2015.7.1
 

 

USAワールドカップ(World Cup of Softball 10)
女子日本代表TAP−A(U24A)
初日、2日目、快調に3連勝を飾る!




USAワールドカップがアメリカ・アーバインで開幕!
日本からは女子日本代表TAP−Aが派遣された



大会初日、予選リーグ初戦でベネズエラと対戦



ベネズエラ戦は大差で決着。10−0の5回コールド勝ち!


大会2日目はダブルヘッダー、第2戦の相手は強豪・カナダ
日本は「エース」藤田倭が投打に活躍し、3−2で辛勝!!


難敵・カナダを下し、2勝目を挙げたTAP−A。選手たちも安堵の表情


ダブルヘッダー2試合目、予選リーグ第3戦の相手はメキシコ


2回表、丸本里佳が満塁の走者を一掃する三塁打を放つ!


世界の強豪が集う国際大会で貴重な経験を積むTAP−A
5年後、2020年「夢の舞台」へ向け、強化に励む!!

※画像・動画提供
公益財団法人日本ソフトボール協会理事・選手強化副本部長、女子日本代表TAP−Aチームリーダー・矢端信介氏


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 去る6月29日(月)、「USAワールドカップ(World Cup of Softball 10)」(※大会オフィシャルサイトはこちら※大会スケジュールはこちら)が、アメリカ・アーバインで開幕! 大会には、ホスト国のアメリカをはじめ、アメリカU19、カナダ、アルゼンチン、プエルトリコ、ベネズエラ、メキシコが参加。日本からは公益財団法人日本ソフトボール協会選手強化本部会が打ち出している「強化5カ年計画」、2020年東京オリンピックでの野球・ソフトボールの「復活」、正式種目入りを「前提」とし、「新たな枠組み」で進められている選手強化の一環として創設された「女子日本代表TAP−A/U24A」を大会に派遣。5年後、日本代表TOPチームの「主役」となり、「中心選手」に成長することが期待される選手たちが、「世界の強豪」を相手に戦い、「夢の舞台」へ向けた本格的な強化の「第一歩」を踏み出した。

 大会は、参加全チーム(8チーム)によるシングルラウンドロビン(1回戦総当たり)の予選リーグを行い、その予選リーグの順位に基づき、最終順位決定戦を実施。予選1位と2位、3位と4位、5位と6位、7位と8位が対戦する形となるため、予選リーグで2位以上にならないと、その時点で「優勝」の可能性はなくなる。
 日本は過去、2005年、2013年の二度、この大会で優勝を飾っており、三度目の優勝を狙うと同時に、5年後、2020年を見据えた「ターゲットエイジ」の選手たちが、「世界の舞台」でどんなプレーを見せ、どのような戦いを見せてくれるのか、注目が集まった。

・大会第1日/6月29日(月)
《予選リーグ第1戦》
  1 2 3 4 5
女子日本代表TAP−A 4 2 1 0 3 10
ベネズエラ 0 0 0 0 0 0
※大会規程により5回得点差コールド
バッテリー:〇濱村ゆかり、中野花菜、近藤光、平原かすみ − 我妻悠香、山澤葵
長打:〔本塁打〕藤田倭〔二塁打〕古澤春菜、江口未来子、長楓]未、藤田倭

 女子日本代表TAP−Aの予選リーグ初戦の相手はベネズエラ。「若き日本代表」は初回からエンジン全開。鮮やかな先制攻撃を見せた。
 先攻のTAP−Aは初回、1番・市口侑果が四球を選び、出塁。2番・山下りらのサード前へのバントが内野安打になり、無死一・二塁。3番・長楓]未のセカンドゴロで一塁走者が二塁フォースアウトとなり、一死一・三塁となった後、この試合4番・DPに入った「驚異の二刀流」藤田倭がセンターへ先制のタイムリーツーベース。まず1点を先制し、5番・江口未来子のライトへのツーベース、6番・大工谷真波の四球、7番・古澤春菜のレフト前ヒット等で3点を加え、この回大量4点を先制した。

