去る8月17日(水)、大垣市「大垣市総合体育館」にて、小・中学校教員を対象とした「ベースボール型」授業研究会(主催:岐阜県小中学校教育研究会大垣市支部小学校体育科研究部会、中学校保健体育科研究部会、共催:公益財団法人日本ソフトボール協会(JSA)/一般社団法人日本野球機構(NPB))が開催され、大垣市内から小・中学校に勤務する教員48名(内、女性教員11名)が参加し、実施されました。
今回、授業研究会を開催された大垣市は、今年5月、日本女子ソフトボールリーグ2部に所属する「大垣ミナモソフトボールクラブ」の選手らが市内の小中学校の授業などで指導をする「協定」を締結しており、「ベースボール型」の導入に積極的で先進的な取り組みを行っている市でもあります。
講師は、NPB協力の下、中日ドラゴンズ野球振興担当:遠藤政隆講師、ジャイアンツアカデミーコーチ:水上佳奈子講師とJSA学校体育推進委員会:佐野仁美講師、荒谷健一講師、安藤 宏講師が務め、NPBが制作した指導用教材「みんなが輝くやさしいベースボール型授業」を基に実技を中心に研究会を行いました。
研究会での実施内容は、第1回〜この第5回まで、基本的には「同じ内容」で実施されています。これは、全国各地にくまなく「同じ指導内容」を行き渡らせるためのものであり、「ベースボール型」を普及・浸透させていくためには、何度でも「基本」を繰り返していかなければならないとの「基本理念」基づくものです。そのため、毎回変わった目新しい内容を提供するのではなく、地道に何度でも「基本」を伝えていくことに重点が置かれており、今後(第6回以降)も同様の内容で開催されていくことになります。
まず最初にウォーミングアップを行った後、ボールを使った「セルフキャッチ」「パートナーキャッチ」といった捕る基本動作を教材に基づき、その解説を交えながら指導を行いました。
午後は、「守る」「投げる」「打つ」の基本動作を、擬音語・擬態語を使った「実際の教育現場で役立つ小・中学生にわかりやすい言葉」を用いた指導方法が披露され、参加された教員の皆さんからは、「擬音語・擬態語は子どもたちの興味・関心を引きつけやすい」「一つひとつの動作を楽しみながら連動させて身につけさせることができる」等、好評だったようです。
その後、「誰でも楽しむことができる易しいゲーム形式」(バックホームゲーム、フォースプレーゲーム、タッチプレーゲーム)の授業の実践体験をしてもらいました。参加された小・中学校教員の皆さんに「ルールの解説、声かけ、安全管理、運動量確保の工夫」など、実際に体験することで、授業のポイントを提供することができたのではないかと考えております。
最後に、今回の機会を提供いただきました大垣市教育委員会を始め、岐阜県小中学校教育研究会大垣市支部小学校体育科研究部会、中学校保健体育科研究部会の関係者の皆様に心より感謝申し上げます。また、参加された先生方におかれましても、平日のお忙しい日程にもかかわらずご参加いただき、本研究会では、本当に「熱心に学ぶ眼差し」で接していただきましたことを改めて感謝申し上げます。
全国の小・中学生が体力の向上を始め、協調性や主体性といったこれから成長していくために必要な体力や能力を学ぶためには教員の経験と知識が必要不可欠となります。どうか、本研究会で体験いただきましたことを今後の学校教育に生かしていただけることを期待しております。
今後、研究会の回数を重ねより良い内容にしてまいりたいと考えております。
公益財団法人 日本ソフトボール協会
学校体育推進委員会
|