平成20年度 日本女子ソフトボールリーグ担当審判員選考会を実施
(2007.12.19)


選考会冒頭、挨拶・講話を行う加藤審判委員長

選考委員を務めた加藤審判委員長(左)
有山審判副委員長(中)、押野審判副委員長(右)

ルールに関するペーパーテストに悪戦苦闘!?

実際に投球を行って投球判定。
              ストライクゾーンを厳しくチェック!


実戦形式での選考。本番さながらの緊張感が漂う

3日間にわたる厳しい選考を経てリーグ審判員を選出




 去る12月14日(金)〜16日(日)、静岡県伊豆市で「平成20年度 日本女子ソフトボールリーグ担当審判員選考会」が実施された。
 この選考会には、各都道府県支部協会の推薦を受けた58名が参加。厳しい選考に臨んだ。
 選考会は、初日がルールに関するペーパーテスト、2日目・3日目は実技選考が行われ、来年度の日本女子ソフトボールリーグを担当する審判員が選出された。
 この選考会の選考委員を務めた日本ソフトボール協会・加藤謙蔵審判委員長は、初日のペーパーテストを前に挨拶・講話を行い、「誰でも“テスト”とか、“選考”とかといったことは好きではないし、この選考に臨む皆さんも大変だと思うが、全国各都道府県協会の推薦を受けた優秀な審判員の皆さんの中から、さらにリーグ担当の審判員を絞り込まなければいけない私たちの立場も非常に苦しく、難しいものがある。ただ、トップリーグたる日本女子リーグは、特に女子1部の場合は観客の皆さんから入場料をいただいて運営しており、それだけ多くの人々の注目が集まる中で、正確な判定を行っていかなくてはならない。選手は実質“プロ”として活動しており、チーム側も多額の運営費をリーグ参加に際し、投じている。当然のことながら、審判員に対する要求も厳しいものがあり、それにキチンと対応できるだけの審判員でなければならない」と、リーグ審判員としての心構え、その置かれる立場などが改めて強調された。
 初日のルールに関するペーパーテストは、審判員に必要な「瞬間的に判断」を求められる問題が数多く盛り込まれ、各都道府県協会から送り込まれた「精鋭」も、グラウンド上とはやや勝手が違うようで、試験問題を前に悪戦苦闘する姿も見られた。
 2日目・3日目は実技選考。地元・静岡の飛龍高校、静岡北高校の男子ソフトボール部の協力を得て、実際に投球を行っての投球判定、実戦形式での選考が行われた。これを加藤審判委員長、有山充剛、押野稔両副委員長が厳しくチェック。判定の正確性はもちろん、プレーを見る位置、ローテーションでの動きなどが細かくチェックされた。
 今回の選考結果は、来年2月3日(日)の理事会に提出され、承認を受けた上で正式に発表される予定となっている(40名程度を選出する予定)。
 オリンピックイヤーを迎え、ますます盛り上がることが予想される日本女子ソフトボールリーグ。そこで「真剣勝負」を繰り広げる選手たち同様、厳しい選考を経てその舞台に立つ審判員。選手、審判員がともに高いレベルをめざし、競い合い、高めあうことで、より面白く、魅力的な「日本女子ソフトボールリーグ」となることを期待したい。