女子日本代表選手選考会を実施
  新たな女子日本代表チーム編成へ!
                   (2009.5.14)

女子日本代表選手選考会を実施

「世界の舞台」を知り尽くす斎藤春香ヘッドコーチが、
再び日本代表チームを率いる!

日ソ協選手強化本部会・女子強化委員の面々が
選考委員を務めた

選考会は「実戦形式」に重点が置かれ、
選手たちの守備・打撃がチェックされた

投手は自らの持つ球種を申告し、実際に投球
球速測定も行なわれた

打者はバットコントロール、パワー、
実戦での打撃センスがチェックされた

斎藤春香ヘッドコーチが新たにめざす
日本代表の「強化」とは……
その手腕に注目が集まる!

再び世界の頂点へ!
日本代表選手たちの「新たな挑戦」が始まる

若い選手たちの“無限の可能性”に期待

 去る3月12日(木)〜15日(日)、宮崎県宮崎市/総合運動場・木の花ドームにおいて「女子日本代表チーム選手選考会」が実施された。
 今回の選考会は、2010年7月9日(金)〜19日(月)、アメリカ・オクラホマシティで開催が予定されている「第12回世界女子選手権大会」に向けた女子日本代表強化指定選手の選考を目的としたもので、選考会には、日本女子ソフトボールリーグ1部リーグ、2部リーグに所属する選手、大学生ら計53名が参加(北京オリンピック日本代表選手については今回の選考会は免除とし、平成21年度日本代表強化指定選手とする)。「日本代表」をめざし、厳しい選考に臨んだ。

 選手選考には、女子日本代表ヘッドコーチ「続投」が決定した斎藤春香ヘッドコーチをはじめ、(財)日本ソフトボール協会選手強化本部会・入角亨本部長、その他女子強化委員の面々が選考委員を務め、「世界」と戦える選手を選考するため、参加選手一人ひとりの一挙手一投足が厳しくチェックされた。
 選考メニューは、野手は各ポジション別に分かれてのシートノック、ゲーム形式での守備・打撃の選考が行われ、投手は自分の持ち球(球種)を申告して投球を行い、それぞれの球速・変化球のキレをチェック。実戦においても、様々な状況の中でのピッチングが選考課題として課せられた。
 ゲーム形式での選考では、投手・野手ともに試合の中で起こり得るアウトカウント、走者の状況、ボールカウント等が具体的に設定され、その中でいかに試合を想定し、状況に応じたプレーができるかという選考が入念に繰り返され、あくまでも「実戦」を想定した選考に重点が置かれた。

 選考にあたった斎藤春香ヘッドコーチは、「今回の選手選考会には、日本女子1部リーグ、2部リーグ、大学の選手の中でも、女子B日本代表、女子U19日本代表での代表経験のある選手など、年齢的にも非常に若い世代の選手たちが参加してきている。北京オリンピックを一つの区切りとし、新たな日本代表を編成するためにも、若い力は必要不可欠。できる限り、参加選手一人ひとりの打撃・守備においての“長所”に着目し、日本代表として“世界の舞台”で戦える選手か否かを見極めたい。また、若い選手たちには無限の可能性がある。日本代表選手として、今後、新たな日本代表チームを引っ張っていくことのできる“光る原石”の出現に、私自身も期待したい」と、今回の選考会に参加した選手たちへの期待を語り、「もちろん、今回の選考会で選ばれた選手、今回の選考会を免除となった北京オリンピック日本代表選手たちを含め、めざすところは、2010年にアメリカ・オクラホマシティで開催される第12回世界選手権での“世界一”である。世界選手権への派遣メンバーは17名。17名という枠を有効に使い、オリンピックの代表メンバー15名のチームとは一味違ったチーム編成にも挑戦してみたい。打撃・守備・走塁のそれぞれのスペシャリスト、ここぞという時に試合の流れ・雰囲気を変えられる選手など、今後の強化方針に見合った選手を選考したい」と、2010年に開催される世界選手権に向けての思い、北京オリンピックでの金メダル獲得に続き、再び“世界一”を勝ち取るための、新たな構想も打ち出していた。

 厳しい選手選考会を経て、選び抜かれた平成21年度女子日本代表強化指定選手。今シーズンは国内・海外での強化合宿を含め、7月16日(木)〜20日(月)にアメリカ・オクラホマシティで開催される「USAワールドカップ」、7月31日(金)〜8月2日(日)に宮城県仙台市で開催される「2009 JAPAN CUP」への出場が予定されており、この強化指定選手の中から新たな女子日本代表チームが編成され、いよいよ日本代表の「強化」がスタートを切る。
 斎藤春香ヘッドコーチ率いる新たな女子日本代表に期待したい!


■平成21年度 女子日本代表強化指定選手(28名)

〈投手〉
・上野由岐子(ルネサステクノロジ高崎事業所)  
・江本 奈穂(豊田自動織機)          
・染谷 美佳(デンソー)        
    
〈捕手〉
・乾  絵美(ルネサステクノロジ高崎事業所)  
・峰  幸代(ルネサステクノロジ高崎事業所)  

〈内野手〉
・伊藤 幸子(トヨタ自動車)          
・西山  麗(日立ソフトウェア)        
・藤本 索子(レオパレス21)         
・三科 真澄(ルネサステクノロジ高崎事業所) 
 
〈外野手〉
・狩野亜由美(豊田自動織機)          
・馬渕 智子(日立ソフトウェア)        
・山田 恵里(日立ソフトウェア)

※現役引退・辞退者は除く     

■新規

〈投手〉
・瀬川 絵美(日立ソフトウェア)        
・藤原麻起子(日立ソフトウェア)        
・山根佐由里(レオパレス21)         
・安福  智(シオノギ製薬)   
       
〈捕手〉
・伊藤 綾香(レオパレス21)         
・谷川 まき(太陽誘電)        
    
〈内野手〉
・小柳  薫(東京女子体育大)         
・坂元 令奈(トヨタ自動車)          
・濱本 静代(日立ソフトウェア)        
・藤崎由起子(トヨタ自動車)          
・松本 尚子(デンソー)            
・溝江 香澄(日立ソフトウェア)   
     
〈外野手〉
・狩野香寿美(デンソー)     
・河野 美里(レオパレス21)         
・永吉 理恵(レオパレス21)         
・本田小百合(豊田自動織機)