2015.7.12
 

 

2015カナダカップ
(カナディアンオープン)
女子日本代表TAP−A(U24A)
予選リーグ2位で決勝トーナメントへ!




TAP−A、予選リーグ最終戦はスペイン・バスク州と対戦



スペイン・バスク州に7−0の5回コールド勝ち。
予選リーグ7勝1敗の2位で決勝トーナメントへ!



今大会はほとんどがダブルヘッダーと「超過密日程」での
戦いが続く……。コンディションの維持にも細心の注意を払う



決勝トーナメント1回戦の相手は予選リーグ3位の
プエルトリコ。上り調子の「要警戒」チームと対戦!



押しに押しながら得点できないという歯がゆい試合展開が
続いたが、苦しみながらも「チーム一丸」勝利をつかんだ!!



大会5連覇の偉業達成へ……また一歩前進した!

※画像・動画提供、取材協力
・公益財団法人日本ソフトボール協会理事・選手強化副本部長、女子日本代表TAP−Aチームリーダー・矢端信介氏
・女子日本代表TAP−Aサポートスタッフ(マネージャー)伊藤幸子氏
・女子日本代表TAP−A通訳 生原都氏

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 カナダ・サレーで開催されている「2015カナダカップ」(カナディアンオープン)(※大会オフィシャルサイトはこちら※大会結果速報はこちら※大会スケジュールはこちら)に出場している女子日本代表TAP−A(U24A)は、大会8日目(7月11日/土)を迎え、この日の第2試合までに予選リーグの全日程を終了。第3試合以降は最終順位を決定する決勝トーナメントへと突入することになる。
 カナダカップ(カナディアンオープン)は独特の大会方式を採用しており、決勝トーナメントも全チームが参加。決勝トーナメントの初戦は予選リーグの順位で対戦相手を決定(予選1位対4位、2位対3位、5位対8位・9位戦の勝者、6位対7位がそれぞれ対戦)、予選リーグ5位以下のチームはその試合に敗れた時点でトーナメント敗退が決まり、上位4チームは1回敗れても敗者復活の権利を有し、その後は下位戦を勝ち上がった勝者と上位戦で敗れて敗者復活戦に回ったチームが対戦を繰り返し、最後まで勝ち抜いたチームが優勝チームとなる大会方式で行われている。
 昨年まで大会4連覇を飾っている女子日本代表は、2013年には予選リーグ最下位から決勝トーナメントを勝ち上がり、優勝を飾っている。ISFが採用しているページシステムとはまた違った「ドラマ」が起こり得る大会であり、連戦を勝ち抜かなければ「頂点」に辿り着くことのできないタフな大会でもある。
 女子日本代表TAP−Aは、予選リーグ最終戦でスペイン・バスク州と対戦。すでに予選リーグ3位以上が確定しているTAP−Aは、この予選リーグ最終戦を戦った後、ダブルヘッダーで決勝トーナメント1回戦を戦うことになる。

・大会第8日/7月11日(土)
《予選リーグ第8戦/最終戦》
  1 2 3 4 5
NJCAAオールスター 0 0 0 0 0 0
女子日本代表TAP−A 0 1 2 3 1x 7
※大会規程により5回得点差コールド
バッテリー:○平原かすみ、近藤光 − 山澤葵
長打:〔本塁打〕塚本智名、山下りら〔三塁打〕江口未来子

