13回大会(ニュージーランド・オークランド)では、予選リーグ・セクションBを5勝2敗の4位で通過し、決勝トーナメントへ進出。決勝トーナメント初戦のサモア戦では、初回にいきなり3点を奪うなど鮮やかな先制攻撃で4−2と勝利。続く決勝トーナメント2回戦で「優勝候補の大本命」に挙げられていたオーストラリアと激突したが、「世界一の左腕」であり、「日本を知り尽くした男」アンドリュー・カークパトリックの前に屈辱のノーヒット・ノーランを喫し、0−4で敗戦。3大会連続の5位に終わった。

 今回も引き続き「世界の舞台を知り尽くす」西村信紀ヘッドコーチ(環太平洋大)がチームを指揮。同じく前回に続き、チームをまとめる松岡真央キャプテン(旭化成)を中心に、再び世界の強豪に挑むことになる。また、今回のチームには世界ジュニア選手権での輝かしい実績(2012年の第9回大会(アルゼンチン・パラナ)で準優勝。2014年の第10回大会(カナダ・ホワイトホース)では第3位)をひっさげ、これが「世界選手権デビュー」となる岡阜囀l(デンソー)ら「期待の新戦力」が加入。その「新たな可能性」を秘めた選手たちの世界の舞台での活躍も期待されており、ぜひとも世界の「4強」の一角を崩し、上位進出を果たしてもらいたい。

●今大会も強豪が勢揃い!
 男子ソフトボール「世界最高レベルの戦い」を制するのは!?

 今回も「世界の強豪」が顔を揃え、激戦が予想される世界男子選手権大会。「連覇」を狙う王者・ニュージーランドは、現役時代に世界選手権3連覇を含む4度の優勝経験を持つ「レジェンド」マーク・ソレンソンが、今度は「ヘッドコーチ」としてブラックソックス(ニュージーランド男子代表チームの愛称)を率いる。ニュージーランドは、現在ベテランと若手の重要な世代交代の時期にさしかかっており、今大会の代表メンバーを見ても、トーマス・マケア、トラビス・ウィルソン、ドニー・ヘイルらお馴染みの名前が減り、これまで黄金時代を築いてきた「ベテラン」が徐々に代表を引退する状況にある。しかし、そのような状況の中でも「現役・世界最強打者」ブラッド・ロナ、今回チームのキャプテンを務めるネイサン・ヌクヌクといった「ビッグネーム」「実力者」は未だに健在。ニュージーランドの代名詞ともいえる「世界一破壊力のある打線」は、今大会も他のチームにとって脅威となるだろう。

 前回「優勝候補の大本命」に挙げられながら、ブロンズメダルゲーム(3位決定戦)でベネズエラに0−2の完封負けを喫し、3位に終わったオーストラリアは、今回も「世界一」と称される「投手力」が最大の武器。「左右の二枚看板」アンドリュー・カークパトリック、アダム・フォーカードを柱に、2009年の第12回大会(カナダ・サスカツーン)以来2大会ぶりの「王座奪還」を誓う。注目は、やはり「世界最速」を誇るアダム・フォーカード。その右腕から投じられる速球はもはや「異次元」というべき領域であり、球速は135km/hを超えてくる。2009年の第12回大会(カナダ・サスカツーン)では、ファイナル・ニュージーランド戦で圧巻のノーヒット・ノーランを達成するなど、優勝投手に輝いており、その歴史に名を刻んだカナダ・サスカツーンの地で今回どのようなピッチングを繰り広げるのか、興味は尽きない。予選リーグ初戦でこのオーストラリアと対戦する日本としては、前回アンドリュー・カークパトリックの前に屈辱のノーヒット・ノーランを喫し、敗れた「リベンジ」を果たしたいところである。

 また、前回優勝にはあと一歩届かなかったものの、決勝トーナメント・ブロンズメダルゲーム(3位決定戦)でオーストラリアを破る金星を挙げ、ファイナル進出を果たしたベネズエラ。同じく前回の決勝トーナメントで強豪・カナダを撃破するなど「躍進」したアルゼンチンら「南米勢」の戦いからも目が離せない。

