2015.3.20
 

 

第5回アジア女子ジュニア選手権大会
日本、敗者復活戦から勝ち上がる!
3大会連続4度目の優勝を飾る!!




常に「日本代表」を支え続けてきた「必勝食」であり、
「ソウルフード」である「おにぎり」で勇気・元気百倍!



ブロンズメダルゲーム(3位決定戦)の相手はホスト国・タイ



日本の猛打炸裂! タイを撃破し、3連覇へ「王手」


チャイニーズ・タイペイとの「再戦」を前に気合が入る!


試合は日本が常に先手を取る試合展開で進んだ


日本が過酷なスケジュールを戦い抜き、3連覇を達成!


3連覇を達成し、笑顔がはじける! 最高の瞬間!!


アジアの「仲間」たちと前に進もう! ともに歩もう!!
ソフトボールの楽しさを、魅力を、世界中に伝えたい!


※画像提供/SCA(アジアソフトボール連盟)
 第5回アジア女子ジュニア選手権大会(予選リーグ戦績表、決勝トーナメント結果、各試合イニングスコアはこちら)5日目、大会もいよいよ最終日を迎え、前日までに4位〜7位が決定(決勝トーナメント3位・4位戦でタイに敗れたシンガポールの4位が確定。5位〜7位は予選リーグ5位のインドネシア、6位のマレーシア、7位のインドの3チームでシングルラウンドロビン(1回戦総当たり)方式のリーグ戦を行い、2勝を挙げたマレーシアが5位に順位を上げ、1勝1敗のインドネシアが6位、0勝2敗のインドが7位となった)。
 最終日は、ブロンズメダルゲーム(3位決定戦)とゴールドメダルゲーム(決勝)の2試合が行われ、まずチャイニーズ・タイペイに敗れ、敗者復活戦に回った日本と3位・4位戦を勝ち上がったホスト国・タイが、ゴールドメダルゲームで待ち受けるチャイニーズ・タイペイへの「挑戦権」をかけ、激突した。

・大会最終日(3月20日(金))

〈決勝トーナメント/ブロンズメダルゲーム〉
  1 2 3
日 本 4 1 15 20
タ イ 0 0 0 0
※大会規程により3回得点差コールド
日本: 〔バッテリー〕○萩尾美華子・池信里奈−深沢未花・佐藤梨菜
長打: 〔三塁打〕長谷川ゆりか
〔二塁打〕加藤愛夢、永友遥A、佐藤梨菜、東野美咲、長谷川ゆりか

 前日、チャイニーズ・タイペイに敗れ、敗者復活戦に回った日本は、ホスト国・タイと対戦。連日35℃を超える猛暑の中、すでに4日間で7試合を戦い、この日も優勝するにはダブルヘッダーを戦い抜くしかないという過酷なスケジュールに挑む選手たちに、各カテゴリーの男女の日本代表選手たちを支え続けてきた「必勝食」であり、「ソウルフード」である総務担当の藤井まり子氏お手製の「おにぎり」が振る舞われ、選手たちも元気百倍! エネルギーを充填し、試合に臨んだ。
 先攻の日本は初回、「切り込み隊長」1番・加藤愛夢がいきなりツーベースを放ってチームを勢いづけると、2番・硲早希のバントが内野安打となり、無死一・三塁とチャンスを広げ、パスボールで労せずして先取点を挙げ、続く3番・長谷川ゆりかのタイムリースリーベース、ワイルドピッチで2点を追加。さらに4番・深沢未花のセンター前ヒット、ワイルドピッチ、内野ゴロで再び一死三塁のチャンスを作り、6番・西村佳夏にもタイムリーが飛び出し、この回4点を挙げ、試合の主導権を握った。
 勢いに乗る日本は、続く2回表にも一死から9番・永友遥のツーベースからチャンスをつかみ、二死後、2番・硲早希のタイムリーで1点を追加。3回表には、長打4本を含む12安打を集中。大量15点を挙げ、タイを圧倒した。
 守っては、先発・萩尾美華子が2イニングを1安打に抑え、池信里奈にバトンを渡すと、最後は三者凡退でピシャリと締め、20−0の3回コールドでゴールドメダルゲームへと駒を進めた。

〈決勝トーナメント/ゴールドメダルゲーム〉
  1 2 3 4 5 6 7
日        本 3 2 0 0 0 0 7 12
チャイニーズ・タイペイ 1 1 0 2 0 0 0 4
日本: 〔バッテリー〕○濱地沙歩・千葉咲実−深沢未花
長打: 〔三塁打〕深沢未花、加藤愛夢
〔二塁打〕西村佳夏

