2016.7.24
第11回世界男子ジュニア選手権大会(アメリカ・ミッドランド)
世界男子ジュニア選手権、開幕!
日本、初戦でイスラエルに5回コールド勝ち
アメリカ・ミッドランドで世界男子ジュニア選手権が開幕!
大事な初戦を前に、三宅豊団長自らチームを引き締めた
予選リーグ第1戦の相手はイスラエル
初戦の緊張か、打線は3安打に終わってしまったが……
投手陣は相手打線を「ノーヒット」に抑え込んだ!
日本、大事な初戦に勝利!
一戦一戦たくましく、そして強くなれ!!
日本戦の直後には優勝を争うライバルたちが登場。
ニュージーランドとカナダが火花散る熱戦を演じた
試合後はオープニングセレモニーに参加。
初戦に勝利し、選手たちの表情も明るい
第11回世界男子ジュニアソフトボール選手権
(アメリカ・ミッドランド)
第1日
第11回世界男子ジュニア選手権大会(
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)が、アメリカ・ミシガン州ミッドランドにおいて開幕。
7月21日(木)に成田空港で結団式・壮行会を行った男子U19日本代表は、一路「決戦の地」アメリカ・ミッドランドに向けて出発。現地到着後、最終調整を兼ねてカナダ、アルゼンチンとテストマッチを行い、チームの士気を高め、いよいよ大会の開幕を迎えた。
試合方式は、まず全12カ国(当初は13カ国の参加予定であったが、大会直前にベネズエラが出場をキャンセル。全12カ国での開催となった)を2つのPOOL(POOL・A、POOL・B)に振り分け、シングルラウンドロビン(1回戦総当たり)の予選リーグを実施。予選リーグPOOL・A、POOL・Bの上位4チームが決勝トーナメントへ、その他のチームは順位決定戦に進み、決勝トーナメントはダブルページシステム(敗者復活戦を含むトーナメント)で「世界一の座」が争われることになる。
予選リーグPOOL・Bの日本は、この日、初戦でイスラエルと対戦することになった。
■7月24日(日)/予選リーグ第1戦
1
2
3
4
5
計
日 本
0
0
3
2
3
8
イスラエル
0
0
0
0
0
0
※大会規程により5回得点差コールド
バッテリー:〇中島優人(3回)、メーンズ ジェーラン 秀吉(2回)−上田郁也、調和政
チームを「勢いづける」ためにも、重要な初戦。力的にはもちろん日本が上であり、初回から「エンジン全開!」といきたいところであったが、大会本番独特の緊張感からかどこか動きが硬く、初回、2回表と無得点。迎えた3回表、日本はこの回先頭の8番・今井悠貴が四球で出塁し、続く9番・上田郁也の犠打で二塁へ進塁すると、ここから相手投手の制球の乱れに乗じ、3連続四球で労せずして1点を先制。なおも一死満塁のチャンスが続き、4番・真賦C斗のショートゴロの間に2点目。二塁走者・昆野智之もショートから一塁への送球間に生じた一瞬の隙を突いて果敢に本塁を陥れ、この回3点を挙げた。
この3点で肩の荷が下りた日本は、続く4回表にも6番・池田泰一朗、7番・坂田大士が連続四球で出塁。8番・今井悠貴もキッチリと送りバントを成功させ、一死二・三塁のチャンスを作ると、9番・上田郁也がしぶとく二遊間を破り、二者が生還。こうなるとイスラエルの集中力は次第に切れていき、5回表には一死一・二塁から6番・池田泰一朗のセンター前タイムリー、さらに相手守備の乱れに乗じてダメ押しの3点を追加。得点差を8点に広げ、勝利を決定的なものとした。
守っては、大事な初戦で先発投手を任された中島優人が、初回に先頭打者を四球で歩かせ、そこから一死一・二塁といきなりピンチを背負う場面もありはしたものの、決して得点は許さず、3イニングを貫禄のノーヒットピッチング。4回裏、5回裏は「チーム唯一の左腕」である2番手・メーンズ ジェーラン 秀吉が同じくノーヒットピッチングで締めくくり、8−0の完封勝利。打線はわずか3安打に終わったが、最終的には「チーム力の差」を見せつける形となり、まずはイスラエルに5回コールド勝ち。第1回大会(1981年)以来となる「優勝」「世界一」に向けて上々の滑り出しを見せた。