 特に、アルゼンチンは世界ジュニア選手権で「連覇」を成し遂げ、「世界一」を経験したメンバーが今回代表入り。これまでエースであったベテランのルーカス・マタに代わり、新たにジュニアからウエムル・マタ、ロマン・ゴドイの「強力二枚看板」が名を連ねている。ウエムル・マタ、ロマン・ゴドイ両投手は、昨年の第10回世界ジュニア選手権(カナダ・ホワイトホース)でも日本の前に大きく立ちはだかり、その行く手を阻んだ本格右腕。ともに球速120km/h後半の速球を武器に、ライズ・ドロップの切れ味も抜群で、力だけではなく、多彩な投球術も兼ね備えている。世界ジュニア選手権で「良きライバル関係」にあった日本の岡阜囀lと同じく、これが「世界選手権デビュー」となる両右腕が、今大会アルゼンチンのキープレーヤーであることは間違いない。

●「ジャパニーズスタイル」を貫き、世界の「4強」の一角を崩す!

 今回の世界選手権に向け、男子日本代表・松岡真央キャプテンは、「私自身、世界選手権への出場はこれで3大会連続となるが、今回は特に『使命感』のようなものを感じている。野球・ソフトボールのオリンピック復活の気運が高まっている今だからこそ、男子ソフトボールも何とか世界選手権で上位に入り『存在感』を示したいと考えているし、何よりもう一度、自分たちの力で日本の男子ソフトボールを『世界トップレベル』に押し上げたいという思いが強い。今後、若い選手たちに男子日本代表の歴史や伝統を継承していくためにも、今大会では何としても『結果』を残さなければならない」と力強くコメント。

 また、大会への手ごたえ、めざすべき日本の戦い方についても述べ、「前回ははじめてチームのキャプテンを任されたこともあり、あらゆる面で不安が多かったが、今回は岡阜囀l、筒井拓友(大阪桃次郎)、澤田優生(大阪桃次郎)ら世界の舞台で活躍した『実績』を持つ『頼もしいメンバー』が加わったことで、期待感のほうがはるかに大きい。上位進出へのカギは、いかに『日本の良さ』を前面に出すかということ。攻撃面でいえば、世界は今、長打や一発(ホームラン)で試合を決めにかかるパワーソフトボールへと舵を切っており、体格やパワーで劣る日本としてはそこで勝負してしまうとどうしても分が悪い。だが、日本の『持ち味』である小技、機動力を駆使した『スピーディーなソフトボール』で相手を翻弄することができれば、十分勝機はあるとも考えている。出塁したら、とにかく『積極的な走塁』で相手にどんどんプレッシャーをかける。また、チャンスでは『執念』でボールにくらいつき、死にもの狂いで1点を奪いにいく。選手一人ひとりがそれぐらいの覚悟、気迫で臨まないと世界の舞台では戦えないし、『4強』の一角を崩すことはできない」と自身の思いを語った。

 また、これまでニュージーランド代表(ブラックソックス)の一員として何度も世界一に輝いた実績(1996年の第9回大会(アメリカ・ミッドランド)、2000年の第10回大会(南アフリカ・イーストロンドン)、2004年の第11回大会(ニュージーランド・クライストチャーチ)と3連覇。2013年の第13回大会(ニュージーランド・オークランド)でも優勝し、計4度の優勝経験がある)を持ち、現在日本男子西日本リーグ・大阪桃次郎でプレーを続けるドニー・ヘイル選手は、今回の世界選手権の展望について「やはり、『世界最速の投手』アダム・フォーカードを擁するオーストラリアが優勝候補の一番手になるだろう。それに続くのは、前回準優勝のベネズエラ、同じく前回決勝トーナメントでカナダを破るなど躍進したアルゼンチンら『南米勢』といったところか。ニュージーランドについては、前回と約半分代表選手が入れ替わっていることもあり、正直なところ連覇できるか否かは未知数で、ひょっとするとこれまでにない『苦戦』を強いられるかもしれない。ニュージーランド、カナダ、日本、アメリカ、このあたりは現状の戦力を冷静に考えると4位〜7位に位置づけられることになるが、実力的には上位へくい込む『可能性』も十分秘めており、大会本番で勢いに乗れるかどうかがポイントになってくる」と上位争いを予想。