 前日、最終回の逆転負けで敗者復活戦に回り、タイを破り勝ち上がってきた日本と、「優勝候補」日本を破り、一足先にゴールドメダルゲーム進出を決め、待ち受けていたチャイニーズ・タイペイの今大会3度目の対戦は、「リベンジ」に燃える日本が鮮やかな先制攻撃を見せた。
 先攻の日本は初回、「切り込み隊長」加藤愛夢がセンター前ヒットを放ち、猛攻の口火を切ると、2番・硲早希が確実に送り、一死二塁。得点圏に走者を進め、3番・長谷川ゆりかがセンター前に先制のタイムリーを放ち、大事な一戦の先取点が日本にもたらされた。勢いづいた日本は、4番・深沢未花のタイムリースリーベース、5番・東野美咲のライト前へのタイムリーでこの回3点を挙げ、「3連覇」へ向け、大きく前進した。
 日本は続く2回表にも、9番・永友遥、1番・加藤愛夢、2番・硲早希の3連続長短打で2点を追加。終盤7回表には、この回先頭の3番・長谷川ゆりかがセンター前ヒットで出塁。送りバント、四球で一死一・二塁とし、6番・西村佳夏が右中間を破るタイムリーツーベースを放ち、1点を追加。なお一死二・三塁のチャンスが続き、7番・福井彩菜の四球で満塁とし、二死後、9番・永友遥がライト前へタイムリー。二者を迎え入れ、リードを広げると、これで精も根も尽き果てたか、チャイニーズ・タイペイ投手陣が制球を乱し、連続四球、ワイルドピッチ等で1点を追加。さらに3番・長谷川ゆりかにもダメ押しのタイムリーが飛び出し、この回大量7点を加え、粘るチャイニーズ・タイペイの息の根を止めた。
 日本の先発・濱地沙歩は3本の長打を含む8安打を浴び、初回に1点、2回裏に1点、4回裏にも2点を失う苦しいピッチング。それでも打線も援護もあり、何とか粘って試合を作り、5回裏から千葉咲実につなぐと、その千葉咲実が被安打1の力投。最後までチャイニーズ・タイペイ打線に得点を許さず、12−4で逃げ切り、3大会連続4度目の優勝を飾った。

 5日間で実に9試合、高温多湿の東南アジアの地で、連日35℃を超える猛暑の中で過酷なスケジュールを戦い抜き、辿り着いた「アジアの王座」。大会直前に急遽編成され、準備期間もなく大会に臨んだ「急造チーム」「寄せ集めチーム」が、「日本代表」として誇り高く戦い、一度はチャイニーズ・タイペイに敗れ、窮地に追い込まれはしたものの、「諦めない心」で栄冠を手にし、連綿と続く日本の女子ソフトボールの「栄光の歴史」にまた新たな一頁を加えてくれた。
 また、ただ「強く」「勝つ」だけでなく、ハードスケジュールの試合の合間を縫ってチームリーダーの宇津木妙子氏(公益財団法人日本ソフトボール協会副会長)が、ソフトボールクリニックを実施する等、アジアにおけるソフトボールの普及とレベルアップという「大命題」にもしっかりと取り組んでくれた。
 一時は、あまりに急な大会の開催に、女子U19日本代表の招集・大会参加が見送られ、準備期間の短さからも「大会の出場を辞退しては……」といったネガティブな意見もあったが、アジアのソフトボールを愛する「仲間」たちが、今大会で無心にボールを追う姿、ソフトボールクリニックでひたむきに学ぼうとする姿勢、ソフトボールを心から楽しんでいる無邪気な笑顔を見ると、やはり日本の大会参加には大きな意義があったと言えるだろう。また、今大会を通して、アジアにおける日本の「果たすべき役割」がより明確に見えてきた気がした。

進もう! このアジアの「仲間」たちとともに……。
アジアの「リーダー」としてソフトボールの楽しさと魅力を伝え、
この「笑顔」の輪を広げていこう!








■予選リーグ戦績表

チーム
日本 マレー
シア
シンガ
ポール
インド
ネシア
タイ チャイ
ニーズ
・タイ
ペイ
インド 勝数 敗数 得点 失点 順位
日本 ○20-0 ○10-0 ○10-0 ○20-0 ○5-4 ○33-0 98
マレー
シア
●0-20 ●4-5 ●7-8 ○11-2 ●0-12 ○15-0 37 47
シンガ
ポール
●0-10 ○5-4 ○4-3 ●7-8 ●0-15 ○3-1 19 41
インド
ネシア
●0-10 ○8-7 ●3-4 ●13-16 ●0-15 ○9-0 33 52
タイ ●0-20 ●2-11 ○8-7 ○16-13 ●1-15 ○14-1 41 67
チャイ
ニーズ
・タイ
ペイ
●4-5 ○12-0 ○15-0 ○15-0 ○15-1 ○21-1 82
インド ●0-33 ●0-15 ●1-3 ●0-9 ●1-14 ●1-21 95
※3位・4位、5位・6位の順位決定は、同率で並ぶチーム同士の直接対決の勝敗により決定。



第5回アジア女子ジュニアソフトボール選手権大会
選手団名簿
選手 *ポジション別五十音順
No. 守備 氏名 支部 所属
1 投手 池信 里奈 埼玉 東京国際大学
2 千葉 咲実 東京 東京富士大学
3 萩尾 美華子 兵庫 園田学園女子大学
4 濱地 沙歩 兵庫 園田学園女子大学
5 捕手 深沢 未花 東京 東京富士大学
6 佐藤 梨菜 埼玉 東京国際大学
7 内野手 福井 彩菜 東京 日本体育大学
8 波多 和佳 埼玉 東京国際大学
9 風間 萌子 埼玉 東京国際大学
10 永友 遥 東京 日本体育大学
11 長谷川 ゆりか 東京 東京富士大学
12 硲 早希 埼玉 東京国際大学
13 加藤 愛夢 兵庫 園田学園女子大学
14 外野手 大林 侑愛 東京 日本体育大学
15 西村 佳夏 東京 日本体育大学
16 東野 美咲 東京 日本体育大学
17 原 さゆり 埼玉 東京国際大学

役員・コーチングスタッフ
No. 役職 氏名 支部 所属
1 チームリーダー 宇津木 妙子 (公財)日本ソフトボール協会
2 ヘッドコーチ 三科 真澄 埼玉 東京国際大学
3 トレーナー 大石 益代 (公財)日本ソフトボール協会
4 総務 藤井 まり子 (公財)日本ソフトボール協会