2015.6.26
 

 


第14回世界男子ソフトボール選手権大会(カナダ・サスカツーン)

開幕直前!
男子日本代表、最終調整に励む



男子日本代表は6月20日に
日本を発ち、現地・カナダへと入った!



カナダ到着後は、まずバンクーバーで事前合宿
その後、決戦の地となるサスカツーンで最終調整に励んだ



西村信紀ヘッドコーチ自ら
バッティング投手を買って出る場面も
「世界を知り尽くす」大投手が、魂を注入する!


テストマッチ最終戦はホスト国・カナダと対戦


目の肥えたカナダのソフトボールファンが
続々と会場に詰めかけ、注目度の高さを感じさせた


「日本本来の姿」「世界と戦う術」とは何か
経験豊富なベテラン勢が、背中でチームを引っ張る


いよいよはじまる世界男子選手権
見せろ! 男子日本代表の底力!!


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 開幕を直前に控えた第14回世界男子選手権大会(6月26日(金)〜7月5日(日)/カナダ・サスカツーン※大会スケジュールはこちら※大会オフィシャルサイトはこちら)に向け、男子日本代表がカナダで最終調整。迫る「世界選手権」に備えて、まずバンクーバーで事前合宿を行い、地元クラブチームと4試合のテストマッチを実施。「決戦の地」となるサスカツーンに入った後は、ホスト国・カナダと1試合のテストマッチを行い、実戦感覚を養いながら精力的に汗を流した。

 男子日本代表選手団は、去る6月20日(土)に成田国際空港へ集合。結団式・壮行会では、西村信紀ヘッドコーチが「まずは大会前に良い調整・準備ができるかどうか。攻撃面でいえば、世界の強豪相手に連打は難しく、チャンスはそうそう来るものではない。たとえノーヒットでも得点に結びつくような『嫌らしさ』を出し、『日本流』の攻めで世界の強豪に挑みたいと思う。また、守備面では何より投手陣が奮起すること。日本の持ち味でもある『緩急』を駆使し、より『精度』を上げたピッチングで戦わなければならない」と抱負を語ると、松岡真央キャプテンも「チームの目標は日本にメダルを持って帰ること。そのためには、決勝トーナメントを有利に戦える予選リーグ1位・2位通過が必要になってくる。『日本人の良さ』を前面に押し出し、すべてにおいて『積極的なプレー』を心がけたい!」と力強く決意表明。チームの士気を高め、一路・カナダへと飛び立った。

 バンクーバーでの事前合宿で地元クラブチームと4試合のテストマッチを行うと、いよいよ世界選手権開催の舞台となるサスカツーンへ移動。現地到着後、2日目にはホスト国・カナダとのテストマッチが実施された。

 バンクーバーで行われた4試合は、さすがにクラブチームとの実力の差を見せつけ、余裕の戦いぶりで全勝。世界選手権本番に向けた「本当の準備」を進めるためにも、大会前、ホスト国であり強豪のカナダと対戦できたことは、チームにとって貴重な経験となった。

 ホスト国・カナダとのテストマッチは、先発・高橋速水が初回一死から2番打者にセンター前ヒットを許すと、二死後、4番打者にレフトへ特大のツーランホームランを叩き込まれ、早々と失点。続く2回裏にも、この回先頭の6番打者にセンターへソロホームランを浴びて3点目を失い、いきなり「世界のパワー」を見せつけられる序盤となった。しかし、この後3回裏から登板した「投手陣のリーダー」中村健二が、国際大会の舞台で抜群の安定感を見せる「緩急巧みなピッチング」を披露。3大会連続世界選手権出場となるベテランが「世界と戦う術」を自らの投球で示し、3イニングを投げ、カナダ打線をわずか1安打に抑え込む貫録の内容でチームを徐々に目覚めさせると、6回裏に3番手・照井賢吾が1点を追加され、0−4とリードを許したまま迎えた7回表、ようやく打線が反撃開始。5番・米良孝太の右中間を深々と破るスリーベースヒットでチャンスを作り、続く6番・松岡真央も右中間へ痛烈な当たりのタイムリーツーベースを放ち、1点。さらにパスボール、7番・糸瀬勇助が四球を選び、一死一・三塁となった後、8番・浦本大嗣の一・二塁間を破るタイムリーヒットでこの回2点目。その後9番・片岡大洋、1番・筒井拓友が連続三振に倒れ、ゲームセットとなり、結果としては2−4で敗れはしたものの、最後に「意地」を見せ「日本本来の姿」を取り戻すことができた。

 翌日の25日(木)は、午前中グラウンドにて軽く汗を流し、本番前最後の調整。午後には大会のテクニカルミーティングも行われ、いよいよ明日、第14回世界男子選手権大会の開幕を迎えることになる。

 明日、日本の予選リーグ初戦の相手は「優勝候補の大本命」に挙げられているオーストラリア。「世界最速の右腕」アダム・フォーカード、「世界一のサウスポー」アンドリュー・カークパトリックの最強二枚看板を擁し、「世界一の投手力」を有するチームである。前回の決勝トーナメントでこのオーストラリアに屈辱のノーヒット・ノーランを喫し、大会を終えた日本としては「リベンジ」を果たす戦いになると同時に、その後の展開を左右する重要な一戦となるだろう。厳しい戦いになるのは覚悟の上だが、初戦で優勝候補の一番手を食う大金星を挙げれば、当然チームに「勢い」が生まれ、「メダル獲得」という最大の目標も現実味を帯びてくるはずだ。

 前回得た経験、そして今回直前のテストマッチで確認することができた日本本来の戦い方。2年間の積み重ねが、明日からはじまる「世界との戦い」で「答え」となり、帰ってくる。男子日本代表の誇りとプライドにかけて!絶対に負けられない戦いがはじまる。



平成27年度男子日本代表チーム
第14回世界男子ソフトボール選手権大会 出場選手
選手(守備別・五十音順)
No. 守備 氏名 支部 所属
1 投手 岡普@建斗 愛知 デンソー
2 高橋 速水 高知 高知パシフィックウェーブ
3 照井 賢吾 群馬 高崎市役所
4 中村 健二 大阪 大阪桃次郎
5 松田 光 岡山 平林金属
6 森 勇紀 長崎 Neo長崎
7 捕手 片岡 大洋 高知 高知パシフィックウェーブ
8 平本 拓朗 岡山 平林金属
9 内野手 糸瀬 勇助 栃木 ホンダエンジニアリング
10 浦本 大嗣 栃木 ホンダエンジニアリング
11 澤田 優生 大阪 大阪桃次郎
12 筒井 拓友 大阪 大阪桃次郎
13 松岡 真央 宮崎 旭化成
14 米良 孝太 宮崎 旭化成
15 外野手 川田 直諒 宮崎 旭化成
16 木谷 謙吾 岡山 平林金属
17 西山 幸助 岡山 平林金属

コーチングスタッフ
No. 役職 氏名 支部 所属
1 団長 福島 正一 岡山 (公財)日本ソフトボール協会
2 ヘッドコーチ 西村 信紀 岡山 環太平洋大学
3 コーチ 浜口 辰也 栃木 ホンダエンジニアリング
4 コーチ兼総務 城戸 健雄 大阪 大阪桃次郎
5 トレーナー 矢内 智也   (株)スポーツプログラムス
6 サポートスタッフ
(マネージャー)
三村 奈弓 栃木 ホンダエンジニアリング
7 広報 竹普@治 (株)日本体育社
8 帯同審判 中島 健二 愛知 (公財)日本ソフトボール協会