第10回世界女子ジュニア選手権大会(7月1日(月)〜7日(日)/カナダ・ブランプトン 大会オフィシャルホームページはこちら http://www.jwwc2013.com/)第4日、予選リーグ最終日を迎えた日本は、予選リーグセクションB1位通過をかけてメキシコ、シンガポールとのダブルヘッダーに臨んだ。
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1 |
2 |
3 |
4 |
計 |
メキシコ |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
日 本 |
2 |
2 |
2 |
4x |
10 |
※大会規定により4回得点差コールド
バッテリー:○中野花菜(3回)・小薗美希(1回)ー我妻悠香・青木千春 |
長打:[本塁打]青木千春 [三塁打]山下りら [二塁打]内藤実穂A、青木千春、染矢紗姫 |
日本の予選リーグ第6戦の相手はメキシコ。この試合に勝てば、早々と予選リーグセクションB1位通過が決まる日本は、先発投手にあえて「エース」中野花菜を起用。万全を期してこの一戦に臨んだ。その中野花菜は、立ち上がりメキシコ打線に対して先頭打者に四球を与えたものの、2番打者からは三振を奪い、ワンアウトを得ると、次打者をショートゴロに打ち取り、6−4−3とわたるダブルプレー。バックの好守にも助けられ、まずは守備で流れを作った。
日本はその裏、一死から2番・榎本千波が四球で出塁し、続く3番・山下りらのレフトへのタイムリースリーベースで早速1点を先制。なおも一死三塁とチャンスが続き、4番・青木千春のライトへの犠牲フライで2点目を追加。幸先良く初回に2点を先制した。勢いに乗った日本打線は、2回裏にも一死から8番・我妻悠香への四球を足場に、9番・松本風香のレフト前ヒットなどで二死一・三塁のチャンスを作ると、2番・榎本千波のショートゴロの間に三塁走者が積極的に本塁を陥れ、3点目。さらにこのプレーに相手守備のエラーも重なり、4点目を追加し、着々とリードを広げた。日本はこの後も、メキシコ投手陣を攻め立て、3回裏に5番・内藤実穂のセンターへのエンタイトルツーベース、パスボールで2点を追加、4回裏には4番・青木千春のツーラン、押し出しの死球、イリーガルピッチで4点を奪い、メキシコを圧倒。
守っては、先発・中野花菜、4回表から登板した小薗美希がメキシコ打線を完璧に抑え込み、1安打も許さぬ完封で10−0の4回コールド勝ちを収めた。
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1 |
2 |
3 |
計 |
シンガポール |
0 |
0 |
0 |
0 |
日 本 |
11 |
6 |
x |
17 |
※大会規定により3回得点差コールド
バッテリー:○小薗美希(2回)・常盤紫文(1回)ー青木千春・平川穂波 |
長打:[本塁打]青木千春A、田中麻美 [三塁打]奥田茉優希A [二塁打]山口唯、内藤実穂 |
予選リーグ最終戦となった第7戦では、シンガポールと対戦。日本は初回、先発投手に起用された小薗美希が、まずシンガポール打線を三者凡退に打ち取ると、その裏、1番・榎本千波のバントヒットを足場に怒涛の攻撃を見せ、4番・青木千春の2打席連続の特大ホームラン、3番・奥田茉優希のタイムリースリーベース、5番・内藤実穂のタイムリーツーベースなど打者15人の猛攻でいきなり大量11点を先制。日本打線は2回裏も攻撃の手を緩めず、この回先頭の7番・田中麻美がセンターへ完璧な当たりのソロホームランを叩き込むと、この後もすっかり意気消沈したシンガポールの守備の乱れと3番・奥田茉優希の2打席連続のタイムリースリーベースなどで一挙6点を追加し、2回終了時点で早くも計17点を奪った。
守っては、先発・小園美希が2回を投げ、打者6人から4三振を奪う余裕のピッチングを披露すれば、最後は常盤紫文がキッチリと三者凡退に打ち取り、2試合連続の完封勝利。17−0(3回コールド)でシンガポールに圧勝し、予選リーグ7戦全勝。文句なしのセクションB1位通過を決めた。
いよいよ明日から決勝トーナメント(■決勝トーナメント・組み合わせはこちら)がスタート。日本はまず、セクションA2位のニュージーランドとセミファイナル進出をかけて対戦する。予選リーグの最終結果(■予選リーグ戦績表・最終結果はこちら)は、セクションAでは大会「3連覇」めざす王者・アメリカが圧倒的な強さを見せ、7戦全勝(総得点66、失点0)。そのアメリカに、ニュージーランド、カナダ、プエルトリコが続く形となった。セクションBでは、アメリカと同じく7戦全勝(総得点66、失点3)の日本が1位。これにオーストラリア、ブラジル、中国が続く形となり、決勝トーナメントはこの両セクションの上位4チームによって“最後の決戦”が繰り広げられることになる。王者・アメリカは予選リーグの戦いぶりを見る限り、やはり強い。そして、虎視眈々と優勝を狙うオーストラリアや地元の大声援に後押しされるカナダ、そのカナダを予選リーグ最終戦で破ったニュージーランドなど、ここからはいずれも世界の強豪がぶつかり合う激戦となることは間違いない。
開幕から試合を重ねるごとに調子を上げ、成長を遂げている女子U19日本代表。明日からはじまる「最後の決戦」でどのような戦いを見せてくれるのか、今から待ち遠しくて仕方がない。めざすは「世界一」、そして「王座奪還」。
若き戦士たちよ、最後まで力の限り、戦い抜け!
