2012.4.17
 

 

第45回 日本女子ソフトボール1部リーグ開幕節

「新たなシーズン」が開幕!

女子1部リーグが開幕
王者・トヨタ自動車、白星発進!

開幕を待ちわびた
多くのソフトボールファンが会場に詰めかけた

2日間ともに、すべての試合が1点差の接戦
劇的なプレーの連続で会場を沸かせた

初日の注目カード
第3試合は豊田自動織機が逆転サヨナラ勝ち!

2日目の注目カード
「宿命のライバル」同士の対戦は
王者・トヨタ自動車が制した

新たに「台風の目」となるチームは出てくるのか……

今シーズンも全国30会場で開催
全12チームの「熱き戦い」に注目

 



4月14日 第1試合

大鵬薬品 vs
戸田中央総合病院



4月14日 第2試合

日立マクセル vs
Honda



4月14日 第3試合

豊田自動織機 vs
日立ソフトウェア



4月15日 第1試合

佐川急便 vs
シオノギ製薬



4月15日 第2試合

太陽誘電 vs
デンソー



4月15日 第3試合

トヨタ自動車 vs
ルネサスエレクトロニクス高崎



 第45回日本女子ソフトボール1部リーグ開幕節が、4月14日(土)・15日(日)の2日間にわたり、京都府京都市のわかさスタジアム京都において開催された。

 昨年に続き、今年で4回目の開催となった開幕節は、日本女子ソフトボール1部リーグの全12チームが一堂に会して対戦する文字通り今シーズンの「開幕」を告げる節であり、今年は女子1部リーグ決勝トーナメントの舞台としてもおなじみの「聖地」わかさスタジアム京都において開催。リーグの開幕を待ちわびた多くのソフトボールファンが会場に足を運んだ。

 試合は、初日の戸田中央総合病院対大鵬薬品戦が「開幕ゲーム」となり、熱戦がスタート。初日、2日目とそれぞれ3試合が行われ、2日間ともにすべての試合が1点差の接戦(延長タイブレーカー3試合、サヨナラ勝ち4試合)となり、大鵬薬品、日立マクセル、豊田自動織機、佐川急便、デンソー、トヨタ自動車が開幕白星スタートを飾った。

 また、今回は、昨年の決勝トーナメントの再現となる好カードがいきなりこの開幕節で組まれ、初日の第3試合では、日立ソフトウェアと豊田自動織機戦が対戦。2日目の第3試合には、昨年、劇的な勝利でリーグ連覇を達成し、今年は決勝トーナメント制が導入されて以来初となるリーグ「3連覇」をめざす王者・トヨタ自動車が登場。昨年の決勝トーナメント・ファイナルの再現となる「宿命のライバル」ルネサスエレクトロニクス高崎との対戦カードが組まれ、各試合期待通りの熱戦が繰り広げられた。

 初日の注目カード、日立ソフトウェア対豊田自動織機戦では、昨年までチームのエースとして活躍した藤原麻起子の引退後、「期待の左腕」として頭角を現しつつあり、開幕投手に抜擢された日立ソフトウェア・山中しほと、カナダ代表のエースでもあり、今シーズンから豊田自動織機に「新戦力」として加わったダニエル・ローリーが、見応えのある投げ合いを展開。両投手が持ち味を発揮し、0−0のまま、試合は終盤に入った。迎えた5回表、日立ソフトウェアは、二死二塁のチャンスで2番・西山麗が一・二塁間を破るタイムリーを放ち、1点を先制。先発した山中しほも起用に応え、テンポの良いピッチングと、左投手特有の左打者のアウトサイドに逃げ、右打者のインサイドをえぐるピッチングで、6回まで豊田自動織機打線をわずか2安打に抑える好投を見せた。しかし、土壇場の7回裏、豊田自動織機打線がついに反撃。この回先頭の3番・白井沙織が四球で出塁し、次打者の内野ゴロで走者が入れ替わると、今シーズン伊予銀行から移籍し、チームに新加入した5番・中森菜摘が、膝元に沈むボールにうまくバットを合わせ、右中間へ値千金の同点タイムリー。さらに二死三塁のサヨナラのチャンスに、続く6番・本田小百合も、この回まで各打者が手を焼き、抑え込まれてきた山中しほのアウトコースのボールを鮮やかにレフト前にはじき返し、三塁走者を迎え入れ、2−1の劇的なサヨナラ勝ちで開幕白星を飾った。

 2日目の注目カード、ルネサスエレクトロニクス高崎対トヨタ自動車戦では、昨年の決勝トーナメント・ファイナルと同様に、ルネサスエレクトロニクス高崎・上野由岐子、トヨタ自動車・モニカ・アボットの「両エース」が立ち上がりから一歩も譲らぬ投手戦を展開。互いに山となった6回の攻防では、ピンチを迎えた場面を両投手がまさに「世界トップレベル」の実力を見せつけるピッチングで切り抜け、0−0のまま、延長タイブレーカーに突入した。8回表を無失点で凌いだトヨタ自動車はその裏、8番・小野真希のセカンドゴロでタイブレーカーの走者を三進させると、二死後、1番・ナターシャ・ワトリーがフルカウントからの7球目をセンター前にはじき返し、サヨナラタイムリー。この試合最大の山場で“真向勝負”を挑んだ上野由岐子の勝負球を見事に狙い打ち、優勝を争う最大のライバルから「大きな一勝」を挙げ、リーグ「3連覇」に向けて好スタートを切った。

 新たなシーズンが開幕した日本女子ソフトボール1部リーグ。全12チームが「頂点」をめざし、今年も全国30会場で熱戦を繰り広げる。決勝トーナメント制が導入されて以来初となるリーグ「3連覇」の偉業達成に挑むトヨタ自動車、「リベンジ」に燃えるルネサスエレクトロニクス高崎が今年も優勝を争うのか。それともこの2チームに代わり、新たに「台風の目」となるチームが現れるのか。今シーズンも全12チームの「熱き戦い」から目が離せない!

 日本女子ソフトボール1部リーグ開幕節、各チームの成績は下記の通りで、第1節は4月21日(土)・22日(日)の2日間、富山県射水市・兵庫県尼崎市・佐賀県嬉野市において開催される。

開幕節終了時、全チーム成績

トヨタ自動車 1勝0敗
豊田自動織機 1勝0敗
デンソー 1勝0敗
日立マクセル 1勝0敗
佐川急便 1勝0敗
大鵬薬品 1勝0敗
ルネサスエレクトロニクス高崎 0勝1敗
日立ソフトウェア 0勝1敗
太陽誘電 0勝1敗
Honda 0勝1敗
シオノギ製薬 0勝1敗
戸田中央総合病院 0勝1敗