2016.7.28
 

 



第11回世界男子ジュニア選手権大会(アメリカ・ミッドランド)

決勝トーナメントがスタート!
日本、アメリカを5−2で破り、セミファイナル進出




いよいよこの日から決勝トーナメントがスタート!
ホスト国・アメリカ戦とあって、大勢の観客がスタンドを埋めた



決勝トーナメント1位・2位戦の相手はアメリカ



日本の先発投手は、「エース」小山玲央
本調子とはいかなかったものの、アメリカに得点を許さない



2回裏、先制のタイムリーを放った7番・調和政



この回一挙5得点を挙げる集中攻撃!
「勢い」のあったホスト国・アメリカを黙らせた



4回表から2番手として登板した長井風雅
7回表に2点を返されたが、持ち前の「気迫」で乗り切った



日本、アメリカを撃破し、セミファイナル進出!
次戦はファイナル進出をかけ、ニュージーランドと対戦する



第11回世界男子ジュニアソフトボール選手権
(アメリカ・ミッドランド)
第5日

 第11回世界男子ジュニア選手権大会(※大会オフィシャルサイトはこちら ※大会スケジュールはこちら)第5日。前日、予選リーグ最終戦となったメキシコ戦に6−3で勝利し、予選リーグPOOL・Bを全勝(5勝0敗)で1位通過した日本は、いよいよこの日から決勝トーナメントに臨み、まずPOOL・A2位 vs POOL・B1位戦でホスト国・アメリカと対戦することになった。

■7月28日(木)/決勝トーナメント1位・2位戦
  1 2 3 4 5 6 7
アメリカ 0 0 0 0 0 0 2 2
日  本 0 5 0 0 0 0 x 5
バッテリー:小山玲央(3回)、〇長井風雅(4回)−調和政
長打: 〔三塁打〕芦田翔

 勝てばセミファイナルに進出し、3位以上が確定するこの一戦。日本の先発投手には、予選リーグ第3戦(ニュージーランド戦)で被安打1の完封勝利を収め、「抜群の安定感」を示した「エース」小山玲央が起用された。その小山玲央は立ち上がり、先頭打者を四球で歩かせたものの、次打者の強烈なピッチャー返しを素早い反応で好捕し、一塁に送球してダブルプレー。3番打者も四球で歩かせてしまい、再び走者を背負う状況となったが、続く4番打者をショートゴロに打ち取り、まずは初回を無失点で切り抜けた。

 初回の攻撃で三者凡退に終わり、先制点のほしい日本は2回裏、この回先頭の4番・松尾舞輝が四球で出塁。その後パスボールの間に二進、さらに5番・森田健斗の内野安打、6番・真賦C斗のサードへの強襲ヒットで無死満塁のチャンスを作ると、ここで7番・調和政が三塁線を鋭く破るタイムリーを放ち、二者が生還。なおも8番・池田泰一朗が四球、9番・今井悠貴は三振に倒れたものの、一死満塁のチャンスが続き、1番・芦田翔がレフトへ「値千金」のタイムリースリーベース。走者を一掃し、この回一挙5点を先取した。

 日本の先発・小山玲央は、アメリカ打線に得点こそ許さないものの、この試合はどこか本調子とはいかない投球内容。得意の「ライズ」に本来の切れが感じられず、制球にも苦しむ等、初回から3回まで毎回走者を背負う苦しいピッチングとなった。これを見た山口義男ヘッドコーチは「早めの判断」に出て、4回表から長井風雅を投入。長井風雅はその回を三者凡退に抑え、5回表、6回表も持ち味の切れ味鋭い「ドロップ」を主体にピッチングを組み立て、走者を出すものの無失点。迎えた7回表、地元の大声援にも後押しされ、ホスト国としての「意地」を見せたいアメリカに2点を返されはしたが、大量得点は許さず、逃げ切り、5−2で勝利。セミファイナル進出を果たすとともに、今大会3位以上を確定させた。

