2014.9.24
 

 

第17回アジア競技大会

4大会連続の金メダル獲得へ向け
第1次国内強化合宿を実施。

 






世界選手権で「連覇」を達成した女子日本代表が、
今度はアジア大会4大会連続金メダル獲得に挑む!


合宿初日、鈴木伸二伊豆市副市長が激励に駆けつけた



女子日本代表が、世界選手権以来、約1カ月ぶりに合流



メディカル的な見地から現地情報等を提供する金城トレーナー



試合会場が人工芝ということもり、その対策も怠りなく行った



4大会連続の金メダル獲得をめざし、最後の調整に汗を流す



「外国人投手対策」として日本体育大男子ソフトボール部が協力

 

 去る9月18日(木)〜22日(月)、「第17回アジア競技大会・ソフトボール競技」に出場し、4大会連続の金メダル獲得を狙う女子日本代表が、静岡県伊豆市・天城ドームで「第1次国内強化合宿」を実施した。

 合宿には、8月15日(金)〜24日(日)、オランダ・ハーレムで開催された「第14回世界女子選手権大会」で見事連覇を達成したメンバーが再び集合。「世界」を制したメンバーが、今度は「アジア制覇」「4大会連続の金メダル獲得」に照準を定め、最後の調整を行った。

 合宿初日の練習に先立ち、鈴木伸二伊豆市副市長が、女子日本代表チームの激励に駆けつけ、当地・名産の「白びわ」を贈呈。「世界選手権連覇に続き、アジア大会4大会連続の金メダル獲得を期待しています」とチームを激励した。

 合宿では、世界選手権終了後、それぞれの所属チームに戻り、日本リーグ、全日本総合女子選手権大会を「ライバル」として戦ってきた選手たちを、再び「一つのチーム」とするために、チームの目標を再確認。アジア大会における「4大会連続の金メダル獲得」を唯一無二の目標に掲げ、合宿での練習をスタートさせた。

 合宿初日は、まずウォーミングアップ、キャッチャボール、シートノック、ロングティーなど、軽めの練習内容。世界選手権、日本リーグ、全日本総合女子選手権大会と「連戦」が続き、休む間もなく、戦い続けてきた選手たちのコンディションを見極めながら、練習を行った。

 この日の夜には、金城充知トレーナーからドーピング検査に対する注意事項や現地の気候、選手村の環境、飲食に関するメディカル的な情報が提供され、それに関する注意事項が改めて確認され、実際に合宿中、ドーピング検査が行われ、山田恵里選手、西山麗選手、坂元令奈選手、峰幸代選手、長楓]未選手がその対象となった。

 合宿2日目以降は、日本体育大学男子ソフトボール部の協力を得て、河野拓郎投手、中坂誠投手、上原和馬捕手が合宿に参加。「仮想・外国人投手」の役割を担い、選手たちは入念に打ち込みを行った。
 また、チームとしての連係プレーの確認にも多くの時間を割き、大会へ向けた準備を着々と進めていった。
 夜には、メダル争いの「ライバル」となる中国、チャイニーズタイペイ(台湾)のプレーをビデオで研究。対戦する投手、打者を丸裸にしていった。

 22日(月)、伊豆市での合宿を打ち上げ、都内のホテルに移動。翌23日早朝、「決戦の地」韓国・仁川へと旅立った。
 大会は27日(土)に開幕。初日、タイ、フィリピンとのダブルヘッダーで幕を開ける。大会には、タイ、フィリピン、チャイニーズタイペイ(台湾)、中国、韓国、日本の6チームが参加。まず全チーム参加でシングルラウンドロビン(1回戦総当たり)の予選リーグを戦い、上位4チームが決勝トーナメントへ進出。
 決勝トーナメントは、ソフトボール独特の「ページシステム」(敗者復活戦を含むトーナメント)で優勝チームを決定する試合方式で覇が競われることになる。

 4大会連続の金メダル獲得をめざす女子日本代表。世界選手権で「連覇」を飾ったチームだけに、アジアで不覚を取るとは思えないが、「勝って当然」という意識・期待こそが「最大の敵」といえるかもしれない。
 また、一説によれば、チャイニーズタイペイ(台湾)などは、「金メダルなら一生生活に困らないだけの報奨金が支給される」などの噂もあり、それこそ目の色を変えて大会に臨んでくることが予想される。

 それでも……女子日本代表に「負ける」ことは許されない。「世界チャンピオン」として、強く、誇り高く、戦わねばならない。4大会連続の金メダル獲得は、「目標」ではなく、「使命」であり、「義務」でもある。

 4大会連続の金メダル獲得をめざし、女子日本代表の新たな「挑戦」がはじまる!!

◎第17回アジア競技大会 ソフトボール競技 出場選手・スタッフ

∇スタッフ
・チームリーダー
 宇津木妙子(公益財団法人日本ソフトボール協会副会長)
・ヘッドコーチ
 宇津木麗華(ルネサスエレクトロニクス高崎)
・アシスタントコーチ
 ルーシー・カサレス(豊田自動織機)
・トレーナー
 金城 充知(スポラックス)
 志村 昌彦(ルネサスエレクトロニクス高崎)
・総務
 藤井まり子(公益財団法人日本ソフトボール協会)
・用具
 塚原 弘珠(ミズノ株式会社)
・広報
 吉田  徹(株式会社 日本体育社)

∇選手
・投手
 上野由岐子(ルネサスエレクトロニクス高崎)
 中野 花菜(ルネサスエレクトロニクス高崎)
 藤田  倭(太陽誘電)
 山根佐由里(トヨタ自動車)

・捕手
 佐藤みなみ(太陽誘電)
 峰  幸代(ルネサスエレクトロニクス高崎)

・内野手
 市口 侑果(ルネサスエレクトロニクス高崎)
 大久保美紗(ルネサスエレクトロニクス高崎)
 坂元 令奈(トヨタ自動車)
 西山  麗(日立)
 山本  優(ルネサスエレクトロニクス高崎)

・外野手
 河野 美里(太陽誘電)
 長普@望未(トヨタ自動車)
 永吉 理恵(デンソー)
 山田 恵里(日立)

∇大会派遣審判員
 北山陽史(公益財団法人日本ソフトボール協会/大阪府協会)
 遠藤宣廣(公益財団法人日本ソフトボール協会/宮城県協会)

∇大会派遣記録員
 八木美代子(公益財団法人日本ソフトボール協会/静岡県協会)

∇スケジュール
日付 試合時間 試合番号 対戦カード
9月27日
(土)
9:00 1 予選リーグ 日本 vs タイ
11:30 2 韓国 vs フィリピン
14:00 3 中国 vs チャイニーズタイペイ
16:30 4 日本 vs フィリピン
9月28日
(日)
9:00 5 韓国 vs タイ
11:30 6 中国 vs フィリピン
14:00 7 日本 vs チャイニーズタイペイ
16:30 8 中国 vs 韓国
9月29日
(月)
9:00 9 チャイニーズタイペイ vs フィリピン
11:30 10 中国 vs タイ
14:00 11 日本 vs 韓国
16:30 12 チャイニーズタイペイ vs タイ
9月30日
(火)
9:00 13 日本 vs 中国
11:30 14 韓国 vs チャイニーズタイペイ
14:00 15 フィリピン vs タイ
10月1日
(水)
10:00 16 セミファイナル 予選1位 vs 予選2位
14:30 17 予選3位 vs 予選4位
10月2日
(木)
9:30 18 ブロンズメダル
ゲーム
17の勝者 vs 16の敗者
14:30 19 ゴールドメダル
ゲーム
16の勝者 vs 18の勝者
17:00 表彰式