第10回世界女子ジュニア選手権大会 第4日 予選リーグ第6戦
メキシコ戦 スターティングラインアップ |
打順 |
守備位置 |
選手名 |
所属 |
UN |
1 |
SS |
奥田茉優希 |
日立 |
21 |
2 |
CF |
榎本千波 |
城西大 |
1 |
3 |
LF |
山下りら |
トヨタ自動車 |
13 |
4 |
1B |
青木千春 |
太陽誘電 |
22 |
5 |
DP |
内藤実穂 |
ルネサスエレクトロニクス高崎 |
10 |
6 |
3B |
染矢紗姫 |
日立マクセル |
24 |
7 |
RF |
平川穂波 |
中京大 |
14 |
8 |
C |
我妻悠香 |
ルネサスエレクトロニクス高崎 |
25 |
9 |
2B |
松本風香 |
日本体育大 |
29 |
FP |
P |
中野花菜 |
ルネサスエレクトロニクス高崎 |
18 |
※選手交代 |
3回裏 |
代走 |
我妻OUT→田中麻美(トヨタ自動車)IN |
4回表 |
投手交代 |
中野OUT→小薗美希(日立)IN |
〃 |
守備交代 |
我妻OUT→田中麻美(トヨタ自動車)IN |
〃 |
守備位置変更 |
ファースト・青木がキャッチャーの守備に回る |
〃 |
〃 |
レフト・山下りらがファーストの守備に回る |
〃 |
〃 |
キャッチャー・田中がレフトの守備に回る |
4回裏 |
代打 |
平川OUT→楢嵜伶奈(ルネサスエレクトロニクス高崎)IN |
〃 |
〃 |
松本OUT→青柳優那(山梨学院大)IN |
第10回世界女子ジュニア選手権大会 第4日 予選リーグ第7戦
シンガポール戦 スターティングラインアップ |
打順 |
守備位置 |
選手名 |
所属 |
UN |
1 |
DP |
榎本千波 |
城西大 |
1 |
2 |
RF |
青柳優那 |
山梨学院大 |
26 |
3 |
SS |
奥田茉優希 |
日立 |
21 |
4 |
C |
青木千春 |
太陽誘電 |
22 |
5 |
1B |
内藤実穂 |
ルネサスエレクトロニクス高崎 |
10 |
6 |
3B |
楢嵜伶奈 |
ルネサスエレクトロニクス高崎 |
9 |
7 |
LF |
田中麻美 |
トヨタ自動車 |
28 |
8 |
CF |
山口唯 |
厚木商業高 |
4 |
9 |
2B |
松本風香 |
日本体育大 |
29 |
FP |
P |
小薗美希 |
日立 |
23 |
※選手交代 |
2回裏 |
代打 |
松本OUT→我妻悠香(ルネサスエレクトロニクス高崎)IN |
〃 |
〃 |
青木OUT→平川穂波(中京大)IN |
〃 |
〃 |
内藤OUT→染矢紗姫(日立マクセル)IN |
3回表 |
投手交代 |
小薗OUT→常盤紫文(早稲田大)IN |
〃 |
守備変更 |
DPの榎本がセカンドの守備を兼ね、 8番・我妻がOPO(打撃専門選手)となる |
〃 |
〃 |
青木が試合から退き、平川がそのままキャッチャーの守備に入る |
〃 |
再出場 |
内藤がファーストの守備で再出場 |
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