2016.11.21
 

 

第11回世界男子ジュニアソフトボール選手権大会
「優勝祝賀会」を開催!




今夏開催された第11回世界男子ジュニア選手権大会で
「優勝」した男子U19日本代表を盛大に祝福!



総勢100名余りの関係者が駆け付け、選手団を祝福した



「男子のソフトボールはパワフルでエキサイティング!」
「ぜひ、もっと多くの人に見てもらいたい!!」と語った
日ソ協・徳田脂長



「ソフトボール王国を“3タテ”。まさに圧巻の完全優勝であった」と大会を振り返った、三宅豊団長(日ソ協副会長・選手強化本部長)



乾杯の発声では、平林金属株式会社・平林実社長より
「世界一を祝い、男子を盛り上げていく決起集会にしようではないか」
との力強いメッセージも送られた!



「次代を担い、男子ソフトボールを引っ張っていきたい」
と強い決意をにじませた、竹森歩夢キャプテン



チーム一丸となって勝ち獲った優勝・世界一!
男子U19日本代表、本当におめでとう!!



確かに見えた「世界の頂点」へとつながる「道筋」。
彼らの本当の“ソフトボール”は、ここからはじまる



第11回世界男子ジュニアソフトボール選手権大会(アメリカ・ミッドランド)/優勝への軌跡

 去る11月20日(日)、東京千代田区/ホテルニューオータニにおいて、男子U19日本代表の第11回世界男子ジュニアソフトボール選手権大会「優勝」を祝した祝賀会が盛大に開催された。

 祝賀会には、今大会で見事「優勝・世界一」を勝ち獲った男子U19日本代表選手団をはじめ、公益財団法人日本ソフトボール協会役員、その他関係者を含めた総勢100名余りが出席。35年ぶり2度目の「快挙」を祝った。

 男子U19日本代表選手団入場の際には、詰めかけたたくさんの来賓、関係者が盛大な拍手で出迎え、祝福。冒頭で挨拶に立った公益財団法人日本ソフトボール協会・徳田脂長が、「まず、今回の世界男子ジュニア選手権での『優勝・世界一』という『快挙』に心から敬意を表し、お祝い申し上げたい。女子のソフトボールが2020年東京オリンピックでオリンピック正式種目復帰を果たし、注目される中で、こうして『男子のソフトボール』も世界の舞台で躍動し、『強さ』を示してくれたことは本当に喜ばしい。これを契機に、今後は皆でより一層力を合わせ、『女子だから……』『男子だから……』という捉え方ではなく、真に一丸(オールジャパン)となって『ソフトボールの普及・発展』に努めていきたいと思っている」と選手団に対して謝辞を述べ、「女子のソフトボールに比べて、『男子のソフトボール』はより『パワフルでエキサイティング』だと私は感じている。女子TOP日本代表のエース・上野由岐子投手が球速115km/h前後の速球を試合で投じるが、今回の男子U19日本代表のエース・小山玲央投手は高校生ながらすでに球速『125km/h超』を記録しているというのだから、やはりその迫力はすごい! 男子の『世界トップレベル』のプレーを多くの人に見てもらい、その魅力や醍醐味をもっと発信していけるよう、今後は日本でも世界選手権等の国際大会を積極的に開催していきたい」と男子ソフトボールのおもしろさ、また、今後への期待・展望も語った。

 続いて来賓を代表して、ミズノ株式会社・久保田憲史執行役員、長崎県ソフトボール協会・米倉博理事長からそれぞれ祝辞が述べられ、男子U19日本代表選手団・三宅豊団長(公益財団法人日本ソフトボール協会副会長・選手強化本部長)が挨拶。「今回の世界男子ジュニア選手権が開催されたアメリカ・ミッドランドという地は、私が『現役時代』に日本代表として世界選手権を戦った『思い出深い』場所でもあった。街の様子は一言でいうと、まさに田舎で何もない……といった感じで(笑)。環境的に決して恵まれたものではなかったが、その中にあっても選手たちは『一致団結』し、日々のコンディション管理を怠らず、本当に良く頑張ってくれたと思う。また、コーチングスタッフもそれぞれがコミュニケーションを密に図りながら、選手を献身的にサポート。戦術・戦略面の素晴らしさはもちろんのことだが、それ以外の部分においても、朝早くから米をとぎ、食事面でチームの鋭気を養ってくれたりと……その多岐にわたる『奮闘ぶり』には実に頭が下がる思いである。結果については、今大会はソフトボール王国・ニュージーランドを“3タテ”するなど『全勝』で駆け抜け、圧巻の『完全優勝』。最終的にこのチームで『優勝し、世界一になれた』ことは喜ばしい限りだが、加えてその背景に、日頃から選手を鍛え、育ててくれた所属チームの指導者のご尽力があったということ、また、家族のご支援・ご協力があったということに対しても、改めて感謝し、この場を借りて深くお礼申し上げたい」と大会を総括するとともに、これまで支えてくれた周囲の方々へ感謝の意が伝えられた。

