2016.7.15
 

 

第15回世界女子選手権大会が
カナダ・サレーで開幕!




第15回世界女子選手権大会がカナダ・サレーで開幕!



史上最多の31チームが参加したこともあって、日頃あまり
馴染みのないチームが多数参加し、大会を盛り上げた!



この日試合のなかった女子TOP日本代表は福田五志
ヘッドコーチを中心に、スタッフ総出で参加各国の情報収集



大会3連覇を狙う女子TOP日本代表が
オープニングセレモニーで堂々の入場行進!



きらびやかな民族衣装でオープニングセレモニーに
参加したウガンダ。セレモニーを華やかに彩った



激励に駆けつけてくれた在バンクーバー日本国総領事館・
岡井朝子総領事を囲んで、「3連覇」を誓って記念撮影!!



第15回世界女子選手権大会
第1日・オープニングセレモニー

 7月15日(金)、「第15回世界女子選手権大会」(大会公式サイトはこちら)がカナダ・サレーで開幕。大会史上最多の31チームが参加し、熱戦の火蓋が切られた。

 大会は、参加31チームがPOOL・A〜POOL・Hの8つのグループに分かれて、シングルラウンドロビン方式(1回戦総当たりのリーグ戦)で順位を決定。まずこの「ファーストステージ」で2位以内に入らないと、「優勝」の可能性はなくなり、各POOLの上位2チームが「セカンドステージ」ともいうべき「チャンピオンシップラウンド」に進出。この「チャンピオンシップラウンド」では、POOL・A〜POOL・Hの各POOL上位2チーム・計16チームが、その順位に基づいて4チームずつが4つのセクションに振り分けられ、再びシングルラウンドロビン方式(1回戦総当たりのリーグ戦)で順位を決定。各セクションの上位2チームが「ダブルページシステムプレイオフ」(敗者復活戦を含むトーナメント)に駒を進め、最後まで勝ち抜いたチームが「優勝」となる( 大会の試合方式・スケジュール等はこちら)。

 前回大会の「覇者」であり、今大会で「3連覇」を狙う女子TOP日本代表は、「第49回日本女子ソフトボールリーグ」開幕2試合目のアクシデントで戦列を離れ、この世界選手権での「戦列復帰」をめざして、日本リーグ前半戦、「日米対抗ソフトボール2016」「USAワールドカップ」を欠場し、治療に専念していた「エース」上野由岐子の回復が叶わず、7月10日(日)に行われた(公財)日本ソフトボール協会「平成28年度第6回理事会」の席上で、世界選手権の「欠場」が正式に決定。代替選手として「USAワールドカップ」にも帯同していたTAP−Aの平原かすみ投手(トヨタ自動車)の追加招集も併せて決定され、平原かすみ投手を加えた17名の選手でチームを再編成し、大会に臨むことになった。

 「世界のエース」上野由岐子の欠場は計り知れないほど「大きな痛手」であり、これまでの輝かしい実績の数々を見れば、それに代わる選手など、いるはずもないが……。それでも、「エース」を欠いた状態ながら、女子TOP日本代表は「日米対抗ソフトボール2016」で「宿敵」アメリカに2勝1敗と勝ち越し、アメリカ・オクラホマシティで開催された「USAワールドカップ」では、「敵地」に乗り込み、決勝でアメリカを下し、3年ぶり3度目の優勝を飾っている。
 普通であれば、「エース」の欠場イコール「3連覇は絶望的」となってしまうのだろうが……。今の女子TOP日本代表は「エース不在」という緊急事態となっても十分に3連覇を狙える、望める、状況にあり、むしろ「エース」の不在が、それに続くべき投手陣の「自覚と成長」を促したのも事実である。いつも頼りにしていた「エース」の存在を欠いたが故に、「大事な試合」での登板機会が増え、それを経験することで自らを鍛え、成長させることにつながり、「上野頼み」と言われて久しかったチームが、従前とは一味違う「結果」を残すに至っている。今大会で「3連覇」を成し遂げ、それが「本物」であることを証明することができれば、2020年東京でのオリンピック競技「復活」が実現した暁には、「金メダル獲得」がより近づくことになる。現状で「世界一」を勝ち獲ることができれば、そこに「世界のエース」の回復・復帰してくるという「相乗効果」が期待できるという、何とも贅沢な状況が生まれてくる。そのときこそ、選手強化本部が提唱し、実践している「確実に金メダルを獲得する」プランが「現実」として実を結ぶときとなるはずである。