 決勝トーナメント1位・2位戦に勝利した日本の次なる相手は、逆ゾーンで同じく1位・2位戦(アルゼンチン戦)を勝ち上がったニュージーランド。ファイナル進出をかけて、ニュージーランドとは今大会2度目の対戦となる。ニュージーランドの「エース」は、日本の小山玲央、長井風雅と同じく「今大会屈指の右腕」と評されるダニエル・チャップマン。球速は常時120q/h後半を叩き出し、ライズ・ドロップも高低にしっかりと投げ分けてくるのが特徴だ。予選リーグで対戦したときには先発を回避していただけに、明日の戦いでは満を持して頭から登板してくることが予想される。日本としても小山玲央、長井風雅の「二枚看板」を軸に、まず先に失点しないよう、守らなければならないが、日本打線がこのダニエル・チャップマンをいかに攻略するかが大きなポイントになるだろう。

 明日のニュージーランド戦に勝てば、一足先に日本のファイナル進出が決まり、最終日、決勝で敗者復活戦を勝ち上がってくるチームを待ち受ける形となる。まさにここからは一戦必勝。「優勝」「世界一の座」をかけ、チーム一丸となってどれだけ勝利への執念を燃やせるかがとにかく重要になってくる。「ソフトボール王国」ニュージーランドとの決戦。その戦いの刻が……迫っている!



決勝トーナメント1位・2位戦
アメリカ戦 スターティングラインアップ
打順 守備位置 選手名 所属 UN
1 SS 芦田翔 神戸学院大 12
2 3B 昆野智之 IPU環太平洋大 6
3 CF 瓦口昂弥 オール福岡 8
4 1B 松尾舞輝 ジェイテクト 17
5 LF 森田健斗 ホンダエンジニアリング 23
6 DP 真賦C斗 佐世保西高 3
7 調和政 佐世保西高 2
8 RF 池田泰一朗 日本体育大 7
9 2B 今井悠貴 平林金属 4
FP 小山玲央 佐世保西高 1

選手交代
イニング
3回裏 代走 真浮nUT→坂田大士(熊本工業高)IN  
4回表 再出場 坂田OUT→真賦C斗(佐世保西高)IN  
投手交代 小山OUT→長井風雅(御調高)IN




第11回世界男子ジュニアソフトボール選手権大会出場選手
選手(※ポジション別五十音順)
NO 守備 氏名 支部 所属 プロフィール
1 投手 小山 玲央 長崎 長崎県立佐世保西高校
2 酒井 匠 東京 日本体育大学
3 長井 風雅 広島 広島県立御調高校
4 中島 優人 東京 国士舘大学
5 メーンズ ジェーラン 秀吉 長崎 長崎県立大村工業高校
6 捕手 上田 郁也 東京 日本体育大学
7 調 和政 長崎 長崎県立佐世保西高校
8 内野手 芦田 翔 兵庫 神戸学院大学
9 今井 悠貴 岡山 平林金属
10 昆野 智之 岡山 IPU環太平洋大学
11 坂田 大士 熊本 熊本県立熊本工業高校
12 竹森 歩夢 東京 日本体育大学
13 真普@海斗 長崎 長崎県立佐世保西高校
14 松尾 舞輝 徳島 ジェイテクト
15 外野手 池田 泰一朗 東京 日本体育大学
16 瓦口 昂弥 福岡 オール福岡
17 森田 健斗 栃木 ホンダエンジニアリング

役員・スタッフ
NO 役職 氏名 支部 所属
1 団長 三宅 豊 群馬 (公財)日本ソフトボール協会
2 ヘッドコーチ 山口 義男 長崎 長崎県立大村工業高校
3 アシスタントコーチ 吉村 啓 岡山 平林金属
4 アシスタントコーチ 田中 徹浩 群馬 新島学園高校
5 マネージャー 松繁 冬樹 高知 高知県立高知農業高校
6 トレーナー 田岡 幸一   Body Laboratory
7 広報 竹普@治   日本体育社
8 帯同審判 足袋抜 豊松 石川 (公財)日本ソフトボール協会