2014.7.20
 

 

●男子U19日本代表レポート
第10回世界男子ジュニアソフトボール選手権大会(カナダ・ホワイトホース)


日本、オーストラリアに6回コールド勝ち!ブロンズメダルゲームへ!!



いよいよ「本当の勝負」の決勝トーナメント!
日本はチーム一丸、決戦に臨む


決勝トーナメント3位・4位戦の相手はオーストラリア
予選リーグで一度日本に敗れており、「リベンジ」に燃えている



日本は初回に先制攻撃!
4番・金城春紀のタイムリーなどでこの回3点を先制

  勢いに乗る日本打線はその後も一気にたたみかける
2回表には一挙5点を奪い、リードを広げた



日本は大量12点を奪い、オーストラリアを返り討ち!



エース・岡阜囀lも3点を失いはしたが、
終始「気迫溢れるピッチング」を展開した



いよいよ大会はクライマックス
日本は再び「王者」アルゼンチンに挑む!

 
 


第10回世界男子ジュニア選手権大会
決勝トーナメント3位・4位戦 オーストラリア戦


 第10回世界男子ジュニアソフトボール選手権大会(■大会公式サイトはこちら)第9日、この日からいよいよ「最後の決戦」となる決勝トーナメントがスタート。決勝トーナメントには、予選リーグの上位4チーム(1位・アルゼンチン、2位・ニュージーランド、3位・日本、4位・オーストラリア)が進出し、ソフトボール特有のページシステム(敗者復活戦を含むトーナメント)で、「世界一」の座が争われることになる。前日、予選リーグ最終戦となったチェコ戦に11−0の4回コールド勝ちを収め、予選リーグを3位で通過した日本(■日本選手団名簿はこちら)は、まず、決勝トーナメント3位・4位戦で、ブロンズメダルゲーム(3位決定戦)進出をかけ、予選リーグ4位のオーストラリアと対戦することになった(■大会スケジュールはこちら)。

【大会第9日】
7月19日(土)/決勝トーナメント3位・4位戦
  1 2 3 4 5 6
日 本 3 5 0 0 0 4 12
オーストラリア 0 0 0 3 0 0 3
※大会規程により、6回得点差コールド
日本: 〇岡阜囀l(6回)−田口英雄
長打: 〔二塁打〕盛田英雄、岡阜囀l

 先攻の日本は初回、1番・宇根良祐がいきなりサードへ痛烈な当たりを放ち、内野安打で出塁。2番・永山健仁も一・二塁間を破る安打で続き、無死一・二塁とすると、3番・盛田英雄がきっちりと送りバントを成功させ、一死二・三塁。ここで4番・金城春紀が、逆らわず右方向へ綺麗な流し打ち。この打球が一・二塁間を抜ける間に、一気に二者が生還し、2点を先制。日本が幸先良く「先手」を奪った。日本はこの後、さらに5番・岡阜囀l、6番・尾赴M成の連打で一死満塁と攻め立て、7番・梶原和樹が押し出しとなる死球で労せずして1点を追加。この回3点を奪い、試合の流れをつかんだ。

 日本の先発投手は、この決勝トーナメントの戦いに備え、前日の登板を回避したエース・岡阜囀l。その岡阜囀lは初回、先頭打者をまずショートゴロに打ち取ると、続く2番打者、3番打者を「気持ちの入った速球」で連続三振。先制した後の大事な守りを、しっかりと無失点に抑え、上々の立ち上がりを見せた。

 日本は2回表にも、一死から1番・宇根良祐、2番・永山健仁の連打で一・二塁のチャンスを作り、3番・盛田英雄の左中間を深々と破るタイムリーツーベースで2点を追加。さらに、4番・金城春紀が四球で歩き、一・二塁のチャンスが続くと、今度は5番・岡阜囀lにライトオーバーのタイムリーツーベースが飛び出し、6点目を追加。この後もワイルドピッチ、相手守備の乱れで小刻みに加点し、この回一挙5点を奪取。大事な一戦に鮮やかな先制攻撃を見せ、リードを広げた。日本は4回裏に3点を返されたものの、迎えた6回裏、再びオーストラリアを攻め立て、相手投手の制球の乱れと2番・永山健仁のレフト前ヒットで一死満塁のチャンスを作り、5番・岡阜囀l、6番・尾赴M成の連続タイムリーで大きな4点を追加。12安打・12点を奪う猛攻を見せ、必死に追いすがるオーストラリアにトドメを刺した。

 守っては、エース・岡阜囀lが4回裏に4安打を集中され、3点を失ったものの、最後まで気迫溢れるピッチングを展開。オーストラリア打線に「ビッグイニング」を作らせることなく、完投勝利を飾り、日本が12−3の6回コールド勝ちで、明日のブロンズメダルゲーム(3位決定戦)進出を決めた。

 明日、ブロンズメダルゲーム(3位決定戦)で対戦する相手は、セミファイナルでニュージーランドに1−3の逆転負けを喫した「王者」アルゼンチン。日本戦の直後に行われたニュージーランドとのセミファイナルでは、3回表に8番・マティアス・ザパタのソロホームランで先制点を奪ったものの、その裏、守備の乱れにつけ込まれ、まさかの3失点……。前回大会の優勝投手であり、今大会「bPの右腕」エース・ウエムル・マタを、満を持して先発させながら、「好調」ニュージーランドの勢いに呑み込まれ、敗戦。敗者復活戦へと回ることになった。

 いよいよ大会もクライマックス。泣いても笑っても、明日が「最後の戦い」となる。前回大会で3度にわたり対戦し、ことごとく日本の行く道を阻んだ「因縁の相手」アルゼンチン。こうしてまた「最後の戦い」で雌雄を決することになると、やはり特別な思いがあり、メラメラと熱い闘志が湧いてくる。日本・岡阜囀l、アルゼンチン・ウエムル・マタ、まさに「今大会屈指の好投手」である「両エース」の一騎打ちとなるだろう。日本が先制点を奪い、先に試合の流れをつかむことができれば……、十分に勝機はある。日本が世界に誇る、技術、スピード、そしてチームワーク……、我々の持てるすべての力を出し切り、明日は全力で「王者」に挑もうではないか。前回大会の「雪辱」を果たす舞台は整った。

戦え!男子U19日本代表!!



決勝トーナメント3位・4位戦

オーストラリア戦 スターティングラインアップ
打順 守備位置 選手名 所属 UN
1 3B 宇根良祐 環太平洋大学 6
2 SS 永山健仁 YKK 20
3 1B 盛田英雄 熊本学園大学 28
4 LF 金城春紀 中京学院大学 5
5 岡阜囀l デンソー 17
6 DP 尾赴M成 平林金属 8
7 RF 梶原和樹 デンソー 7
8 2B 日野隼一 日本体育大学 24
9 田口英雄 大阪グローバル 14
FP CF 尾本心平 環太平洋大学 1

※選手交代
1回表 代走 尾浮nUT→尾本心平(環太平洋大学)IN
※尾本がDPを兼ね、代走として入る
2回表 再出場 尾本OUT→尾赴M成(平林金属)IN
※尾浮ェDPの打撃で再出場
6回表 代走 田口OUT→平湯剛憲(三菱重工名古屋)IN
尾浮nUT→櫻田侑也(大村工業高校)IN
6回裏 再出場 平湯OUT→田口英雄(大阪グローバル)IN
※捕手の守備に再出場


最終順位決定戦