いよいよ開幕した第11回世界男子ジュニア選手権大会。「男子ソフトボール」の未来を切り拓くべく、若き17名の戦士たちが「世界の頂点」へと挑む。日本戦の直後に行われたPOOL・Bのライバル・ニュージーランド対カナダ戦では、「上位常連」「優勝候補」に挙げられる両者が早くも火花散る熱戦を展開。特に両先発投手は球速120q/h後半を叩き出す速球、切れ味鋭いライズ・ドロップを投げ込み、まさに「男子ソフトボール」の迫力、「世界トップレベル」の象徴ともいえるような「力と力のぶつかり合い」で詰めかけた大勢の観客を魅了していた。また、今大会「3連覇」を狙う王者・アルゼンチンもこの日の最後の試合に登場。3回終了時点で地元・アメリカに5点をリードされる劣勢に立たされながらも、そこから「王者の底力」を見せ、打線の力で一気に逆転に成功。終わってみれば10安打を浴びせ、6−5と手に汗握る接戦をモノにした。
やはり世界は強者揃い……だが、頂点を狙うのであれば、この強豪たちを必ず撃破しなければならない。この激戦を勝ち抜いたチームだけに、「世界一」という称号は与えられるのである。いよいよはじまった「世界一」への挑戦。戦おうではないか、力の限り! そして見せよう、男子U19日本代表の底力を!!
予選リーグ第1戦
イスラエル戦 スターティングラインアップ
打順
守備位置
選手名
所属
UN
1
SS
芦田翔
神戸学院大
12
2
3B
昆野智之
IPU環太平洋大
6
3
CF
瓦口昂弥
オール福岡
8
4
DP
真賦C斗
佐世保西高
3
5
1B
松尾舞輝
ジェイテクト
17
6
RF
池田泰一朗
日本体育大
7
7
LF
坂田大士
熊本工業高
5
8
2B
今井悠貴
平林金属
4
9
C
上田郁也
日本体育大
24
FP
P
中島優人
国士館大
18
選手交代
イニング
4回裏
投手交代
中島OUT→メーンズ ジェーラン 秀吉(大村工業高)IN
〃
守備交代
上田OUT→調和政(佐世保西高)IN
〃
〃
昆野OUT→竹森歩夢(日本体育大)IN
〃
〃
坂田OUT→森田健斗(ホンダエンジニアリング)IN
第11回世界男子ジュニアソフトボール選手権大会出場選手
選手
(※ポジション別五十音順)
NO
守備
氏名
支部
所属
プロフィール
1
投手
小山 玲央
長崎
長崎県立佐世保西高校
2
〃
酒井 匠
東京
日本体育大学
3
〃
長井 風雅
広島
広島県立御調高校
4
〃
中島 優人
東京
国士舘大学
5
〃
メーンズ ジェーラン 秀吉
長崎
長崎県立大村工業高校
6
捕手
上田 郁也
東京
日本体育大学
7
〃
調 和政
長崎
長崎県立佐世保西高校
8
内野手
芦田 翔
兵庫
神戸学院大学
9
〃
今井 悠貴
岡山
平林金属
10
〃
昆野 智之
岡山
IPU環太平洋大学
11
〃
坂田 大士
熊本
熊本県立熊本工業高校
12
〃
竹森 歩夢
東京
日本体育大学
13
〃
真普@海斗
長崎
長崎県立佐世保西高校
14
〃
松尾 舞輝
徳島
ジェイテクト
15
外野手
池田 泰一朗
東京
日本体育大学
16
〃
瓦口 昂弥
福岡
オール福岡
17
〃
森田 健斗
栃木
ホンダエンジニアリング
役員・スタッフ
NO
役職
氏名
支部
所属
1
団長
三宅 豊
群馬
(公財)日本ソフトボール協会
2
ヘッドコーチ
山口 義男
長崎
長崎県立大村工業高校
3
アシスタントコーチ
吉村 啓
岡山
平林金属
4
アシスタントコーチ
田中 徹浩
群馬
新島学園高校
5
マネージャー
松繁 冬樹
高知
高知県立高知農業高校
6
トレーナー
田岡 幸一
Body Laboratory
7
広報
竹普@治
日本体育社
8
帯同審判
足袋抜 豊松
石川
(公財)日本ソフトボール協会