第10回世界女子ジュニア選手権大会(7月1日(月)〜7日(日)/カナダ・ブランプトン 大会オフィシャルホームページはこちら http://www.jwwc2013.com/)第6日、昨日の決勝トーナメント初戦(セクションB1位・セクションA2位戦)に勝利した日本は、ファイナル進出をかけ、大会「3連覇」をめざす王者・アメリカと激突した。
7月6日(土)/決勝トーナメント(セミファイナル) |
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1 |
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3 |
4 |
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6 |
7 |
計 |
アメリカ |
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0 |
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2 |
0 |
1 |
4 |
日 本 |
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日本:●小薗美希(4回1/3)、岡村奈々(2回2/3)ー青木千春 |
日本の先発投手は小薗美希。昨日、決勝トーナメント初戦(セクションB1位・セクションA2位戦)のニュージーランド戦で完投した「エース」中野花菜をこの試合は休ませ、宗方貞徳ヘッドコーチが、当初からその中野花菜との“二枚看板”として期待を寄せる右腕にこの一戦が託された。
小薗美希は初回、気迫溢れるピッチングでアメリカ打線を三者凡退に打ち取り、上々の滑り出し。その裏、日本は二死から3番・内藤実穂が死球で出塁したが、続く4番・青木千春が三振に倒れ、両チームともに初回を無得点で終えた。日本は2回裏、この回先頭の5番・山下りらが四球で出塁。一死後、二盗を成功させ、得点圏に走者を進めると、7番・松本風香は三振に倒れたが、8番・田中麻美がとらえた打球は目の覚めるような弾丸ライナーでセンターへ。誰もが「日本が先制した!」と思ったその瞬間、アメリカのセンター・Haylie Mccleneyが見事なダイビングキャッチでこの打球を好捕し、ピンチを脱出。日本は惜しくも先制のチャンスを逃した。
試合は両チーム無得点のまま、中盤に突入。迎えた4回表、日本はこの回先頭のアメリカの3番・Emily Craneに右中間へ運ばれ、無死二塁とされると、次打者はうまくキャッチャーフライに打ち取ったものの、5番打者の放った三遊間深くへの強烈な打球が、キャプテン・奥田茉優希のグラブをはじき、一・二塁。続く6番打者を三振に取ったが、さらにこの後、7番打者に甘く入ったベルト線のボールをセンターへはじき返され、ついに1点を先制された。こうなると、試合は一気に王者・アメリカのペース。5回表にも、この回先頭の9番打者に二遊間を破られると、今度はセカンド・松本風香がアメリカの強烈な打球にグラブをはじかれ、無死一・二塁。続く2番打者には送りバントを許さず、ワンアウトを得たが、3番・Emily Craneにセンターへ抜けるタイムリーツーベースを浴び、痛恨の2失点目。ここで日本は小薗美希から岡村奈々へ投手をスイッチしたが、直後、4番打者にレフトへの犠牲フライを許し、大きな3点目を奪われた。この後、日本は7回表にも1点を失い、計4失点。頼みの打線も、アメリカの先発左腕・Cheridan Hawkinsの左打者のアウトコースへ流れるライズに翻弄され、6回までノーヒット。7回裏、4番・青木千春がライト前ヒットを放ち、ノーヒット・ノーランは免れたが、わずか1安打に抑え込まれ、0−4の完封負けを喫した。
この試合に敗れた日本は、明日行われるブロンズメダルゲーム(3位決定戦)に回り、敗者復活戦を勝ち上がったオーストラリアと再びファイナル進出をかけて対戦。負ければその時点で終わりとなる最後の決戦に臨む。今日のセミファイナル、王者・アメリカは確かに攻守に穴がなく、強かった。しかし、日本にとって雲の上の存在かというと、決してそうではなく、試合の流れや展開次第では「勝つ」可能性も十分にあったのではないかと感じている。
日本がこのアメリカ戦でやりたかった攻守に隙のないソフトボール。それをアメリカにやられてしまったのが何よりも悔しい。明日、ブロンズメダルゲームに勝利し、再びアメリカへの挑戦権を勝ち取るためには、もう一度「日本のソフトボール」のスタイルを取り戻す必要がある。日本には、残念ながらアメリカのような“スタープレーヤー”はいない。豪快なホームランや長打で得点を量産し、毎試合相手打線から三振の山を築くこともできない。ならば……我々にできることは何か。それはやはり、強く、低い打球で徹底的にころがし、打線をつなぐこと。相手の一瞬の隙を突き、機動力でかき回すこと。守りでは、相手のチャンスの芽を摘み取る日本本来の鉄壁な守備を取り戻し、貫くことである。泣いても笑っても、明日が最後の戦いとなる。「世界一」の座をつかめる可能性が残されている限り、決して諦めてはいけない。我々のソフトボール、そう、「日本のソフトボール」の底力をもう一度世界に見せつけようではないか。このまま終わることなどできはしない!
第10回世界女子ジュニア選手権大会 第6日 決勝トーナメント(セミファイナル)
アメリカ戦 スターティングラインアップ |
打順 |
守備位置 |
選手名 |
所属 |
UN |
1 |
SS |
奥田茉優希 |
日立 |
21 |
2 |
CF |
榎本千波 |
城西大 |
1 |
3 |
DP |
内藤実穂 |
ルネサスエレクトロニクス高崎 |
10 |
4 |
C |
青木千春 |
太陽誘電 |
22 |
5 |
1B |
山下りら |
トヨタ自動車 |
13 |
6 |
3B |
楢嵜伶奈 |
ルネサスエレクトロニクス高崎 |
9 |
7 |
2B |
松本風香 |
日本体育大 |
29 |
8 |
LF |
田中麻美 |
トヨタ自動車 |
28 |
9 |
RF |
平川穂波 |
中京大 |
14 |
FP |
P |
小薗美希 |
日立 |
23 |
※選手交代 |
4回表 |
守備交代 |
楢嵜OUT→染矢紗姫(日立マクセル)IN |
5回表 |
投手交代 |
小薗OUT→岡村奈々(日本体育大)IN |
7回裏 |
代走 |
青木OUT→青柳優那(山梨学院大)IN |
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