 勢いづいたTAP−Aは2回表にも、「驚異の二刀流」4番・藤田倭の豪快なホームラン等で2点を追加。3回表には、7番・古澤春菜のバントヒット、8番・山本絵梨奈の死球で無死一・二塁とし、9番・我妻悠香が手堅く送り、二・三塁とチャンスを広げ、1番・市口侑果のライト前へのタイムリーで1点を追加。5回表には、7番・古澤春菜のレフトへのツーベースからチャンスをつかみ、途中出場の8番・丸本里佳のバントヒットで無死一・二塁。これも途中出場の9番・山澤葵が四球を選んで、満塁とチャンスを広げ、1番・市口侑果の犠牲フライで三塁走者を迎え入れ、まず1点。2番・山下りらのバントヒットで再び満塁とし、途中出場の3番・塚本智名の内野ゴロの間に1点を加え、これに相手守備の乱れが絡み、さらに1点を追加。この回3点を追加し、10点差にリードを広げた。

 守っては、先発・濱村ゆかりが初回に4点、2回表に2点と大量リードをもらいながら、初回には連続四球、2回裏にも一死から四球の走者を出す等、コントロールが定まらず、日本「伝統」の堅い守りに助けられ、いずれもダブルプレーで事無きを得たものの、不安の残るピッチングに終始した。
 3回以降は、中野花菜、近藤光、平原かすみが1イニングずつを投げ、中野花菜、近藤光は三者凡退の落ち着いたピッチングを見せたものの、平原かすみは四球とレフト前ヒット、センター前ヒットで無死満塁のピンチを招いた。これも後続を断ち、ベネズエラに得点は与えなかったが、大きくリードを奪い、「ランナーを溜めない」ことを考えなければいけない局面でのこのピッチングは大いに不満が残る内容であり、初戦大勝はしたものの、不安材料の残る試合内容であった。
 事実、試合を終えても日本ベンチに「笑顔」はなく、TAP−Aの「めざすべき場所」を考えれば、ほろ苦さばかりが残る第1戦となってしまった。

・大会第2日/6月30日(火)
《予選リーグ第2戦》
  1 2 3 4 5 6 7
カナダ 0 0 1 0 1 0 0 2
女子日本代表TAP−A 1 0 0 1 0 1 x 3
バッテリー:〇藤田倭 − 我妻悠香
長打:〔本塁打〕藤田倭

 TAP−Aの先発は「エース」藤田倭。その立ち上がり、二死から安打を許したものの、落ち着いて後続を断ち、まずは無難な滑り出しを見せた。

 TAP−Aはその裏、先頭打者・市口侑果が四球を選び、出塁。一死後、3番・長楓]未のレフト前ヒットで一・二塁とし、次打者の内野ゴロで一塁走者が二塁フォースアウトとなり、二死一・三塁となった後、相手守備の乱れに乗じて1点を先制した。

 TAP−Aの先発・藤田倭は安打と失策等で一死一・三塁のピンチを招き、3番・ジェニファー・イーにレフト前へのタイムリーを浴び、同点に追いつかれてしまった。

 1−1の同点に追いつかれたTAP−Aは4回裏、一死から6番・山崎早紀がレフト前ヒットを放ち、7番・古澤春菜が手堅く送り、二死ながら得点圏に走者を進めると、8番・塚本智名のショートへの当たりがエラーを誘い、1点を勝ち越した。

 しかし、その直後の5回表、藤田倭が先頭打者にライト前ヒットを浴び、送りバント、内野ゴロで三塁まで走者を進められ、4番・ケイリー・ラフターにセンター前に運ばれ、またしても同点に追いつかれてしまった。

 TAP−Aは6回裏、もうひとつピリッとしないピッチングの憂さを晴らすかのように、一死から4番・藤田倭が自らのバットで勝ち越しのソロホームランをレフトスタンドに叩き込み、最終回、カナダの最後の攻撃を三者凡退に打ち取り、3−2で辛勝した。

