2014.11.27
 

 

第14回世界女子ソフトボール選手権大会
第17回アジア競技大会(ソフトボール競技)
優勝祝賀会を開催!




世界選手権「連覇」、アジア大会「4連覇」を祝し、
女子日本代表祝賀会を開催!


女子日本代表の活躍に改めて感謝したい。
「野球・ソフトボール」で強力なスクラムを組み、オリンピック競技復帰を!と新たな決意を述べた日ソ協・徳田脂長



今回の優勝は本当に喜ばしい!
世界トップレベルの「野球・ソフトボール」でアピールできれば!!と語った全日本野球協会・八田英二会長

  選手、関係者ともに
改めて優勝の喜びを分かち合った



会場は終始和やかな雰囲気に。
ヘッドコーチ、選手へのインタビューも行われた



選手、関係者の歓談の輪があちこちで広がる



女子日本代表の栄光の歴史を未来につなげて……
必ずや、ソフトボールをオリンピックの舞台に!


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 去る11月23日(日)、東京都千代田区のホテルニューオータニにおいて、女子日本代表の第14回世界女子ソフトボール選手権大会「連覇」、第17回アジア競技大会(ソフトボール競技)「4大会連続の金メダル獲得」を祝した優勝祝賀会が盛大に開催された。

 祝賀会には、両大会に出場し、見事優勝を飾った女子日本代表選手団をはじめ、公益財団法人日本ソフトボール協会役員、その他関係者を含めた総勢300名余りが出席。「野球・ソフトボール」として、ともに2020年東京オリンピックでの実施競技復帰をめざす野球界からも、一般財団法人全日本野球協会・八田英二会長らが祝福に駆け付けた。

 女子日本代表選手団の入場の際には、詰めかけたたくさんの来賓、関係者が盛大な拍手で出迎え、祝福。冒頭で挨拶に立った公益財団法人日本ソフトボール協会・徳田脂長は、「私自身も今回、世界選手権、アジア大会と直接現地に出向き、ソフトボールのオリンピック競技復帰に向けたPRを含め、選手たちの戦いぶりを生で見てきた。特に今回の世界選手権は雨が多く、最後まで天候に振り回されたところがあり、選手・スタッフの皆さんはコンディション調整に大変苦労されたことだと思う。また、今年は世界選手権、アジア大会と続き、日程としてはまさにハードスケジュールであった。そのような過酷な状況に置かれても、『日本の強さ』を世界に示し、この偉業を達成してくれた選手団の皆さんに改めて感謝を申し上げたい」と、まず今回の女子日本代表の活躍に対して謝辞を述べると、「皆さんもご承知の通り、今後は2020年東京オリンピックでの『オリンピック競技復帰』をめざして、より一層努力していかなければならない。今回はともに『オリンピック競技復帰』をめざす野球界からも、全日本野球協会・八田英二会長をはじめ、多くの関係者の方々が祝福に駆け付けてくれている。日本のお家芸とも言われる『野球・ソフトボール』で、これまで以上に力強くスクラムを組み、邁進していきたい」と、オリンピック競技復帰に向けた新たな決意を語った。

