2015.7.5
 

 

USAワールドカップ(World Cup of Softball 10)
女子日本代表TAP−A(U24A)
予選リーグ5勝2敗の2位で決勝へ!




女子日本代表TAP−Aは予選リーグ第6戦でプエルトリコと対戦



プエルトリコに3点を先制される「想定外」の試合展開に……



TAP−Aも終盤1点差まで追い上げたのだが……


プエルトリコの継投策にかわされ、2−3で敗れ、痛い2敗目


TAP−Aの予選リーグ最終戦はアメリカU19代表チーム


TAP−Aはこの試合も初回に1点を失う苦しい試合展開に


1点を先制されたTAP−Aはすぐに反撃。初回、すぐに同点に
追いつき、2回以降は小刻みに加点し、着々とリードを広げた


予選リーグ5勝2敗の2位で通過した女子日本代表TAP−A
決勝はアメリカと「再戦」。「リベンジ」を果たし、優勝なるか!?

※画像・動画提供、取材協力
・公益財団法人日本ソフトボール協会理事・選手強化副本部長、女子日本代表TAP−Aチームリーダー・矢端信介氏
・女子日本代表TAP−Aサポートスタッフ(マネージャー)伊藤幸子氏
・女子日本代表TAP−A通訳 生原都氏


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 7月4日(土)、アメリカ・アーバインで開催されている「USAワールドカップ(World Cup of Softball 10)」(※大会オフィシャルサイトはこちら※大会スケジュールはこちら)も大会6日目、予選リーグ最終日を迎えた。 女子日本代表TAP−Aは、この日ダブルヘッダーとなり、まずプエルトリコと対戦した。

・大会第6日/7月4日(土)
《予選リーグ第6戦》
  1 2 3 4 5 6 7
プエルトリコ 0 0 3 0 0 0 0 3
女子日本代表TAP−A 0 0 1 0 0 1 0 2
バッテリー:●藤田倭 − 我妻悠香

 TAP−Aの先発は「エース」藤田倭。「決勝でのアメリカとの再戦」をめざす日本としては、この試合に勝ち、それを確実にしたいところだ。
 藤田倭は初回を三者凡退に抑え、好調な滑り出しを見せたものの、2回表に安打と四球で二死一・二塁のピンチを背負い、ここは何とか切り抜けたが、3回表に一死から安打の走者を許し、送りバントを自らのエラーで生かしてしまい、一・二塁。これに動揺したか、さらに死球を与え、満塁とピンチを広げてしまった後、レフト前に運ばれ、これにレフトの悪送球も絡み、二者生還。二死後、再びレフト前にタイムリーを浴び、この回3点を失ってしまった。

 TAP−Aはその裏、すぐに反撃。この回先頭の8番・山下りらが四球で出塁すると、9番・我妻悠香が手堅く送りバント。このとき相手守備陣の一瞬のスキを突き、一塁走者・山下りらが一気に三塁へ陥れ、パスボールで1点を返した。

 2点を追うTAP−Aは6回裏、この回先頭の3番・長楓]未がセンター前ヒットで反撃の口火を切ると、「驚異の二刀流」4番・藤田倭がレフト前ヒットで一・二塁とし、ワイルドピッチで無死二・三塁とチャンスを広げ、5番・山崎早紀のセンターへの犠牲フライで三塁走者を迎え入れ、1点差。なお一死三塁の同点のチャンスが続き、6番・江口未来子、7番・古澤春菜の連続四死球で満塁と攻め立てたが、後続が連続三振に終わり、1点止まり。同点、逆転の絶好のチャンスに「攻め」の姿勢を見せることができず、二者連続の見逃し三振というあまりにも消極的なバッティングで逃したのが響いたか、そのまま2−3で敗れ、2敗目を喫した。

《予選リーグ第7戦》
  1 2 3 4 5 6 7
アメリカU19代表チーム 1 0 0 0 0 0 1 2
女子日本代表TAP−A 1 1 2 1 2 0 x 7
バッテリー:〇濱村ゆかり、近藤光、中野花菜 − 山澤葵
長打:〔三塁打〕江口未来子

 この試合に勝てば予選リーグ2位が決まり、「宿敵」アメリカと決勝での「再戦」が実現するTAP−Aは、濱村ゆかりを先発に立て「必勝」を期した。
 しかし、その濱村ゆかりが立ち上がりにイリーガルピッチを連発。先頭打者へのスリーボール・ツーストライクからの投球がイリーガルピッチとなり、四球で歩かせると、次打者への5球目に再びイリーガルピッチを宣告され、無死二塁。これに動揺したか、次打者にレフト前に運ばれ、早々と1点を献上。さらに内野ゴロ、レフト前ヒットで一死一・三塁のピンチを招いたが、一塁走者の盗塁をキャッチャー・山澤葵が阻止。ようやく二死までこぎつけ、これ落ち着きを取り戻すと思いきやここから濱村ゆかりが連続四死球を与えてしまい、満塁。ここで一打出れば試合が決まってしまいかねないところだったが、ここは濱村ゆりかりが何とか踏ん張り、後続をセカンドゴロに打ち取り、ピンチを脱出。絶体絶命のピンチを最少失点で凌ぎ、味方打線の反撃を待った。

