去る8月27日(火)、東京都港区赤坂のANAインターコンチネンタルホテル東京において、「スポーツ功労者顕彰、国際競技大会優秀者等表彰、スポーツ功労団体表彰・表彰式」が開催され、昨夏、カナダ・ホワイトホースで開催された「第13回世界女子ソフトボール選手権大会」で見事42年ぶりの“世界一”に輝いた女子ソフトボール日本代表が、「スポーツ功労者顕彰」を受章。女子ソフトボール日本代表・宇津木麗華ヘッドコーチ、上野由岐子投手らチームの面々が式典に出席し、表彰を受けた。
式典には、160名の受章者に加えて、文部科学省から下村博文文部科学大臣、(公財)日本オリンピック委員会(JOC)から竹田恆和会長をはじめとする関係者23名が出席。下村博文文部科学大臣から受章者に対して、顕彰・表彰状が授与された。
今回、受章の対象とされたのは、2012年1月23日〜2013年4月23日の間に開催された各競技の世界選手権、また2013年7月6日〜17日、ロシア・カザンにおいて開催された第27回ユニバーシアード競技大会で優秀な成績・記録を残した選手とその指導者。また昨夏のロンドンオリンピックのメダリスト、世界選手権で優秀な成績を挙げた選手に対して継続的な支援を行った団体等で、スポーツ功労者顕彰95名、国際競技大会優秀者等表彰161名、スポーツ功労団体表彰では37団体がそれぞれ受章。
受章者代表謝辞では、昨夏の第13回世界女子ソフトボール選手権大会で優勝し、42年ぶりの“世界一”に輝いた女子ソフトボール日本代表から、上野由岐子投手が挨拶に立ち、「こうして、私たちが『世界の舞台』で活躍できましたのも、日々熱心に指導してくださったコーチやスタッフ、選手の所属企業や学校のサポートはもとより、国民の皆様からいただきました温かい激励と声援の賜物であると心より感謝しております」と謝辞を述べた。
また、女子ソフトボール日本代表のスポーツ功労者顕彰では、指導者として宇津木麗華ヘッドコーチ、ルーシー・カサレスコーチもそれぞれ表彰を受け、スポーツ功労団体表彰では、女子ソフトボール日本代表選手所属のトヨタ自動車、ルネサスエレクトロニクス高崎、豊田自動織機、日立、太陽誘電、日本体育大学がそれぞれ受章した。
今年1月の第62回日本スポーツ賞「競技団体別最優秀賞」受賞に続いて、女子ソフトボール日本代表にまた新たな栄誉が刻まれた。何よりもこの事実こそが、昨夏の世界選手権優勝で勝ち得た「世界一」の偉大さ、功績の大きさを示し続けている。
宇津木麗華ヘッドコーチ率いる女子日本代表は、今年も順調にチームを強化。7月、岐阜県揖斐川町で開催された「ぎふ清流国体開催記念 第2回東アジアカップ女子ソフトボール大会」では4戦全勝で優勝を飾ると、その後、アメリカ・オクラホマシティで開催された「第8回USAワールドカップ」でも宿敵・アメリカを破り、2005年以来となる優勝。約1カ月間にわたった海外遠征の締めくくりとなった「2013カナダカップ(カナディアンオープン)」でも、絶対的エース・上野由岐子の快投で3連覇を達成し、3大会連続の優勝を飾っている。来る11月24日〜30日には、台湾・高雄において開催される「第14回世界女子選手権大会アジア地区予選」への出場も予定されており、世界選手権“連覇”の期待も大きい。
9月8日には、いよいよ2020年夏季オリンピック開催都市、実施競技(残り1競技)も正式決定される。ソフトボールのオリンピック競技復帰が現実のものとなり、今後の女子日本代表の強化がさらに発展していくことを願うばかりである。
■文部科学大臣顕彰・表彰
【スポーツ功労者顕彰】 ※計95名が受章
女子ソフトボール日本代表(第13回世界女子ソフトボール選手権大会第1位)
指導者:宇津木麗華(女子ソフトボール日本代表ヘッドコーチ)
ルーシー・カサレス(女子ソフトボール日本代表コーチ)
【スポーツ功労団体表彰】 ※計37団体が受章
トヨタ自動車、ルネサスエレクトロニクス高崎、豊田自動織機、
日立、太陽誘電、日本体育大学
●受章者代表謝辞:上野由岐子(女子ソフトボール日本代表)
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