 来賓の方々からは、今年、韓国・仁川で開催された第17回アジア競技大会で日本選手団の団長を務めた、公益財団法人日本オリンピック委員会・青木剛副会長・専務理事より、「今回の女子ソフトボール日本代表の『世界の舞台での活躍』は、子どもたちに『希望』を、そして見る者に『感動』と『活力』を与えてくれるものであった。オリンピックムーブメントの理念でもある、尊敬・卓越・友情の精神のもと、これからもソフトボールという競技を通して国民に『スポーツの持つ力』を伝えてもらいたい」。一般財団法人全日本野球協会・八田英二会長からも、「この度の優勝は本当に喜ばしい限り。我々もJSAとともに『野球・ソフトボール』での『オリンピック競技復帰』をかかげ、活動を展開しているところであるが、この世界選手権連覇、アジア大会4大会連続の金メダル獲得という快挙は、その活動の『弾み』となり『追い風』になると確信している。野球界も、今年は男子が国際野球連盟より世界ランキング1位と評価され、女子においても9月に宮崎県で開催されたワールドカップで4連覇を達成することができた。ソフトボール・野球の両面で『世界のトップレベル』にあるということは、日本のスポーツの特徴であり、強みでもあると思う」と、それぞれ祝辞が述べられると、女子日本代表選手団を代表して宇津木妙子団長(公益財団法人日本ソフトボール協会副会長)が、「このような場で、これだけ大勢の方々に祝福していただけるということは非常に光栄なこと。『勝負の世界』は決して甘くないが、厳しい環境の中、様々なプレッシャーに打ち勝ち、この偉業を成し遂げた選手たちを心から誇りに思う。今度はオリンピック競技復帰を叶え、皆さんとまた喜びを分かち合いたい。それが私の『夢』です」と、感情をにじませながら挨拶。この後、鏡開きに移り、ミズノ株式会社・上治丈太郎相談役の乾杯の発声により、訪れた関係者と選手たちの和やかな歓談のひとときが持たれた。

 和やかな歓談の中、会場では大型スクリーンで世界選手権・アジア大会のハイライト映像も流され、両大会の優勝までの道のり、感動の瞬間を振り返りながら、会場の出席者が改めてその喜びを噛みしめる場面も。会の後半では、ヘッドコーチや選手へのインタビューも行われ、宇津木麗華ヘッドコーチは、「今回もスタッフが非常に充実していた。『思い切ってやれ!』といつも私たちを励ましてくれたし、戦う上で常に万全の環境を整えてくれたことが非常に大きかったと思う。選手も上野、西山、山田のベテラン3人が強いリーダーシップを発揮してくれたおかげで、若手も刺激を受け、最終的にはすばらしいチームとなることができた」と、今回の戦いを総括。ヘッドコーチが選ぶ両大会のMVPは??との質問が投げかけられると、「MVPは個人ではなく、やはりチーム!本当に『心』を持った、『熱いハート』を持った選手・スタッフだったからこそ、このような成績を収めることができた。私としては『感謝』の気持ちしかない」と、改めて選手・スタッフ全員の労をねぎらっていた。

 インタビューが終わると、祝福に駆け付けていた野球の侍ジャパン女子日本代表チーム・志村亜貴子キャプテンから、女子日本代表・大久保美紗キャプテンへ花束の贈呈。宇津木麗華ヘッドコーチ、大久保美紗キャプテン、上野由岐子選手、山田恵里選手、西山麗選手、河野美里選手、山根佐由里選手、長楓]未選手が壇上に招かれ、それぞれサイン入りバットのプレゼント抽選が行われるなど、訪れた関係者の方々と交流を図る場面も見られた。

 最後は、公益財団法人日本ソフトボール協会・尾武ウ則副会長が、「北京オリンピックで金メダルを獲得した後、ロンドンオリンピックでは実施競技から除外され、我々の中では『このままソフトボールが忘れられていくのではないか……』という大きな不安があった。しかし、今回の女子日本代表の活躍により、大変明るい希望がもたらされたと感じている。この流れに乗り、今後も『オリンピック競技復帰』に向けて全力で取り組んでいきたい」と、閉会の言葉で締めくくり、盛大な祝賀会の幕を閉じた。

 女子日本代表が成し遂げた「世界選手権連覇」、「アジア大会4大会連続の金メダル獲得」という快挙。これは誰もが認める、まさに「偉業」である。今後はこの栄光の歴史、伝統を次なる世代に伝え、それを受け継いだ若い選手たちが「新たな時代」を作っていかなければならない。女子日本代表の栄光の歴史を、伝統を、未来へつなげていくことこそが重要である。ソフトボールが、必ずやオリンピックの舞台に戻ってくることを信じて……。