 この後、会は平林金属株式会社・平林実代表取締役社長が「今回の優勝祝賀会が男子U19日本代表の『世界一を祝う会』であると同時に、もう一つ、皆で男子ソフトボールを盛り上げていくことを誓う『決起集会』にしようではないか。頑張れ!男子ソフトボール!!」と力強く乾杯の発声を行い、訪れた関係者と選手たちの和やかな歓談のひとときが持たれた。

 和やかな歓談の中、会場では大型スクリーンで今大会のハイライト映像も流され、優勝までの道のり、感動の瞬間を振り返りながら、会場の出席者が改めてその喜びを噛みしめる場面も。会の後半では、男子U19日本代表のヘッドコーチ、キャプテンからも現在の思いが語られ、山口義男ヘッドコーチは、「大会を通じて本当に『幸せな時間』を過ごさせてもらった。竹森歩夢キャプテンをはじめ、選手たちには『感謝』の気持ちしかない。今後、日本のソフトボールは『2020年東京オリンピックでの金メダル獲得』に向かって突き進んでいくことになると思うが、『男子ソフトボール』も頑張っていく!」。竹森歩夢キャプテンは、「今回優勝したことで、『日本の強さ』を世界に示すことができた。この優勝を経験した自分たちには、これからの『男子ソフトボール』を引っ張っていく『責務』がある。その強い決意と覚悟を持って、日々ソフトボールに打ち込んでいきたい」とそれぞれ熱い思いを口にしていた。

 最後は、公益財団法人日本ソフトボール協会・煖エ清生専務理事が、「私自身も前回大会(2014年にカナダ・ホワイトホースで開催)日本選手団の団長を務めさせてもらったが、決勝トーナメント・3位決定戦で『宿敵』アルゼンチンに延長9回タイブレーカーの末、『サヨナラホームラン』を食らって惜しくも銅メダル……。『あと一歩』のところで優勝を逃し、選手とともに『悔し涙』を流した経験がある。その思いを含めると、今回の優勝は本当に喜ばしく、まさに『おめでとう!』の一言。この『快挙』を契機に、いつか『男女揃って』オリンピックの舞台に臨める日が来るよう、日本協会も総力を挙げて邁進していきたい」と閉会の言葉で締めくくり、盛大な祝賀会の幕を閉じた。

 来年は第15回世界男子ソフトボール選手権大会がカナダ・ホワイトホースで開催され、来月(12月)には、その世界選手権に向けた「日本代表選手選考会」が実施される。今回のジュニア優勝メンバーからは、投手の「二枚看板」として活躍を見せた小山玲央、長井風雅の2名がすでにエントリーしており、一つ上のカテゴリーの「強者たち」とどのように競い合い、高め合っていくのか、非常に楽しみである。

 男子U19日本代表の「世界一」は、日本ソフトボール界の「希望の光」であり、確かに見えた「世界の頂点」へとつながる「道筋」でもある。35年ぶりの世界一を勝ち獲ったジュニア世代から「日本代表」への登用はあるのか……「次代を担う黄金世代」の活躍に、今後も注目していきたい。



第11回世界男子ジュニアソフトボール選手権大会 選手団名簿
選手(※ポジション別五十音順)
NO 守備 氏名 支部 所属 プロフィール
1 投手 小山 玲央 長崎 長崎県立佐世保西高校
2 酒井 匠 東京 日本体育大学
3 長井 風雅 広島 広島県立御調高校
4 中島 優人 東京 国士舘大学
5 メーンズ ジェーラン 秀吉 長崎 長崎県立大村工業高校
6 捕手 上田 郁也 東京 日本体育大学
7 調 和政 長崎 長崎県立佐世保西高校
8 内野手 芦田 翔 兵庫 神戸学院大学
9 今井 悠貴 岡山 平林金属
10 昆野 智之 岡山 IPU環太平洋大学
11 坂田 大士 熊本 熊本県立熊本工業高校
12 竹森 歩夢 東京 日本体育大学
13 真普@海斗 長崎 長崎県立佐世保西高校
14 松尾 舞輝 徳島 ジェイテクト
15 外野手 池田 泰一朗 東京 日本体育大学
16 瓦口 昂弥 福岡 オール福岡
17 森田 健斗 栃木 ホンダエンジニアリング

役員・スタッフ
NO 役職 氏名 支部 所属
1 団長 三宅 豊 群馬 (公財)日本ソフトボール協会
2 ヘッドコーチ 山口 義男 長崎 長崎県立大村工業高校
3 アシスタントコーチ 吉村 啓 岡山 平林金属
4 アシスタントコーチ 田中 徹浩 群馬 新島学園高校
5 マネージャー 松繁 冬樹 高知 高知県立高知農業高校
6 トレーナー 田岡 幸一   Body Laboratory
7 広報 竹普@治   日本体育社
8 帯同審判 足袋抜 豊松 石川 (公財)日本ソフトボール協会