 TAP−Aの先発は平原かすみ。初回、簡単に三者凡退に斬って取り、順調な滑り出しを見せた。

 TAP−Aは2回裏、この回先頭の4番・江口未来子が死球で出塁。すかさず盗塁で揺さぶりをかけ、5番・長楓]未がライト前にタイムリー。ソツのない攻めで先取点を挙げると、3回裏には、この回先頭の1番・塚本智名がレフトスタンドへソロホームラン。1点を追加し、2番・山下りらがショート内野安打で出塁。またしても盗塁で得点圏に走者を進め、一死後、4番・江口未来子のショート内野安打で一・三塁とし、一塁走者が盗塁。二・三塁とチャンスを広げ、5番・長楓]未のセンターへの犠牲フライで三塁走者を迎え入れ、この回2点を追加した。4回裏には、2番・山下りらのツーランホームラン等で3点を加え、5回裏には、4番・江口未来子の三塁打、5番・長楓]未の四球で無死一・三塁とし、6番・大工谷真波が三遊間を破るタイムリー。5回コールドに必要な7点目を挙げ、試合終了となった。

 女子日本代表TAP−Aは予選リーグ7勝1敗。前日、全勝のカナダを1敗で追うプエルトリコが破り、この日両チームが勝利を収めたことで3チームが7勝1敗の同率首位に並んだが、これもカナダカップ「独特」の順位決定方式が採用されており、予選リーグの総失点で順位が決定され、総失点はカナダが12、女子日本代表TAP−Aが19、プエルトリコが26となり、1位・カナダ、2位・女子日本代表TAP−A、3位・プエルトリコの順となり、TAP−Aの決勝トーナメント1回戦の相手は3位のプエルトリコに決定した。

《決勝トーナメント1回戦》
  1 2 3 4 5 6 7
女子日本代表TAP−A(予選2位) 0 0 0 0 0 1 0 1
プエルトリコ(予選3位) 0 0 0 0 0 0 0 0
バッテリー:○藤田倭 − 我妻悠香
長打:〔二塁打〕江口未来子、山下りらA

 決勝トーナメント1回戦、予選リーグ2位のTAP−Aは、予選リーグ3位のプエルトリコと対戦。USAワールドカップでの対戦では2−3で敗れ、このカナダカップ(カナディアンオープン)では初戦で対戦。12−0で5回コールド勝ちを収めたものの、プエルトリコはそこから「別のチーム」に生まれ変わったかのような快進撃を見せ、日本が5点リードから大逆転負けを喫し、全勝で首位を走っていたホスト国・カナダをも4−2で破り、初戦でTAP−Aに敗れた後は7連勝の快進撃を見せ、調子を上げているチームである。

 先攻のTAP−Aは初回、トップバッターの市口侑果が内野安打で出塁。2番・古澤春菜の送りバントで一塁走者が二塁に進塁。得点圏に走者を進めたが、3番・江口未来子、4番・藤田倭が凡退。先制のチャンスを逃し、2回裏にも、二死から7番・山下りらの二塁打、8番・大工谷真波の四球で一・二塁としたが、「あと一本」が出ず、無得点。3回裏には、1番・市口侑果の安打から二死二塁のチャンスを作ったが、「驚異の二刀流」4番・藤田倭が故意四球で勝負を避けられ、無得点に終わり、4回裏も7番・山下りらが二塁打を放つも得点なく、5回裏にも1番・市口侑果のこの試合3本目のヒット、3番・江口未来子の二塁打等で二死二・三塁と攻め立てたが、4番・藤田倭が故意四球で勝負を避けられ、5番・長楓]未がセンターフライに倒れ、無得点。押しに押しながら、どうしても得点を挙げることができない。

 迎えた6回表、TAP−Aは一死から、この試合大当たりの7番・山下りらがこの試合3本目の安打を放ち、出塁。次打者の内野ゴロで一塁走者が二塁フォースアウトとなり、二死一塁となったが、代打・塚本智名がライト前ヒットを放ち、一塁走者が一気に三塁を狙うと、これを刺そうとしたライトの三塁への送球が悪送球となり、待望の先取点を挙げた。

 TAP−Aの先発・藤田倭は、プエルトリコ打線をわずか1安打に抑え、7三振を奪う力投。毎回のように得点圏に走者を進めながら、得点に結びつけることのできない味方打線の援護を辛抱強く待ち、チャンスで二度も故意四球で勝負を避けられるというストレスの溜まる展開にも耐え、見事な完封勝利。次代の「エース」と期待される右腕が大事な試合でしっかりと「エース」としての働きを見せ、大会「5連覇」の偉業達成へ向け、大きく前進した。


