2015.7.10
 

 

2015カナダカップ
(カナディアンオープン)
女子日本代表TAP−A(U24A)
カナダに敗れ、初黒星を喫す!




TAP−Aの予選リーグ第5戦の相手はドミニカ共和国



TAP−Aの先発・藤田倭は3回を投げ、2失点。
絶好調のバッティングに比べ、投球内容はもう一つ



現地のボランティアの皆さんから
「おにぎり」の差し入れをいただいた


日本人の「ソウルフード」おにぎりをほうばり、笑顔の選手たち。
しっかりと英気を養い、カナダ戦に臨んだはずだったが……


予選リーグ第6戦の相手はホスト国・カナダ


TAP−Aは4回表、2番手・近藤光を投入し、
試合の流れを変えようと試みたが……

※画像・動画提供、取材協力
・公益財団法人日本ソフトボール協会理事・選手強化副本部長、女子日本代表TAP−Aチームリーダー・矢端信介氏
・女子日本代表TAP−Aサポートスタッフ(マネージャー)伊藤幸子氏
・女子日本代表TAP−A通訳 生原都氏

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 カナダ・サレーで開催されている「2015カナダカップ」(カナディアンオープン)(※大会オフィシャルサイトはこちら※大会結果速報はこちら※大会スケジュールはこちら)に出場している女子日本代表TAP−A(U24A)は、ここまで快調に4連勝。大会「5連覇」の偉業達成へ向け、順調な歩みを進めている。
 大会6日目(7月9日/木)、女子日本代表TAP−A(U24A)は3日連続のダブルヘッダーというハードスケジュールを強いられ、まずドミニカ共和国と対戦した。

・大会第6日/7月9日(木)
《予選リーグ第5戦》
  1 2 3 4 5 6 7
ドミニカ共和国 0 0 2 0 0 0 0 2
女子日本代表TAP−A 0 6 1 0 0 0 x 7
バッテリー:藤田倭、○平原かすみ − 山澤葵、我妻悠香
長打:〔三塁打〕藤田倭、丸本里佳〔二塁打〕大工谷真波

 3日連続でのダブルヘッダーとなるTAP−Aは、まずドミニカ共和国と対戦。TAP−Aは2回裏、一死から6番・山崎早紀、7番・古澤春菜の連打で一・二塁の先制機を作ると、8番・大工谷真波が右中間を破る走者一掃のタイムリーツーベース。まず2点を先制すると、9番・丸本里佳、1番・市口侑果、2番・山本絵梨奈の3連打で1点を追加。さらに3番・江口未来子のレフトへの犠牲フライ、4番・藤田倭のレフトへのタイムリースリーベースで3点を加え、この回大量6点を先制した。

 この大量点で気が緩んだわけではないだろうが、直後の3回表、TAP−Aの先発・藤田倭は、セカンドゴロエラーと四球で無死一・二塁のピンチを招き、後続を三振、セカンドゴロに打ち取り、二死までこぎつけながら、3番打者にタイムリーを浴び、2失点。大量リードがあるとはいえ、またしても得点した直後に失点するという「詰めの甘さ」が出てしまった。

 TAP−Aは2点を返されたその裏、一死から7番・古澤春菜が意表を突くセーフティーバントで出塁。二死後、9番・丸本里佳が左中間を破るタイムリースリーベースを放ち、1点を追加。ドミニカ共和国の「反撃ムード」を断ち切る貴重な追加点を挙げた。

 5点のリードを奪ったTAP−Aは、4回表から平原かすみが登板。いきなり先頭打者を四球で歩かせ、パスボール、安打等で一死一・三塁のピンチを招いたが、後続を連続三振に斬って取り、無失点で切り抜けると、5回以降はドミニカ共和国に一人の走者も許さぬパーフェクトピッチング。7−2で勝利を収め、無傷の5連勝を飾った。

