「新生・ＪＡＰＡＮ」の本格的な強化がスタート！

再び世界一の座を勝ち取るために……。 「新たな挑戦」の日々がはじまった

山田恵里（日立ソフトウェア）が 再びキャプテンに指名された

副キャプテンに指名された 西山　麗（日立ソフトウェア）

同じく副キャプテンの谷川まき（太陽誘電） 「右の大砲」として、その打撃が期待される

若い選手が多いだけに、斎藤ヘッドコーチが 直接指導に乗り出す場面が増えている

投手陣の軸になれるか？　染谷美佳（デンソー）。 新たな力の出現なくして「世界一」の座はない

伊豆市・菊地　豊市長も激励に駆けつけた

若い力がグラウンドを駆け巡り、躍動する！ 「世界一への挑戦」が再びはじまった

女子日本代表レポート
新生・ＪＡＰＡＮ
第１次国内強化合宿を実施！

　去る６月９日（火）〜12日（金）の４日間、静岡県伊豆市で女子日本代表の第１次国内強化合宿が実施された。
　この合宿には、３月12日（木）〜15日（日）、宮崎県宮崎市で実施された選手選考会で新たに選び出された16名と、選考会への参加を免除された北京オリンピック日本代表選手のうち、今年８月までの強化事業への参加を表明している６名を加えた22名が招集され、「新生・ＪＡＰＡＮ」のメンバーが初めて一堂に会し、再び「世界一」の座をめざすための「最初の一歩」を踏み出した。　

　この第１次次国内強化合宿では、午前中はシートノック、ゲーム形式のノック、バントシフトなど、守備練習主体のメニューが組まれ、午後はロングティー、シートバッティング、ケースバッティングなど、打撃練習主体のメニューが組まれていた。
　2006年の世界女子選手権で王者・アメリカを一度は倒し、準優勝という成績を残したチームをベースとし、オリンピックでの「金メダル獲得」を唯一無二の目標に掲げ、強化が進められた北京オリンピックの代表チームから大幅にメンバーが入れ替わり、チーム最年長は28歳の馬渕智子（日立ソフトウェア）、平均年齢23歳という非常に若いチームとなった「新生・ＪＡＰＡＮ」では、今まで以上に斎藤ヘッドコーチが精力的に動き回り、直接指導に乗り出す場面が数多く見られた。
　また、キャプテンの山田恵里（日立ソフトウェア）を中心とし、副キャプテンの西山　麗（日立ソフトウェア）、谷川まき（太陽誘電）がリーダーシップを執り、選手間で積極的に話し合い、意見をぶつけ合い、新たな「日本代表としてのチームの形」を作っていこうという意気込み、気概が感じられた。
　残念ながら、開催地側の事情で予定されていたオランダへの強化遠征が急遽取りやめになるなど、なかなか思い通りに強化スケジュールが進まない面もあるが、斎藤ヘッドコーチは、「ワールドカップ、ジャパンカップ、この２つの国際大会を通じて選手の力量を見極めていきたいと思う。若い選手が多いだけに未知数な部分も多いが、それだけにまだまだ伸びしろがあり、国際舞台を経験することで大きく成長する選手もいるはず。若いといってもジュニア（Ｕ19）世代で日本代表に選ばれていたり、ユニバーシアードなど大学のカテゴリーで世界大会を経験している選手も多く、とにかく楽しみな選手が多い。磨けば光る原石のような選手たちだけに、この選手たちを鍛え、育てていくことにはやり甲斐もあるし、私自身の指導者としての真価、手腕が問われることにもなると思う」と、すべてを前向きにとらえ、「世界一の座を『守る』という意識ではなく、『もう一度奪いに行く』というつもりで、チームの強化に全力を注いで行きたい」と、新たな挑戦へ向けた強い決意を語った。

　この第１次国内強化合宿を終えた女子日本代表は、７月16日（木）〜20日（月）、アメリカ・オクラホマシティで開催される「第４回ＵＳＡワールドカップ」に出場。７月31日（金）〜８月２日（日）、宮城県仙台市・仙台市民球場で開催される「2009 JAPAN CUP　国際女子ソフトボール大会 in　仙台」までが当面の女子日本代表としての活動となる。そこで大きな成果をつかみ、来年の世界選手権へとつなげていきたいところだ。
　「第４回USAワールドカップ」「2009 JAPAN CUP　国際女子ソフトボール大会 in　仙台」の参加国・大会スケジュール、参加選手は次の通り。

●第４回USAワールドカップ（女子）参加国●

日本、アメリカ、オーストラリア、カナダ、オランダ、イタリアの６カ国

●試合方式●

シングル・ラウンドロビン方式（１回戦総当たり）の予選リーグを行い、その順位に従って最終順位決定戦を行い、優勝を決定する。

●第４回USAワールドカップ（女子）大会スケジュール●

●2009　JAPAN CUP　国際女子ソフトボール大会 in　仙台　参加国●

　日本、アメリカ、オーストラリア、チャイニーズタイペイ

●試合方式●
　シングル・ラウンドロビン方式（１回戦総当たり）の予選リーグを行い、その順位に従って最終順位決定戦を行い、優勝を決定する。

●大会スケジュール●

【第１次国内強化合宿参加選手】

・投手
　江本　奈穂（豊田自動織機）●▲
　染谷　美佳（デンソー）●▲
　瀬川　絵美（日立ソフトウェア）●▲
　藤原麻起子（日立ソフトウェア）●▲
　安福　　智（シオノギ製薬）●
　山根佐由里（レオパレス21）▲

・捕手
　谷川　まき（太陽誘電）●▲
　峰　　幸代（ルネサステクノロジ高崎事業所）●▲
　伊藤　綾香（レオパレス21）▲

・内野手
　小柳　　薫（東京女子体育大）●
　坂元　令奈（トヨタ自動車）●▲
　西山　　麗（日立ソフトウェア）●▲
　濱本　静代（日立ソフトウェア）▲
　藤崎由起子（トヨタ自動車）▲
　松本　尚子（デンソー）●▲
　溝江　香澄（日立ソフトウェア）●▲

・外野手
　狩野香寿美（デンソー）●▲
　河野　美里（レオパレス21）●▲
　永吉　理恵（レオパレス21）●
　本田小百合（豊田自動織機）▲
　馬渕　智子（日立ソフトウェア）●▲
　山田　恵里（日立ソフトウェア）●▲

※●はＪＡＰＡＮ　ＣＵＰ出場選手、▲はＵＳＡワールドカップ出場選手を兼ねる。