去る7月2日(月)、東京・品川プリンスホテルメインタワーで第13回世界女子選手権大会に臨む女子日本代表の結団式・壮行会が開催された。
結団式・壮行会には、ソフトボール関係者・各種メディア、報道関係者ら70名余りが出席。42年ぶりの「世界選手権優勝」をめざす女子日本代表の激励に駆けつけた。
開会にあたり、主催者を代表し、公益財団法人日本ソフトボール協会・尾武ウ則副会長が挨拶に立ち、「残念ながらソフトボール競技はオリンピック競技から外れてしまっているが、2008年の北京オリンピックでの金メダル獲得のときのような感動と興奮を再現し、世界一を勝ち取ることで、開幕を直前に控えたロンドンオリンピックに勢いを与え、今も大きな爪痕の残る東日本大震災から一歩一歩復興への道のりを歩んでいることを示し、日本の元気な姿を世界中の人々にアピールしてほしい」と選手団を激励。続いて、第13回世界女子選手権大会に出場する日本選手団が登壇し、公益財団法人日本ソフトボール協会・笹田嘉雄専務理事が、選手・スタッフを一人ひとり紹介した。
次に、来賓を代表し、公益財団法人日本オリンピック委員会・水野正人副会長が挨拶。「2008年の北京オリンピックで、球技としては、1976年のモントリオールオリンピックの女子バレーボール以来、32年ぶりとなる金メダル獲得を果たしたときのソフトボール女子日本代表チームは、とにかくノビノビとプレーしていた印象が強い。今大会でも同じく、ノビノビと持てる力のすべてを発揮し、「世界一」の座を勝ち取ってくれることを期待している」と、選手団への期待を口にすると同時に、「2020年オリンピックの東京招致を成功させ、そのときにはソフトボール競技もオリンピック競技へ復帰できるよう、私たちも力を尽くしていきたい」と、2020年オリンピックの東京招致とソフトボールのオリンピック競技復帰へ向け、力を尽くしていく決意と意欲を滲ませた。
これを受け、女子日本代表・宇津木麗華ヘッドコーチが決意表明。「この世界選手権の戦いの中で、私たちの『Back Softball』、オリンピック競技復帰へ向けた情熱を示したい。世界選手権ではアメリカが大会7連覇を継続中だが、それを止めることができるのは、私たち日本しかないと思っている」と、オリンピック競技復帰への熱い思いと42年ぶりとなる「世界選手権優勝」「世界一」を勝ち取るべく戦うことを宣言した。
続いて、公益財団法人日本オリンピック委員会・市原則之専務理事が、第13回世界女子選手権での王座奪回、2020年オリンピックの東京招致成功並びにソフトボールのオリンピック競技の復帰を願い、「乾杯」の発声を行い、しばし歓談。女子日本代表選手17名の選手を中心に、あちこちで歓談の輪ができ、激励の言葉と大会へ向けた力強い決意の言葉が交わされていた。
この後、第13回世界女子選手権大会へ出場する選手17名を代表し、キャプテンの岩渕有美選手、上野由岐子選手が大会への決意・抱負を語り、岩渕有美選手は「これだけ多くの皆さんがこの結団式・壮行会へ駆けつけていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。たくさんの皆さんに期待されていることを嬉しく思いますし、その期待に応えられるよう全力でプレーし、世界選手権優勝を果たし、世界一の座を勝ち取ってきたいと思います」と必勝宣言。上野由岐子選手は「今も大きな爪痕を残す未曾有の東日本大震災から、皆が力を合わせ、復興へ向け、歩みを進めているということを世界中に示したい。日本の元気な姿を世界中の皆さんに見ていただけるよう、選手一同、心を一つにし、精一杯プレーしたいと思います」と、大会への決意を語った。
最後に、公益財団法人日本ソフトボール協会・石橋千和副会長が「閉会の辞」を述べ、「JOC(公益財団法人日本オリンピック委員会)・水野正人副会長、市原則之専務理事はじめ、これだけ沢山の方々がこの席上に駆けつけてくれる『ソフトボール』は本当に幸せです。2008年北京オリンピックの金メダル獲得の再現を期待し、私も現地・カナダ・ホワイトホースまで応援に行きたいと思います」と、この会に列席してくださったすべての方々に謝辞を述べ、急遽「決戦の地」カナダ・ホワイトホースへ応援に駆けつけることまで明らかにし、選手たちを見送った。
女子日本代表は、この後、成田空港へ向かい、カナダへ出発。7月4日(水)〜9日(月)、カナダ・サレーで開催されるカナダカップ(カナディアンオープン)に出場し、大会終了後の10日(火)、第13回世界女子選手権大会の開催地であるホワイトホースに移動。42年ぶりの「王座奪回」へ向けた「戦い」がはじまることになる。

2012カナダカップ(カナディアンオープン)スケジュール ※日本戦抜粋
予選リーグ |
日付 |
時間 |
チーム名 |
|
チーム名 |
7月4日(水) |
12:30 |
日本 |
vs |
ニュージーランド |
7月5日(木) |
13:00 |
オーストラリア |
vs |
日本 |
18:30 |
カナダ |
vs |
日本 |
7月6日(金) |
13:00 |
日本 |
vs |
プエルトリコ |
7月7日(土) |
18:30 |