 その裏、TAP−Aは1番・市口侑果がセンター前ヒットで出塁。次打者の送りバントの間に一気に三塁を陥れ、一打同点のチャンスを作ると、3番・長楓]未の四球で一・三塁とさらにチャンスを広げ、この試合、4番・DPに入った藤田倭のセカンドゴロで一塁走者が二塁フォースアウトとなる間に三塁走者が生還。すぐに同点に追いついた。
 続く2回裏には、この回先頭の6番・古澤春菜がバントヒットを決め、出塁すると、7番・山澤葵が確実に送り、一死二塁。得点圏に走者を進め、二死後、9番・丸本里佳がレフト前にタイムリーを放ち、二塁走者が一気に生還。この回1点を勝ち越した。これで勢いづいたTAP−Aは、3回裏には3番・長楓]未、4番・藤田倭の連打からチャンスをつかみ、5番・山崎早紀の送りバントで二死ながら二・三塁に走者を進めると、6番・古澤春菜がセンター前にはじき返し、二者を迎え入れ、2点を追加。続く4回裏には1番・市口侑果のタイムリーで1点、5回裏にも代打・江口未来子のタイムリースリーベースで2点と小刻みに加点。7−1と大きくリードを奪った。

 守っては、先発・濱村ゆかりが初回に1点を失った後は、2回表、3回表、4回表と得点を許さず、5回表、6回表は2番手・近藤光が無失点でつなぎ、最終回は中野花菜が連打と四球で無死満塁と攻め立てられ、内野ゴロの間に1点を失ったが、何とか後続を断ち、7−2で逃げ切り、通算成績5勝2敗で2位の座を確保。6勝1敗の1位で予選リーグを通過したアメリカと優勝をかけ、決勝での「再戦」が決定した。


予選リーグ戦績表
チーム名 アルゼンチン カナダ 女子日本代表TAP-A メキシコ プエルトリコ アメリカ アメリカU19 ベネズエラ 勝数 敗数 得点 失点 順位
アルゼンチン ●0-1 ●0-7 ●2-3 ●0-2 ●0-10 ●0-14 ●5-6 0 7 7 43 8
カナダ ○1-0 ●2-3 ○9-4 ○11-2 ○4-1 ○4-1 ●2-3 5 2 33 14 3
女子日本代表TAP-A ○7-0 ○3-2 ○10-3 ●2-3 ●1-4 ○7-2 ○10-0 5 2 40 14 2
メキシコ ○3-2 ●4-9 ●3-10 ○4-2 ●0-4 ●3-10 ○9-3 3 4 26 40 6
プエルトリコ ○2-0 ●2-11 ○3-2 ●2-4 ●1-14 ○2-1 ○6-5 4 3 18 37 4
アメリカ ○10-0 ●1-4 ○4-1 ○4-0 ○14-1 ○3-2 ○7-0 6 1 43 8 1
アメリカU19 ○14-0 ●1-4 ●2-7 ○10-3 ●1-2 ●2-3 ○10-4 3 4 40 23 5
ベネズエラ ○6-5 ○3-2 ●0-10 ●3-9 ●5-6 ●0-7 ●4-10 2 5 21 49 7
※2位・3位、5位・6位は同率で並ぶチームの同士の直接大会の勝敗で決定(勝者の順位が上となる)
※戦績表の掲載順は公式サイト掲載順に準じて掲載

最終順位決定戦


◇USAワールドカップ 出場選手・スタッフ
選手(※ポジション別五十音順)
NO 守備 氏名 支部 所属
1 投手 近藤 光 愛知 デンソー
2 中野 花菜 群馬 ビックカメラ高崎
3 濱村 ゆかり 群馬 ビックカメラ高崎
4 平原 かすみ 愛知 トヨタ自動車
5 藤田 倭 群馬 太陽誘電
6 捕手 我妻 悠香 群馬 ビックカメラ高崎
7 山澤 葵 愛知 デンソー
8 内野手 市口 侑果 群馬 ビックカメラ高崎
9 古澤 春菜 愛知 トヨタ自動車
10 丸本 里佳 群馬 太陽誘電
11 山下 りら 愛知 トヨタ自動車
12 山本 絵梨奈 愛知 トヨタ自動車
13 外野手 江口 未来子 愛知 デンソー
14 大工谷 真波 群馬 ビックカメラ高崎
15 塚本 智名 愛知 トヨタ自動車
16 長普@望未 愛知 トヨタ自動車
17 山崎 早紀 愛知 トヨタ自動車

コーチングスタッフ
No. 役職 氏名 支部 所属名
1 チームリーダー 矢端 信介 北海道 (公財)日本ソフトボール協会
2 ヘッドコーチ 福田 五志 愛知 トヨタ自動車
3 アシスタントコーチ 森澤 隆行 愛知 デンソー
4 アシスタントコーチ 秋元 理紗 愛媛 伊予銀行
5 トレーナー 井上 章平 愛知 トヨタ自動車
6 サポートスタッフ
(マネージャー)
伊藤 幸子 愛知 トヨタ自動車
7 帯同審判 太田 正夫 埼玉 (公財)日本ソフトボール協会
8 帯同審判 雑賀 大策 三重 (公財)日本ソフトボール協会
9 通訳 生原 都 愛知 トヨタ自動車