2016.7.23
第15回世界女子選手権大会
女子TOP日本代表
「宿敵」アメリカに敗れ、敗者復活戦へ…
決勝トーナメントセミファイナルで「宿敵」アメリカと激突!
土曜日ということもあり、「注目の一戦」に
満員の観客がスタンドを埋め尽くした
2回裏、渥美万奈が先制のソロホームランを放つ
先制ホームランを放った渥美万奈を迎える日本ベンチ。
この一発で大いに盛り上がったのだが……。
3回表、アメリカに2点を奪われ、逆転を許す……
4回裏、日本は2−2の同点に追いついたのだが……
5回表、アメリカが4本の長短打を集中し、2点を勝ち越し
6回裏、日本も粘り、1点差に詰め寄ったが……
「宿敵」アメリカに1点差で敗れ、敗者復活戦に回った日本。
再びアメリカの待つ「決勝」に勝ち上がり、「リベンジ」をなるか!?
第15回世界女子選手権大会
第9日
決勝トーナメント セミファイナル
アメリカ戦
大会9日目(7月23日/土)、「第15回世界女子選手権大会」(
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)は、最終順位を決定する「決勝トーナメント(ダブルページシステムプレイオフ/敗者復活戦を含むトーナメント)」(
大会の試合方式・スケジュール等はこちら
)の2日目を迎えた。
この日の第1試合では、前日、ニュージーランドを8−2で下し、勝ち残ったオランダがアメリカに敗れて敗者復活戦に回ったベネズエラと対戦。今大会「絶好調」な打線の活躍もあり、オランダが8−1で圧勝した。
第2試合では、前日、地元の「熱い声援」を背に中国を破って勝ち上がったホスト国・カナダと、日本に敗れ、敗者復活戦に回ったメキシコが対戦。試合上がりに調子を上げてきたホスト国・カナダが5−0の完封勝利。「チャンピオンシップラウンド」CR3、CR4を1位で勝ち上がり、今大会を沸かせた中南米勢が大会最終日を待たずに姿を消してしまった。
ここまでともに「全勝」。大会3連覇を狙う日本(女子TOP日本代表)と、日本の3連覇を阻止し、「王座奪還」を狙うアメリカが第3試合で顔を合わせた。
●「決勝トーナメント」(ダブルページシステムプレイオフ)
【セミファイナル】
1
2
3
4
5
6
7
計
アメリカ
0
0
2
0
2
0
0
4
女子TOP日本代表
0
1
0
1
0
1
0
3
バッテリー:濱村ゆかり(2回1/3)、●藤田倭(4回2/3〕−我妻悠香、佐藤みなみ
長打:
〔本塁打〕渥美万奈
〔二塁打〕渥美万奈
ここまで「全勝」で勝ち進んできた日米両国の一戦は、日本が「期待の若手」濱村ゆかりを先発に立て、アメリカは昨年の「JAPAN CUP」の決勝、今年の「日米対抗」第2戦で日本を抑え込み、日本が苦手としているAllyson Cardaを先発に起用し、試合がはじまった。
日本は2回裏、この回先頭の6番・渥美万奈がセンター頭上を越えるソロホームランを放ち、先手を取った。
しかし、日本の先発・濱村ゆかりが、その直後の3回表、一死から2番・Kelsey Stewart、 3番・Jazmyn Jacksonに連打を浴び、4番・Valerie Ariotoに四球を与え、満塁のピンチを招くと、日本ベンチは早めの継投策に出て、2番手・藤田倭を投入。しかし、5番・Amanda Chidesterをワンボール・ツーストライクと追い込みながら、押し出しの死球を与えてしまい、同点。二死後、7番・Delaney Spauldingに三遊間を破られ、三塁走者が生還。逆転を許してしまった。
逆に1点を追う立場となった日本は4回裏、この回先頭の5番・坂元令奈が完全に詰まらされながらも、セカンドベース寄りにポトリと落ちる幸運な内野安打で出塁。6番・渥美万奈が手堅く送り、一死二塁とし、7番・市口侑果のショートゴロで二塁走者が三塁進塁を試みたがタッチアウト。二死一塁となった後、8番・洲鎌夏子のセカンドゴロが一塁悪送球を誘い、二・三塁とチャンスを広げると、代打・又吉薫のショートゴロがエラーを誘い、同点。洲鎌夏子、又吉薫の「気迫」の一塁へのヘッドスライディングにアメリカ守備陣が気圧されたか、連続エラーで日本が2−2の同点に追いついた。
しかし、その直後の5回表、アメリカはこの回先頭の4番・Valerie Ariotoがライトオーバーのツーベースを放ち、チャンスを作ると、途中出場の5番・Alison Aguilarが右中間を痛烈に破るタイムリーツーベースを放ち、1点を勝ち越し。二死後、8番・Kasey Cooperがファースト強襲のタイムリーを放ち、二塁走者が生還。この回2点を挙げ、粘る日本を突き放した。