《予選リーグ第6戦》
  1 2 3 4 5 6 7
カナダ 0 0 0 7 0 0 0 7
女子日本代表TAP−A 4 0 1 0 0 0 0 5
バッテリー:濱村ゆかり、●近藤光、中野花菜 − 我妻悠香、山澤葵、我妻悠香
長打:〔本塁打〕藤田倭〔二塁打〕古澤春菜、山崎早紀

 ホスト国・カナダとの一戦は、満員に埋まるスタンドの大歓声の中、試合がはじまった。後攻のTAP−Aは初回、「完全アウェー」の雰囲気の中、トップバッターの市口侑果が安打を放ち、猛攻の口火を切ると、2番・古澤春菜がセンターオーバーのタイムリーツーベースを放ち、あっさりと1点を先取。3番・江口未来子のピッチャーゴロがエラーを誘い、一・三塁とチャンスを広げ、4番・藤田倭のライト前へのタイムリーで2点目。5番・長楓]未の送りバントで一死二・三塁とし、6番・山崎早紀が右中間を深々と破る走者一掃のタイムリーツーベース。初回にいきなり4点を奪い、楽勝ムードが漂った。

 TAP−Aは3回裏、この試合、4番・DPに起用された「驚異の二刀流」藤田倭がソロホームランを放ち、5点目。5点差にリードを広げ、勝利を決定づけたかに見えた。

 しかし、その直後の4回表、地元の大声援を受けるカナダが猛反撃を開始。3回までわずか1安打に抑えられていた濱村ゆかりに突如襲いかかり、ツーランホームランを含む4安打を浴びせ、アッという間に1点差。ここでTAP−Aはピッチャーを近藤光に代え、キャッチャーも山澤葵に交代。バッテリーごとそっくりと入れ替え、試合の流れを変えようと試みたが、代わった近藤光がいきなり四球を与え、自らリズムを崩すと、その後、3連打を浴びる等、3失点。この回大量7点を奪われ、満員に埋まるスタンドの大観衆を熱狂させる大逆転劇を演じてしまった。

 大量リードが一転、2点を追う立場となったTAP−Aは6回裏、5番・長楓]未、6番・山崎早紀の連打で一死一・二塁の反撃機を作ったが、後続なく、無得点。7回裏も、この回先頭の9番・丸本里佳がセンター前ヒットを放ち、ノーアウトのランナーを出したものの、走者を進めることすらできず、無得点。5−7で敗れ、今大会初黒星を喫した。



◇カナダカップ 出場選手・スタッフ
選手(※ポジション別五十音順)
NO 守備 氏名 支部 所属
1 投手 近藤 光 愛知 デンソー
2 中野 花菜 群馬 ビックカメラ高崎
3 濱村 ゆかり 群馬 ビックカメラ高崎
4 平原 かすみ 愛知 トヨタ自動車
5 藤田 倭 群馬 太陽誘電
6 捕手 我妻 悠香 群馬 ビックカメラ高崎
7 山澤 葵 愛知 デンソー
8 内野手 市口 侑果 群馬 ビックカメラ高崎
9 古澤 春菜 愛知 トヨタ自動車
10 丸本 里佳 群馬 太陽誘電
11 山下 りら 愛知 トヨタ自動車
12 山本 絵梨奈 愛知 トヨタ自動車
13 外野手 江口 未来子 愛知 デンソー
14 大工谷 真波 群馬 ビックカメラ高崎
15 塚本 智名 愛知 トヨタ自動車
16 長普@望未 愛知 トヨタ自動車
17 山崎 早紀 愛知 トヨタ自動車

コーチングスタッフ
No. 役職 氏名 支部 所属名
1 チームリーダー 矢端 信介 北海道 (公財)日本ソフトボール協会
2 ヘッドコーチ 福田 五志 愛知 トヨタ自動車
3 アシスタントコーチ 森澤 隆行 愛知 デンソー
4 アシスタントコーチ 秋元 理紗 愛媛 伊予銀行
5 トレーナー 井上 章平 愛知 トヨタ自動車
6 サポートスタッフ
(マネージャー)
伊藤 幸子 愛知 トヨタ自動車
7 通訳 生原 都 愛知 トヨタ自動車