アメリカ |
vs |
日本 |
7月8日(日) |
11:00 |
日本 |
vs |
ベネズエラ |
決勝トーナメント |
7月8日(日) |
18:30 |
予選リーグ1位 |
vs |
予選リーグ4位 |
※P1 |
18:30 |
予選リーグ6位 |
vs |
予選リーグ7位 |
※P2 |
20:30 |
予選リーグ2位 |
vs |
予選リーグ3位 |
※P3 |
7月9日(月) |
14:30 |
予選リーグ5位 |
vs |
P2の勝者 |
15:00 |
P1の敗者 |
vs |
P3の敗者 |
19:30 |
P1の勝者 |
vs |
P3の勝者 |
※試合時間は現地時間 日本との時差はマイナス16時間(サマータイム実施時)
第13回世界女子選手権大会組み合わせ ※日本戦抜粋
予選リーグ |
日付 |
時間 |
チーム名 |
|
チーム名 |
7月13日(金) |
14:30 |
日本 |
vs |
オーストラリア |
18:00 |
オープニングセレモニー |
7月14日(土) |
18:30 |
日本 |
vs |
ニュージーランド |
7月15日(日) |
19:00 |
カナダ |
vs |
日本 |
7月16日(月) |
18:30 |
台湾 |
vs |
日本 |
7月17日(火) |
18:30 |
日本 |
vs |
イタリア |
7月18日(水) |
14:00 |
イギリス |
vs |
日本 |
7月19日(木) |
16:00 |
メキシコ |
vs |
日本 |
決勝トーナメント セクションA・B上位4チームによるダブルページシステム |
7月20日(金) |
12:00 |
セクションA3位 |
vs |
セクションB4位 |
※P1 |
14:30 |
セクションB3位 |
vs |
セクションA4位 |
※P2 |
17:00 |
セクションA1位 |
vs |
セクションB2位 |
※P3 |
19:30 |
セクションA2位 |
vs |
セクションB1位 |
※P4 |
7月21日(土) |
12:00 |
P1の勝者 |
vs |
P3の敗者 |
※P5 |
14:30 |
P2の勝者 |
vs |
P4の敗者 |
※P6 |
17:00 |
P3の勝者 |
vs |
P4の勝者 |
※P7 |
19:30 |
P5の勝者 |
vs |
P6の勝者 |
※P8 |
7月22日(日) |
ブロンズメダルゲーム(3位決定戦) |
13:00 |
P8の勝者 |
vs |
P7の敗者 |
※P9 |
ゴールドメダルゲーム(優勝決定戦) |
16:00 |
P9の勝者 |
vs |
P7の勝者 |
※試合時間は現地時間 日本との時差はマイナス16時間(サマータイム実施時)
平成24年度 女子日本代表チーム選手名簿
第13回世界女子ソフトボール選手権大会出場選手名簿
守備別・五十音順
No. |
守備 |
氏名 |
支部 |
所属 |
1 |
投手 |
上野 由岐子 |
群馬 |
ルネサスエレクトロニクス高崎 |
2 |
〃 |
栗田 美穂 |
愛知 |
豊田自動織機 |
3 |
〃 |
染谷 美佳 |
愛知 |
デンソー |
4 |
〃 |
藤田 倭 |
群馬 |
太陽誘電 |
5 |
捕手 |
峰 幸代 |
群馬 |
ルネサスエレクトロニクス高崎 |
6 |
〃 |
渡邉 華月 |
愛知 |
トヨタ自動車 |
7 |
内野手 |
大久保 美紗 |
群馬 |
ルネサスエレクトロニクス高崎 |
8 |
〃 |
坂元 令奈 |
愛知 |
トヨタ自動車 |
9 |
〃 |
鈴木 美加 |
愛知 |
トヨタ自動車 |
10 |
〃 |
相馬 満利 |
東京 |
日本体育大学 |
11 |
〃 |
西山 麗 |
神奈川 |
日立ソフトウェア |
12 |
〃 |
古田 真輝 |
愛知 |
豊田自動織機 |
13 |
外野手 |
岩渕 有美 |
群馬 |
ルネサスエレクトロニクス高崎 |
14 |
〃 |
河野 美里 |
群馬 |
太陽誘電 |
15 |
〃 |
関 友希央 |
群馬 |
ルネサスエレクトロニクス高崎 |
16 |
〃 |
藤野 遥香 |
愛知 |
トヨタ自動車 |
17 |
〃 |
山田 恵里 |
神奈川 |
日立ソフトウェア |
役員・スタッフ
No. |
役職 |
氏名 |
支部 |
所属 |
1 |
団長 |
三宅 豊 |
群馬 |
(公財)日本ソフトボール協会 |
2 |
ヘッドコーチ |
宇津木麗華 |
群馬 |
ルネサスエレクトロニクス高崎 |
3 |
コーチ |
ルーシー・カサレス |
愛知 |
豊田自動織機 |
4 |
トレーナー |
金城 充知 |
|
SPOLAX |
5 |
トレーナー |
杉浦千恵子 |
群馬 |
太陽誘電 |
6 |
総務 |
藤井まり子 |
|
(公財)日本ソフトボール協会 |
7 |
用具 |
塚原 弘珠 |
|
ミズノ |
8 |
広報 |
吉田 徹 |
|
日本体育社 |
9 |
協力員 |
立石 壮平 |
東京 |
日本体育大学 |
10 |
帯同審判員 |
後藤 春日 |
東京 |
(公財)日本ソフトボール協会 |
|