それでも日本は諦めない。6回裏、一死から6番・渥美万奈が右中間を破るツーベースで出塁。続く7番・市口侑果もレフト前ヒットで続き、一・三塁とし、8番・洲鎌夏子がレフトへ犠牲フライを打ち上げ、三塁走者を迎え入れ、1点差に迫った。
日本は7回裏にも、この回先頭の1番・山本優がショートゴロエラーで出塁。2番・河野美里が手堅く送り、同点の走者を得点圏に進めると、ここでアメリカベンチが動き、3番・長楓]未にワンポイントで左腕のDelanie Gourleyをぶつけ、三振に打ち取ると、4番・山田恵里は勝負を避けられ、故意四球で二死一・二塁。「一打同点、長打が出れば逆転サヨナラ」の場面を迎え、チャンスに「無類の強さ」を発揮する5番・坂元令奈を打席に迎え、期待が高まったが、再出場したAllyson Cardaの前にセカンドフライに倒れ、ゲームセット。
勝ったアメリカは「ゴールドメダルゲーム」(決勝)に駒を進め、敗れた日本は敗者復活戦へと回り、この試合の後、行われるカナダ対オランダの勝者と「ブロンズメダルゲーム」(3位決定戦)で、「ゴールドメダルゲーム」で待ち受けるアメリカへの挑戦権をかけ、戦うことになった。
第4試合では、ヨーロッパ勢としては「初」となるベスト4進出を果たしたオランダと、地元の「熱い声援」を背に戦うカナダが対戦。「ホーム」の「地の利」を生かしたカナダがオランダを圧倒し、9−2の5回コールド勝ちを収め、日本と「ブロンズメダルゲーム」で対戦することになった。
第15回世界女子選手権大会
決勝トーナメント セミファイナル(アメリカ戦)
スターティングラインナップ
打順
守備位置
選手名
背番号
所属
1
3B
山本 優
5
ビックカメラ高崎
2
LF
河野 美里
9
太陽誘電
3
RF
長普@望未
1
トヨタ自動車
4
CF
山田 恵理
11
日立
5
2B
坂元 令奈
6
トヨタ自動車
6
SS
渥美 万奈
12
トヨタ自動車
7
DP
市口 侑果
4
ビックカメラ高崎
8
1B
洲鎌 夏子
19
豊田自動織機
9
C
我妻 悠香
25
ビックカメラ高崎
FP
P
濱村ゆかり
15
ビックカメラ高崎
選手交代
3回表
濱村ゆかりOUT→藤田 倭(太陽誘電)IN ※投手交代
4回裏
我妻 悠香OUT→又吉 薫(Honda)IN ※代打
5回表
又吉 薫OUT→我妻 悠香 ※キャッチャーの守備に再出場
6回裏
我妻 悠香OUT→佐藤みなみ(太陽誘電)IN ※代打
7回表
代打・佐藤みなみがそのままキャッチャーの守備に入る
第15回世界女子ソフトボール選手権大会出場選手
選手
(※ポジション別五十音順)
No.
守備
氏名
支部
所属名
選手紹介映像
1
投手
濱村 ゆかり
群馬
ビックカメラ高崎
2
〃
平原 かすみ
愛知
トヨタ自動車
3
〃
藤田 倭
群馬
太陽誘電
4
〃
山根 佐由里
愛知
トヨタ自動車
5
捕手
我妻 悠香
群馬
ビックカメラ高崎
6
〃
佐藤 みなみ
群馬
太陽誘電
7
内野手
渥美 万奈
愛知
トヨタ自動車
8
〃
市口 侑果
群馬
ビックカメラ高崎
9
〃
川畑 瞳
愛知
デンソー
10
〃
(主将)
坂元 令奈
愛知
トヨタ自動車
11
〃
洲鎌 夏子
愛知
豊田自動織機
12
〃
又吉 薫
栃木
Honda
13
〃
山本 優
群馬
ビックカメラ高崎
14
外野手
(副将)
河野 美里
群馬
太陽誘電
15
〃
長普@望未
愛知
トヨタ自動車
16
〃
山崎 早紀
愛知
トヨタ自動車
17
〃
山田 恵里
神奈川
日立
【コーチングスタッフ】
No.
役職
氏名
支部
所属名
1
チームリーダー
矢端 信介
(公財)日本ソフトボール協会
選手強化副本部長
2
ヘッドコーチ
福田 五志
愛知
トヨタ自動車
3
アシスタントコーチ
木田 京子
兵庫
園田学園女子大学
4
アシスタントコーチ
染谷 美佳
愛知
デンソー
5
トレーナー
金城 充知
スポラックス
6
トレーナー
井上 章平
愛知
トヨタ自動車
7
マネージャー
渡部 せい子
愛知
トヨタ自動車
準決勝・決勝は「BSジャパン」で!!
【放送概要】
番組名:「第15回 世界女子ソフトボール選手権」
放送局:BSジャパン(BS7チャンネル=全国無料放送)
放送日時:
7月24日(日) 午後2時〜午後4時 準決勝(または敗者復活最終戦)
7月25日(月) 昼0時56分〜午後2時56分 決勝(または3位決定戦)
解説:馬渕 智子(北京五輪日本代表)
実況:森田 京之介(テレビ東京アナウンサー)