去る1月18日(金)、「第62回 日本スポーツ賞」の表彰式が行われ、昨夏、カナダ・ホワイトホースで開催された「第13回世界女子ソフトボール選手権大会」で、見事42年ぶりの「世界一」に輝いた女子ソフトボール日本代表が、「競技団体別最優秀賞」を受賞。チームを代表し、宇津木麗華ヘッドコーチが表彰式に出席した。
この「日本スポーツ賞」は、昭和26年(1951年)に読売新聞社が制定したもので、毎年、我が国のスポーツ競技団体から推薦された優秀選手、またはチームの中から、日本スポーツ賞委員会による厳正な選考の結果、日本スポーツ界「最高の選手」または「最高のチーム」が選ばれ、栄誉ある賞として、長い歴史を刻んでいる。
この「日本スポーツ賞」では、女子ソフトボール日本代表は、第50回(平成12年/2000年)でシドニーオリンピックでの銀メダル獲得が評価され、「特別賞」を受賞。第58回(平成20年/2008年)でも、北京オリンピックでの金メダル獲得が高く評価され、再び「特別賞」に輝いている。特に第58回は北京オリンピックで、日本競泳史上初の2大会連続二冠に輝いた北島康介氏と激しく大賞を争った末の「特別賞」であった。
表彰式は、東京・虎ノ門の「ホテルオークラ東京」で行われ、それに出席した宇津木麗華ヘッドコーチは、「世界選手権の優勝が高く評価され、表彰されたのは嬉しい限り。世界選手権の開催がロンドンオリンピックの直前だったこともあり、私たちが『世界一』となることで、日本選手団を少しでも勇気づけ、勢いを与えられたら……と思っていましたし、何となく『ソフトボール』が世の中から忘れられてしまっているようなときでしたから……私たちが『世界一』となることで『ソフトボールも頑張っている』と健在ぶりを示すことできれば……と思っていました。それだけに『優勝しかない』『世界一しかない』とチーム全員で戦い、勝ち獲った優勝だけに、感慨もひとしおです」と、喜びを新たにしていた。
今年は女子ソフトボールのオリンピック競技復帰がかかる「大事」な年となる。オリンピックという舞台はなくても、日本のソフトボールが「世界一」であることは、昨年の世界選手権の優勝が証明してくれてはいるが、ソフトボールという競技の素晴らしさ、楽しさ、面白さを、世界中に発信し、より多くの人にわかってもらうためには、「オリンピック」という舞台が、どうしても必要である。
2020年、オリンピックの東京招致が成功し、その舞台で「ソフトボール」が行われ、今まで以上の「輝き」を放つ日が来ることを、心から願う。
■第62回 日本スポーツ賞
【大賞】
ロンドンオリンピック男女レスリング日本代表選手団
【特別賞】
ロンドンオリンピック ボクシング・金メダル 村田諒太
ロンドンオリンピック 体操・個人総合・金メダル 内村航平
ロンドンオリンピック 女子柔道・57kg級・金メダル 松本 薫
【競技団体別最優秀賞】
個人/22競技団体・22名
チーム/20チーム
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