 日本が「世界で勝つ」ために必要なことは何か、考えを聞くと、「日本の長所はやはり『技術』の高さ。打撃でいえば、昔はセーフティーバントやスラップといった小技中心のイメージが強かったが、今はボールをとらえる技術も上がり、海外の投手相手でも長打、ホームランで得点する場面が増えてきた。投手も球種が豊富でコントロールが良く、守備についても巧みなグラブさばきや守備範囲の広さなど、『世界に誇れる部分』はたくさんあると私は感じている。しかし、最も重要なのは、その本来の力を『世界の舞台で発揮できるかどうか』ということ。前回の世界選手権で、日本は本来の実力を出し切れないまま終わってしまったように思うし、特に若い選手たちが日頃の日本リーグのように『自信』を持ってプレーできていなかったという印象が強い。今回も戦う場所は日本ではなく、カナダ。まず、大会の雰囲気に呑まれるようなことがあっては絶対にいけないし、日本とは違うストライクゾーンへの対応等、プレーする環境にうまくアジャストしていくことが必要になる」と、「世界で戦う術」を知り尽くすドニー・ヘイル選手ならではのコメントも聞かれた。

 さらに、「過去に日本が第3位、準優勝とメダルを獲得していた時代は、世界的にも有名な西村さん(西村信紀)という『絶対的エース』がおり、チームの『核となる選手』が存在していた。しかし、残念ながら今の日本にそのような選手は見当たらない。個人の能力に期待するというよりは、チームとしていかにまとまり、世界と戦える『スタイル』を確立できるかが重要になる。試合では己を奮い立たせ、最後まで仲間を信じ抜くこと。日本代表としての『プライド』、そして『強いハート』を持って、臆することなく世界の強豪に挑んでもらいたい」と日本代表チームに熱いエールを送った。

 いよいよ男子日本代表の「世界への挑戦」がはじまる。進む道は険しく、その戦いはこれまで以上に厳しいものとなるかもしれないが、当然ここで諦めることなどできはしない。日本の男子ソフトボールを再び「世界トップレベル」へと押し上げ、「新たな道」を切り拓いていかなければならないのである。さぁ、カナダ・サスカツーンの地で戦う男子日本代表に、皆で熱い声援を送ろうではないか。

見せろ! 男子日本代表の底力!!




平成27年度男子日本代表チーム
第14回世界男子ソフトボール選手権大会 出場選手
選手(守備別・五十音順)
No. 守備 氏名 支部 所属
1 投手 岡普@建斗 愛知 デンソー
2 高橋 速水 高知 高知パシフィックウェーブ
3 照井 賢吾 群馬 高崎市役所
4 中村 健二 大阪 大阪桃次郎
5 松田 光 岡山 平林金属
6 森 勇紀 長崎 Neo長崎
7 捕手 片岡 大洋 高知 高知パシフィックウェーブ
8 平本 拓朗 岡山 平林金属
9 内野手 糸瀬 勇助 栃木 ホンダエンジニアリング
10 浦本 大嗣 栃木 ホンダエンジニアリング
11 澤田 優生 大阪 大阪桃次郎
12 筒井 拓友 大阪 大阪桃次郎
13 松岡 真央 宮崎 旭化成
14 米良 孝太 宮崎 旭化成
15 外野手 川田 直諒 宮崎 旭化成
16 木谷 謙吾 岡山 平林金属
17 西山 幸助 岡山 平林金属

コーチングスタッフ
No. 役職 氏名 支部 所属
1 団長 福島 正一 岡山 (公財)日本ソフトボール協会
2 ヘッドコーチ 西村 信紀 岡山 環太平洋大学
3 コーチ 浜口 辰也 栃木 ホンダエンジニアリング
4 コーチ兼総務 城戸 健雄 大阪 大阪桃次郎
5 トレーナー 矢内 智也   (株)スポーツプログラムス
6 サポートスタッフ
(マネージャー)
三村 奈弓 栃木 ホンダエンジニアリング
7 広報 竹普@治 (株)日本体育社
8 帯同審判 中島 健二 愛知 (公財)日本ソフトボール協会