 
予選リーグ戦績表
チーム名 日 本 カナダ キューバ メキシコ ドミニカ共和国 プエルトリコ NJCAA
オールスター
リバーシティー・
ホーネッツ
スペイン・
バスク州
勝数 敗数 得点 失点 順位
日 本 ●5−7 ○3−2 ○11−4 ○7−2 ○12−0 ○10−0 ○17−4 ○7−0 7 1 72 19 2
カナダ ○7−5 ○9−2 ○9−1 ○11−0 ●2−4 ○5−0 ○10−0 ○7−0 7 1 60 12 1
キューバ ●2−3 ●2−9 ○13−3 ○16−6 ●1−4 ○2−1 ○8−0 ○9−1 5 3 53 27 4
メキシコ ●4−11 ●1−9 ●3−13 ●0−4 ●2−5 ○2−1 ○3−2 ○2−1 3 5 17 46 6
ドミニカ共和国 ●2−7 ●0−11 ●6−16 ○4−0 ●1−3 ○11−6 ○4−3 ○6−0 4 4 34 46 5
プエルトリコ ●0−12 ○4−2 ○4−1 ○5−2 ○3−1 ○7−6 ○3−1 ○9−1 7 1 35 26 3
NJCAA
オールスター
●0−10 ●0−5 ●1−2 ●1−2 ●6−11 ●6−7 ○8−1 ○9−0 2 6 31 38 7
リバーシティー・
ホーネッツ
●4−17 ●0−10 ●0−8 ●2−3 ●3−4 ●1−3 ●1−8 ●0−4 0 8 11 57 9
スペイン・
バスク州
●0−7 ●0−7 ●1−9 ●1−2 ●0−6 ●1−9 ●0−9 ○4−0 1 7 7 49 8
※同率で並ぶ1〜3位はカナダカップ(カナディアンオープン)大会規程により順位を決定(同率で並ぶ3チームの予選リーグの総失点で順位を決定)

決勝トーナメント組み合わせ


◇カナダカップ 出場選手・スタッフ
選手(※ポジション別五十音順)
NO 守備 氏名 支部 所属
1 投手 近藤 光 愛知 デンソー
2 中野 花菜 群馬 ビックカメラ高崎
3 濱村 ゆかり 群馬 ビックカメラ高崎
4 平原 かすみ 愛知 トヨタ自動車
5 藤田 倭 群馬 太陽誘電
6 捕手 我妻 悠香 群馬 ビックカメラ高崎
7 山澤 葵 愛知 デンソー
8 内野手 市口 侑果 群馬 ビックカメラ高崎
9 古澤 春菜 愛知 トヨタ自動車
10 丸本 里佳 群馬 太陽誘電
11 山下 りら 愛知 トヨタ自動車
12 山本 絵梨奈 愛知 トヨタ自動車
13 外野手 江口 未来子 愛知 デンソー
14 大工谷 真波 群馬 ビックカメラ高崎
15 塚本 智名 愛知 トヨタ自動車
16 長普@望未 愛知 トヨタ自動車
17 山崎 早紀 愛知 トヨタ自動車

コーチングスタッフ
No. 役職 氏名 支部 所属名
1 チームリーダー 矢端 信介 北海道 (公財)日本ソフトボール協会
2 ヘッドコーチ 福田 五志 愛知 トヨタ自動車
3 アシスタントコーチ 森澤 隆行 愛知 デンソー
4 アシスタントコーチ 秋元 理紗 愛媛 伊予銀行
5 トレーナー 井上 章平 愛知 トヨタ自動車
6 サポートスタッフ
(マネージャー)
伊藤 幸子 愛知 トヨタ自動車
7 通訳 生原 都 愛知 トヨタ自動車