2013.7.5
 

 



いよいよ決勝トーナメントがスタート
「これからの戦いにすべてをかけろ!!」
宗方貞徳ヘッドコーチから檄が飛ぶ




決勝トーナメント初戦(セクションB1位・セクションA2位戦)の相手は、 昨日地元・カナダを破ったニュージーランド




日本の先発は「エース」中野花菜
この試合も安定したピッチングでしっかりと試合を作った




ヒットエンドランを絡め、終始積極的な攻撃を見せた日本打線




「頼れるキャプテン」奥田茉優希が
3打点を叩き出す大活躍!




明日はいよいよアメリカと激突
「ジャパニーズスタイル」で王者を撃破しろ




「日本の力」を信じて
一気に頂点へ駆け上がろう!



女子U19日本代表レポート
●第10回世界女子ジュニア選手権大会(カナダ・ブランプトン)
 

決勝トーナメントがスタート
日本、ニュージーランドを破り、セミファイナル進出!




決勝トーナメント
(セクションB1位・セクションA2位戦)
ニュージーランド戦

 第10回世界女子ジュニア選手権大会(7月1日(月)〜7日(日)/カナダ・ブランプトン 大会オフィシャルホームページはこちら http://www.jwwc2013.com/)第5日、この日からいよいよ決勝トーナメントがスタート。決勝トーナメントには、予選リーグ両セクションの上位4チームが進出し、ソフトボール特有のダブルページシステム(敗者復活戦を含むトーナメント)で世界一の座が争われることになる。予選リーグセクションBを7戦全勝の1位で通過した日本は、昨日の予選リーグ最終戦で地元・カナダを2−1で破り、セクションA2位で決勝トーナメントに進出してきたニュージーランドと対戦した。

7月5日(金)/決勝トーナメント(セクションB1位・セクションA2位戦)
  1 2 3 4 5 6 7
日      本 0 0 1 0 1 2 0 4
ニュージーランド 0 0 0 0 0 1 0 1
日本:○中野花菜(7回)ー我妻悠香
長打:[三塁打]榎本千波 [二塁打]山下りら、奥田茉優希、松本風香

 先攻の日本は初回、一死から2番・榎本千波の左中間を破るスリーベースと3番・奥田茉優希の四球でいきなり一・三塁と攻め立てたが、4番・青木千春、5番・内藤実穂が続けてショートフライに倒れ、得点ならず。先制のチャンスを逃した。

 日本の先発投手は「エース」中野花菜。今大会終始安定感のあるピッチングを見せ、宗方貞徳ヘッドコーチの大きな信頼を得る右腕が、まずこの決勝トーナメント初戦に登板した。その中野花菜は、先頭打者にいきなりセンター前にはじき返され、一死後、盗塁、四球で一・二塁とされたものの、持ち前の“落ち着いたピッチング”で後続を断ち、ピンチを脱出。相手に傾きかけた試合の流れを、日本によび込んだ。

 0−0のまま迎えた3回表、日本はこの回先頭の1番・山下りらがレフトオーバーのツーベースを放ち、チャンスメイク。続く2番・榎本千波のファーストゴロがフィルダースチョイスとなり、一・三塁。さらに、すかさず二盗で二・三塁とチャンスを広げると、3番・奥田茉優希の打席でヒットエンドランを敢行。奥田茉優希がこれをしっかりとピッチャー前にころがし、待望の1点を先制した。日本は終盤5回表にも、二死から3番・奥田茉優希がレフトオーバーのツーベースを放ち、出塁。4番・青木千春、5番・内藤実穂が連続四球で歩き、満塁とすると、ここで代打・田中麻美も冷静にボールを見極め、押し出しで1点を追加。6回表には、一死から9番・松本風香のレフト線を破るツーベース、1番・山下りらのピッチャー強襲ヒットなどで二死二・三塁のチャンスを作り、再び「頼れるキャプテン」奥田茉優希のレフト前タイムリーで大きな2点を挙げ、リードを広げた。

 守っては、先発・中野花菜がこの試合も好投。6回裏に1点を返されはしたが、ニュージーランド打線から11三振を奪う力投を見せ、完投勝利を飾り、試合を締めくくった。

 日本はこの勝利でセミファイナル進出が決定。明日のセミファイナルでは、ファイナル進出をかけ、いよいよ「王者」アメリカと激突する。アメリカは、今日の決勝トーナメント初戦(セクションA1位・セクションB2位戦)でオーストラリアと対戦し、7−0の5回コールド勝ち。ここまでまさに完璧な試合内容で圧倒的な強さを見せている。特に、今回アメリカの投手陣はまだ失点が0。また、どの投手もサウスポーで、ライズ系、ドロップ系と多彩に揃えている。日本にとって、やはり優勝を争う「最大のライバル」であり、最も「高き壁」であることは間違いないだろう。明日のアメリカ戦、持ち前の“力”で押しまくってくる相手に対して、日本はどのような戦い方で挑むのか。宗方貞徳ヘッドコーチの采配、手腕により一層期待が高まる。さぁ、いよいよ決戦の刻、王者・アメリカの『パワーソフトボール』に日本の『ジャパニーズスタイル』を存分に見せつけてやろうではないか。アメリカに唯一対抗でき、勝利を奪うことができるのは、我々日本だけなのだから!


第10回世界女子ジュニア選手権大会 第5日
決勝トーナメント(セクションB1位・セクションA2位戦)

ニュージーランド戦 スターティングラインアップ
打順 守備位置 選手名 所属 UN
1 LF 山下りら トヨタ自動車 13
2 CF 榎本千波 城西大 1
3 SS 奥田茉優希 日立 21
4 1B 青木千春 太陽誘電 22
5 DP 内藤実穂 ルネサスエレクトロニクス高崎 10
6 3B 染矢紗姫 日立マクセル 24
7 RF 平川穂波 中京大 14
8 我妻悠香 ルネサスエレクトロニクス高崎 25
9 2B 松本風香 日本体育大 29
FP 中野花菜 ルネサスエレクトロニクス高崎 18

※選手交代
2回表 代走 平川OUT→青柳優那(山梨学院大)IN  
代打 松本OUT→楢嵜伶奈(ルネサスエレクトロニクス高崎)IN  
再出場 楢嵜が打席途中で退き、再び松本が打撃を行う
5回表 代打 染矢OUT→田中麻美(トヨタ自動車)IN 
5回裏 再出場 田中が退き、染矢が再びサードの守備に入る
7回裏 守備変更 平川が退き、山口唯(厚木商業高)がライトの守備に入る

決勝トーナメント組み合わせ・結果

時間は全て現地時間(日本時間は表示の時間に+13時間)