2016.9.6
 

 

教員のための「ベースボール型」
授業研究会を弘前市で開催(第4回)




弘前市での授業研究会の講師を務めた皆さん



今回の授業研究会には、初めて小学生も参加



キャッチボールの「基本」を入念に研修



擬音語・擬態語を交え、よりわかりやすい指導をめざす



最後は簡易ゲームに「童心」に返って熱中する姿も…



講師の皆さんと一緒に参加者全員で記念写真に収まる

 去る8月12日(金)、弘前市「弘前市立岩木小学校」にて、小学校教員と小学生を対象とした「ベースボール型」授業研究会(主催:弘前市教育委員会、共催:公益財団法人日本ソフトボール協会(JSA)/一般社団法人日本野球機構(NPB))が開催され、弘前市内から小学校に勤務する教員22名と小学生18名が参加し、実施されました。  この授業研究会の実現には、当市の出身であり、北京オリンピックで日本代表チームを率い、悲願の金メダル獲得の立役者となった齋藤春香氏(現・JSA理事)がコーディネーター役として奔走。「裏方」として今回の事業研究会の開催に尽力してくれました。

 講師は、NPB協力の下、楽天イーグルス・アカデミーコーチ:川岸 強講師、伊東昴大講師、ジャイアンツアカデミーコーチ:水上佳奈子講師とJSA学校体育推進委員会:佐野仁美講師、荒谷健一講師、安藤 宏講師が務め、NPBが制作した指導用教材「みんなが輝くやさしいベースボール型授業」を基に実技を中心に研究会を行いました。

 研究会では、ウォーミングアップを行った後、ボールを使った「セルフキャッチ」「パートナーキャッチ」といった捕る基本動作を教材に基づき、その解説を交えながらの指導を行い、また、初の小学生を入れての「模擬授業」も行いました。
 今回の「模擬授業」では、小学生たちが楽しそうにボールにたわむれる姿が見られましたが、この姿が全国どこの小学校でも、ごくごく普通の授業の中で見られる日がくるように……と、先生方の指導にもより一層熱が入りました。

 午後には「守る」「投げる」「打つ」の基本動作を、擬音語・擬態語を交えた「実際の教育現場で役立つ小学生にわかりやすい言葉」を用いた指導方法が披露され、参加された教員の皆さんからは「小学生の目線に立った非常にわかりやすい指導法だった」「子どもたちに教える自信がついた」と好評を得ました。

 その後、「誰でも楽しむことができる易しいゲーム形式」(バックホームゲーム、フォースプレーゲーム、タッチプレーゲーム)の授業の実践体験をしてもらいました。ゲーム形式になると、先生方も「童心」に返って「本気」で楽しむ姿が見られ、「自分が楽しいと思えないものを子どもたちに楽しく指導することなどできない!」とゲームに熱中する先生方の姿が印象に残りました。

 今回の授業研究会の開催を通じて、参加された小学校教員の皆さんに「ルールの解説、声かけ、安全管理、運動量確保の工夫」など、実際に体験していただくことで、学校での「授業展開」のポイントを提供することができたのではないかと考えております。

 最後に、今回の機会を提供いただきました弘前市教育委員会の関係者の皆さまを始め、ご協力いただきました弘前市立岩木小学校、弘前市立北小学校、弘前市立豊田小学校の関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。
 参加された先生方におかれましても、平日のお忙しい日程にもかかわらずご参加いただき、本研究会では、本当に「熱心に学ぶ眼差し」で接していただきましたことを改めて感謝申し上げます。
 全国の小学生が体力の向上を始め、協調性や主体性といった「これから成長していくために必要な体力や能力」を学ぶためには、教員の皆さんの「経験と知識が必要不可欠となります。どうか、本研究会で体験いただきましたことを今後の学校教育に生かしていただけることを期待しております。
 今後、研究会の回数を重ねより良い内容にしてまいりたいと考えております。

公益財団法人 日本ソフトボール協会
学校体育推進委員会