2014.8.23
 

 

第14回世界女子ソフトボール選手権大会

日本、「宿敵」アメリカに完勝!
ファイナル進出、「連覇」へ王手!!

 






夜遅くの試合となったが、満員の観客が詰めかけた


日本はセミファイナルで「宿敵」アメリカと対戦



日本は「チームリーダー」山田恵里のタイムリーで先手を取った

  日本の先発は「エース」上野由岐子。要所を締め、試合を作った



2回表、レフトオーバーのタイムリーツーベースを放った西山麗。 二塁塁上でガッツポーズ!リードを4点差に広げた



「宿敵」アメリカに大勝し、喜ぶ山根佐由里、峰幸代のバッテリー



いまだかつてない過酷な大会を勝ち進む女子日本代表。
「宿敵」アメリカを倒し、ついに「連覇」へ「王手」をかけた

 


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 「第14回世界女子ソフトボール選手権大会」(オフィシャルサイトはこちら)9日目、決勝トーナメント1位・2位戦でオーストラリアに快勝した女子日本代表(代表メンバーはこちら)は、この日、ダブルヘッダーとなり、同じく1位・2位戦でカナダを6−1で撃破し、勝ち上がってきたアメリカと対戦した。
 ここまで、ともに予選リーグ・決勝トーナメントを通じて、「無敗」の快進撃を続ける両チームが、ファイナル(ゴールドメダルゲーム/決勝)進出をかけ、激突した。

・大会第9日(8月23日/土)
〈決勝トーナメント・セミファイナル〉
  1 2 3 4 5 6 7
日  本 1 3 0 1 1 0 0 6
アメリカ 0 0 0 0 0 1 0 1
日本: ○上野由岐子(6回)・山根佐由里(1回)−峰幸代
長打: 〔二塁打〕山田恵里、西山麗、峰幸代

 先攻の日本は初回、二死走者なしから3番・河野美里がセンター前ヒットで出塁。続く4番・山田恵里が三塁線を鋭く破るツーベースを放ち、一塁走者・河野美里が一気にホームイン。鮮やかな「先制攻撃」で先取点を奪った。

 日本の先発は「エース」上野由岐子。今大会初の「連投」となり、その立ち上がり、二死から四球と安打で一・二塁のピンチを背負ったが、落ち着いて後続を空振り三振に仕留め、初回のピンチを無失点で切り抜けた。

 日本は2回表、またしても二死走者なしから8番・永吉理恵がセンター前にはじき返し、9番・大久保美紗が四球でつなぎ、一・二塁。ここで1番・山本優が三遊間を破るタイムリーを放ち、まず1点を追加。さらに2番・西山麗がレフト頭上を越える走者一掃のタイムリーツーベースを放ち、この回3点を加え、4点差にリードを広げた。

 日本は4回表にも、この回先頭の8番・永吉理恵がスラップでレフト前に渋く落とし、9番・大久保美紗が確実に送って一死二塁。1番・山本優が粘って四球を選び、2番・西山麗のバントで二死ながら二・三塁に走者を進めると、3番・河野美里がピッチャー強襲安打を放ち、1点を追加。
 5回表にも、5番・峰幸代のライト線への二塁打からチャンスをつかみ、6番・坂元令奈がしっかりと送り、一死三塁。7番・佐藤みなみが詰まりながらもセンター前に落とし、この回も1点を追加。6点差にリードを広げた。

 日本の先発・上野由岐子は、3回裏に二死満塁、5回裏に一死一・二塁とピンチを迎えながらも決定打を許すことなく、アメリカ打線を無得点に封じた。6回裏、守備のミスも絡み、今大会初失点を喫したが、走者を出しながらも要所を締め、先発の役割をしっかりと果たすと、最後は山根佐由里が締めくくり、6−1でアメリカに快勝。一足先にファイナル(ゴールドメダルゲーム/決勝)に駒を進め、「連覇」へ王手をかけた。

 アメリカは敗者復活戦に回り、ブロンズメダルゲーム(3位決定戦)で、この日、日本に敗れたものの、ホスト国・オランダを8−0の5回コールドで一蹴し、カナダを7−3で退けたオーストラリアと対戦。アメリカとオーストラリアの勝者がファイナル(ゴールドメダルゲーム/決勝)で日本と対戦する。

 日本対アメリカ戦の試合終了が23時37分、オーストラリア対カナダ戦は、プレーボールが23時15分で試合終了は日付が変わった1時33分。とにかく雨に振り回され、数時間におよぶ待機、深夜・早朝に行われる試合と、かつてない過酷なスケジュールでの戦いを強いられた大会だった。

 大会もいよいよ最終日、いまだかつて前例のない、前代未聞の戦いもクライマックスを迎える。心身ともにもっともタフなチーム、この過酷な戦いの勝者こそ「世界チャンピオン」であり、「世界一」の称号がふさわしい。  




テレビ放送とインターネット配信のご案内
テレビ放映 8月24日(日)テレビ東京・BSジャパン
インターネット配信 ISF「第14回世界女子ソフトボール選手権大会」ウェブ中継
 

第14回世界女子選手権大会 決勝トーナメント・セミファイナル

アメリカ戦 スターティングラインアップ
打順 守備位置 選手名 所属 UN
1 3B 山本 優 ルネサスエレクトロニクス高崎 5
2 SS 西山 麗 日  立 3
3 RF 河野美里 太陽誘電 9
4 CF 山田恵里 日  立 11
5 峰 幸代 ルネサスエレクトロニクス高崎 2
6 2B 坂元令奈 トヨタ自動車 6
7 DP 佐藤みなみ 太陽誘電 26
8 LF 永吉理恵 デンソー 8
9 1B 大久保美紗 ルネサスエレクトロニクス高崎 10
FP 上野由岐子 ルネサスエレクトロニクス高崎 17

※選手交代
5回表 代走 峰OUT→国吉早乃花(豊田自動織機)IN
5回裏 再出場 国吉OUT→峰幸代(ルネサスエレクトロニクス高崎)IN
※キャッチャーの守備に再出場
7回裏 投手交代 上野OUT→山根佐由里(トヨタ自動車)IN



決勝トーナメント