《予選リーグ第3戦》
  1 2 3 4 5 6
女子日本代表TAP−A 0 4 1 2 1 2 10
メキシコ 0 0 0 3 0 0 3
※大会規程により6回得点差コールド
バッテリー:〇平原かすみ、近藤光、中野花菜 − 我妻悠香、山澤葵、我妻悠香
長打:〔三塁打〕丸本里佳〔二塁打〕大工谷真波、山下りら

 TAP−Aは2回表、この回先頭の5番・山崎早紀がレフト前ヒットで出塁すると、いきなり盗塁で揺さぶり、6番・山下りらの内野安打で一・三塁。さらに一塁走者が再び盗塁し、無死二・三塁とチャンスを広げると、一死後、8番・古澤春菜がスクイズを決め、1点を先取。さらに9番・我妻悠香、1番・市口侑果の連続四球で二死満塁と攻め立て、2番・丸本里佳が走者一掃のタイムリーツーベースを放ち、この回大量4点を先制した。
 TAP−Aはその後も攻撃の手を緩めず、3回表には、二死走者なしから6番・山下りら、7番・大工谷真波の連続ツーベースで1点を追加。4回表にも、途中出場の9番・山澤葵、1番・市口侑果の連打からチャンスを作り、2番・丸本里佳が送りバントがオールセーフとなり、無死満塁。一死後、途中出場の4番・塚本智名が押し出しの死球、5番・山崎早紀の犠牲フライで2点を追加。さらに5回表に1点、6回表に2点と相手守備の乱れに乗じて小刻みに加点。11安打・10点を奪い、メキシコを圧倒した。

 守っては、先発・平原かすみ、2番手・近藤光、3番手・中野花菜が2イニングずつを投げ、2番手・近藤光が4回裏に4本の長短打を浴び、3失点したものの、打線の援護もあり、大勢に影響はなく、6回コールド勝ちで無傷の3連勝を飾った。



◇USAワールドカップ 出場選手・スタッフ
選手(※ポジション別五十音順)
NO 守備 氏名 支部 所属
1 投手 近藤 光 愛知 デンソー
2 中野 花菜 群馬 ビックカメラ高崎
3 濱村 ゆかり 群馬 ビックカメラ高崎
4 平原 かすみ 愛知 トヨタ自動車
5 藤田 倭 群馬 太陽誘電
6 捕手 我妻 悠香 群馬 ビックカメラ高崎
7 山澤 葵 愛知 デンソー
8 内野手 市口 侑果 群馬 ビックカメラ高崎
9 古澤 春菜 愛知 トヨタ自動車
10 丸本 里佳 群馬 太陽誘電
11 山下 りら 愛知 トヨタ自動車
12 山本 絵梨奈 愛知 トヨタ自動車
13 外野手 江口 未来子 愛知 デンソー
14 大工谷 真波 群馬 ビックカメラ高崎
15 塚本 智名 愛知 トヨタ自動車
16 長普@望未 愛知 トヨタ自動車
17 山崎 早紀 愛知 トヨタ自動車

コーチングスタッフ
No. 役職 氏名 支部 所属名
1 チームリーダー 矢端 信介 北海道 (公財)日本ソフトボール協会
2 ヘッドコーチ 福田 五志 愛知 トヨタ自動車
3 アシスタントコーチ 森澤 隆行 愛知 デンソー
4 アシスタントコーチ 秋元 理紗 愛媛 伊予銀行
5 トレーナー 井上 章平 愛知 トヨタ自動車
6 サポートスタッフ
(マネージャー)
伊藤 幸子 愛知 トヨタ自動車
7 帯同審判 太田 正夫 埼玉 (公財)日本ソフトボール協会
8 帯同審判 雑賀 大策 三重 (公財)日本ソフトボール協会
9 通訳 生原 都 愛知 トヨタ自動車