2016.1.29
 

 

イタリア・コーチコンベンションに講師派遣




イタリア・ローマで「第31回イタリア・コーチコンベンション」が開催され、野球・ソフトボールのコーチ400名が集結!!!



「野球・ソフトボール不毛の地」といわれるヨーロッパにあって
イタリアは「先進国」。熱心に講演に聞き入る姿が見られた



ソフトボールの世界的な普及をめざし、世界中を飛び回る
宇津木妙子副会長。その「熱意」が人々の心を動かす……



ときには「実演」を交えて、ソフトボールの「技術の真髄」を伝えた



ピッチングの講師を担当した増淵まり子氏



野手の基本動作・基本技術について講演する三科真澄氏(左)



WBSC・フラッカーリ会長とともに。オリンピック競技復帰へ、
そしてさらにその先へ……野球とともに手を携え、進んでいく

 去る1月22日(金)〜24日(日)、イタリア・ローマで開催されたイタリア野球ソフトボール連盟主催の「第31回イタリア・コーチコンベンション2016」に、ソフトボールの講師として公益財団法人日本ソフトボール協会に講師派遣の依頼があり、本協会・副会長の宇津木妙子氏(元・女子日本代表ヘッドコーチ/2000年シドニーオリンピック銀メダル、2004年アテネオリンピック銅メダルをはじめ世界選手権準優勝1回・3位1回)、オリンピアンの増淵まり子氏(淑徳大学女子ソフトボール部監督/1998年世界選手権3位、1999年世界女子ジュニア選手権優勝、2000年シドニーオリンピック銀メダル、2002年世界選手権準優勝、2006年世界選手権準優勝)、三科真澄氏(東京国際大学女子ソフトボール部監督/1999年世界女子ジュニア選手権優勝、2002年世界選手権準優勝、2004年アテネオリンピック銅メダル、2006年世界選手権準優勝、2008年北京オリンピック金メダル)を派遣した。

 イタリア及び周辺諸国の野球・ソフトボールのコーチ約400名が参加したこの講習会では、チーム作りにおける組織の重要性、投手・野手・打撃それぞれの技術的側面における指導方法、チーム戦略など、多岐にわたる内容を3名の講師がDVDや身振り手振りを交えて説明した。

 イタリアは昨年のヨーロッパ女子ソフトボール選手権大会のチャンピオンとなるなど、ヨーロッパでは強豪で、世界選手権で日本が対戦する際も意外と打ちあぐねる相手である。ソフトボールの世界的な普及発展には、競技性の高い、より多くの競争相手が必要で、このイタリアや、一昨年、世界女子選手権大会を開催したオランダがヨーロッパのソフトボールを牽引し、世界的な拡がりにつなげていきたいという思いから、WBSC理事であり、世界的な普及を推進する立場を持つ宇津木副会長が率先して指導に携わった。

 野球の方も岩村明憲氏(福島ホープス球団代表兼選手兼任監督)、倉野信次氏(福岡ソフトバンクホークス)、小野剛氏(元巨人-西武)ら日本人講師が参加し、野球ソフトボール競技の東京2020オリンピック復帰に向けて機運を高めている日本から、ヨーロッパにおける野球ソフトボールの普及振興のために一役買った形となった。

 野球・ソフトボールが世界中の人々に見て楽しんでもらうためには、多くのライバルが必要である。日本協会は世界ランキング1位の名に恥じぬよう、多くの仲間、ライバルを作るために、アジアをはじめ、世界的なソフトボールの普及振興に、積極的に取り組んでいく。