2016.6.25
 

 

日米対抗ソフトボール2016

女子TOP日本代表
3タテならず……
第3戦でアメリカが初勝利!




この日のチケットは完売。仙台にも熱心なファンが詰めかけたが……



第3戦の先発は山根佐由里。万全の準備を施し、先発したが……



アメリカが日本のお株を奪う「機動力」を駆使した攻めで先制!



アメリカは5回表、バレリエ・アリオトがツーランホームランを放つ



最終戦は敗れ、2勝1敗で全日程を終えた女子TOP日本代表


日米対抗ソフトボール2016
3rd Round(シェルコムせんだい )

第3日/6月25日(土) 第3戦(シェルコムせんだい)
  1 2 3 4 5 6 7
アメリカ 0 0 3 0 2 0 0 5
女子TOP日本代表 0 0 1 0 0 0 0 1
バッテリー: (ア)○ジャクリン・トレイナ、ケリー・バーンヒル − オーブリー・ムンロ
(日)●山根佐由里、濱村ゆかり、藤田倭 − 佐藤みなみ、我妻悠香、佐藤みなみ
長打: 〔本塁打〕バレリエ・アリオト(ア)〔二塁打〕ケルシー・スチュワート(ア)

 最終戦となる第3戦は、第2戦に続き、「杜の都」仙台・シェルコムせんだいを舞台に行われ、試合前のアトラクションのホームラン競争には坂元令奈、山田恵里が出場。だが……「パワー」と「飛距離」ではどうしてもアメリカに分があり、8−5(一人8スイングでの結果、アメリカが8本塁打・日本が5本塁打)で敗れ、ホームラン競争では、アメリカに「連敗」を喫した。

 日本の先発は山根佐由里。日本リーグで「41連勝」のリーグ記録を更新中の「負けない女」を先発に立て、「宿敵」アメリカに「3タテ」を食らわすべく、試合がはじまった。
 しかし、山根佐由里はその立ち上がり、打順を組み替え、1番に起用されたケルシー・スチュワートにいきなりレフト線へ痛烈な当たりのツーベースヒットを浴び、続く2番・ヘイリー・マクレニーも四球で歩かせてしまい、無死一・二塁のピンチを招いた。3番・アリソン・アギラーの送りバントで一死二・三塁となった後、4番・バレリエ・アリオトにも四球を与え、満塁。それでもここは何とか踏ん張り、後続を浅いセンターフライ、ピッチャーゴロに打ち取り、ピンチを脱した。

 2回表は三者凡退に抑え、これでリズムに乗るかと思われたが、3回表、この回先頭の1番・ケルシー・スチュワートが死球で出塁し、2番・ヘイリー・マクレニーのプッシュ気味のバントが三塁頭上を越える小フライとなり、三塁ベースに当たる幸運な内野安打。無死一・二塁とチャンスを広げた。3番・アリソン・アギラーの絶妙なセーフティーバントをサード・山本優が処理して一塁へランニングスロー。間一髪間に合わず、一塁セーフとなる間に、好スタートを切っていた二塁走者が一気に本塁を陥れ、日本のお株を奪う「機動力」を活かした攻めで先取点を奪った。
 女子TOP日本代表は、ここで先発・山根佐由里を諦め、前日好投した「期待の若手」濱村ゆかりを投入。しかし、日本リーグで「実績」を残し、前日アメリカ相手に好投した濱村ゆかりをもってしても、1点を先制され、なお無死一・三塁という場面での登板は、さすがに荷が重かったか、4番・バレリエ・アリオトに三遊間を破られ、2点目。二死後、6番・ビアンカ・ベルを完全に詰まらせながらも、「力」でライト前に運ばれ、3点目。この回3点を先制されてしまった。

 3戦目にして初めてリードを許す試合展開となった女子TOP日本代表はその裏、この回先頭の8番・洲鎌夏子が三遊間を破るヒットで出塁。チーム初安打を放つと、途中出場の9番・我妻悠香が送りバントで得点圏に走者を進め、二死後、2番・河野美里のライトフライがエラーを誘い、1点を返した。

 2点差とされたアメリカは5回表、3番・アリソン・アギラーが二遊間を破るヒットで出塁すると、日本リーグ・Honda Revertaでプレーしている4番・バレリエ・アリオトが左中間にツーランホームラン。4点差にリードを広げた。

 女子TOP日本代表は、これも日本リーグ・デンソー ブライトペガサスでプレーするジャクリン・トレイナに5回までわずか2安打に抑え込まれ、6回裏、7回裏は2番手・ケリー・バーンヒルから安打を放つものの、いずれも散発。相手守備陣のミスから1点を返し、完封を免れるのが精一杯。初戦の東京ドームでの3万人超の観客を飲み込んだ最高潮の盛り上がりにテンションを上げ過ぎたか、2戦目、3戦目はやや淡白な試合運びに終始し、2勝1敗で全日程を終えた。

 大きな収穫といくつかの課題も見えた「日米対抗ソフトボール2016」。この後、女子TOP日本代表は7月5日〜10日、アメリカ・オクラホマシティで開催される「USAワールドカップ」に出場し、そのまま「第15回世界女子選手権大会」が行われるカナダ・サレーに転戦。「3連覇」をめざし、戦うことになる。



日米対抗ソフトボール2016出場選手名簿
ポジション別50音順
No. 守備 氏名 支部 所属名
1 濱村 ゆかり 群馬 ビックカメラ高崎
2 藤田 倭 群馬 太陽誘電
3 山根 佐由里 愛知 トヨタ自動車
4 捕手 我妻 悠香 群馬 ビックカメラ高崎
5 佐藤 みなみ 群馬 太陽誘電
6 内野手 渥美 万奈 愛知 トヨタ自動車
7 市口 侑果 群馬 ビックカメラ高崎
8 川畑 瞳 愛知 デンソー
9
(主将)
坂元 令奈 愛知 トヨタ自動車
10 洲鎌 夏子 愛知 豊田自動織機
11 又吉 薫 栃木 Honda
12 山本 優 群馬 ビックカメラ高崎
13 外野手
(副将)
河野 美里 群馬 太陽誘電
14 長普@望未 愛知 トヨタ自動車
15 山崎 早紀 愛知 トヨタ自動車
16 山田 恵里 神奈川 日立

【コーチングスタッフ】
No. 役職 氏名 支部 所属名
1 ヘッドコーチ 福田 五志 愛知 トヨタ自動車
2 アシスタントコーチ 木田 京子 兵庫 園田学園女子大学
3 アシスタントコーチ 染谷 美佳 愛知 デンソー
4 トレーナー 金城 充知   スポラックス
5 トレーナー 井上 章平 愛知 トヨタ自動車
6 マネージャー 渡部 せい子 愛知 トヨタ自動車