 今回で15回目を迎えるこの世界選手権は、1965年の第1回大会でオーストラリア、1970年の第2回大会では日本が「地元開催」で優勝を飾ったものの、1974年の第3回大会でアメリカが「覇権」を手にしてからは、1982年の第5回大会でニュージーランドが優勝を譲った他は、2010年の第12回大会まで7連覇を含む9回の優勝と「世界の王座」に君臨し続けてきた。
 その間、オリンピックでも女子ソフトボールが初めて正式種目となった1996年のアトランタ、2000年のシドニー、2004年のアテネと3大会連続で金メダルを手にするなど、まさに「無敵」を誇ってきた「歴史」がある。

 そのアメリカの「牙城」を崩し、2008年の北京オリンピックで「悲願」の金メダルを獲得し、2012年の第13回世界選手権で42年ぶりの「世界選手権優勝」「王座奪還」を成し遂げ、2014年の第14回大会で「連覇」を成し遂げたのが、我が「日本」である。

 日本の「3連覇」か!? アメリカの3大会ぶり10度目の優勝か?? それとも新たな「ダークホース」が現れ、「新時代」を切り拓くのか……。期待と注目の集まる世界選手権の幕が上がった。




第15回世界女子ソフトボール選手権大会出場選手
選手(※ポジション別五十音順)
No. 守備 氏名 支部 所属名 選手紹介映像
1 投手 濱村 ゆかり 群馬 ビックカメラ高崎
2 平原 かすみ 愛知 トヨタ自動車
3 藤田 倭 群馬 太陽誘電
4 山根 佐由里 愛知 トヨタ自動車
5 捕手 我妻 悠香 群馬 ビックカメラ高崎
6 佐藤 みなみ 群馬 太陽誘電
7 内野手 渥美 万奈 愛知 トヨタ自動車
8 市口 侑果 群馬 ビックカメラ高崎
9 川畑 瞳 愛知 デンソー
10
(主将)
坂元 令奈 愛知 トヨタ自動車
11 洲鎌 夏子 愛知 豊田自動織機
12 又吉 薫 栃木 Honda
13 山本 優 群馬 ビックカメラ高崎
14 外野手
(副将)
河野 美里 群馬 太陽誘電
15 長普@望未 愛知 トヨタ自動車
16 山崎 早紀 愛知 トヨタ自動車
17 山田 恵里 神奈川 日立

【コーチングスタッフ】
No. 役職 氏名 支部 所属名
1 チームリーダー 矢端 信介 (公財)日本ソフトボール協会
選手強化副本部長
2 ヘッドコーチ 福田 五志 愛知 トヨタ自動車
3 アシスタントコーチ 木田 京子 兵庫 園田学園女子大学
4 アシスタントコーチ 染谷 美佳 愛知 デンソー
5 トレーナー 金城 充知   スポラックス
6 トレーナー 井上 章平 愛知 トヨタ自動車
7 マネージャー 渡部 せい子 愛知 トヨタ自動車




準決勝・決勝は「BSジャパン」で!!
【放送概要】
番組名:「第15回 世界女子ソフトボール選手権」
放送局:BSジャパン(BS7チャンネル=全国無料放送)

放送日時: 7月24日(日) 午後2時〜午後4時 準決勝(または敗者復活最終戦)
7月25日(月) 昼0時56分〜午後2時56分 決勝(または3位決定戦)
解説:馬渕 智子(北京五輪日本代表)
実況:森田 京之介(テレビ東京アナウンサー)