第46回日本女子ソフトボール１部リーグ第３節が、５月18日（土）・19日（日）の両日、岩手県金ケ崎町、群馬県前橋市、愛知県刈谷市の３会場で開催された。

　第３節では、前節まで開幕５連勝と単独首位を走るトヨタ自動車が、順調に白星を伸ばし、２連勝。開幕からの連勝を「７」に伸ばし、首位の座をガッチリとキープ。首位・トヨタ自動車を追いかける２位、３位グループも、今節はそれぞれ連勝を飾り、日立が通算成績６勝１敗で単独２位。ルネサスエレクトロニクス高崎、豊田自動織機、デンソーの３チームは、通算成績５勝２敗で同率３位に並ぶ形となった。

　ここまで開幕５連勝と単独首位を走るトヨタ自動車は、岩手県金ケ崎町において開催された金ケ崎大会に登場。今節は、「絶対的エース」モニカ・アボットをフル回転させる戦い方ではなく、２試合とも山根佐由里を先発投手に起用する試合運びを見せ、初日のぺヤング戦に、長�楓]未、小野真希、知久幸未のタイムリーなどで４−０の完封勝利を収めると、２日目のHonda戦でも、０−０で迎えた終盤５回表に、一死満塁から長�楓]未のレフトへの犠牲フライで１点を先制。続く６回表にも、一死二塁から鈴木美加のライト前タイムリーで２点目を追加し、２−０の完封勝利。第１節、第２節では、相手に先取点を奪われ、終盤までリードを許すなど苦戦を強いられる場面が目立ったが、今節は選手個々が与えられた役割をキッチリと果たして連勝を飾り、開幕からの連勝を「７」に伸ばした。

　首位・トヨタ自動車を「星１つの差」で追いかける日立は、群馬県前橋市において開催された前橋大会に登場。初日の太陽誘電戦に、佐々木瞳の満塁ホームラン、キャプテン・濱本静代のタイムリーで５−２と快勝し、勢いをつけると、２日目のシオノギ製薬戦では自慢の“強力打線”が爆発。林佑季、山田恵里（２打席連続）、濱本静代、粟倉陽香の５本のホームランを含む、計12安打を浴びせる猛攻を仕掛け、16−１の圧勝。今節は危なげのない戦いぶりで連勝を飾り、通算成績６勝１敗で単独２位の座をキープした。

　３位グループにつけるルネサスエレクトロニクス高崎、豊田自動織機、デンソーは、今節３チームともに連勝を飾り、通算成績５勝２敗で同率３位に並んだ。前橋大会に登場したルネサスエレクトロニクス高崎は、初日のシオノギ製薬戦で、先発投手に起用された中野花菜が初回にいきなり４点を奪われるなど、劣勢に立たされたが、ここから「常勝チームの底力」を発揮し、峰幸代、岩渕有美のソロホームラン、上野由岐子、大久保美紗のタイムリーなどで７−５の逆転勝ち。２日目の「上州対決」太陽誘電戦では、「エース」上野由岐子がしっかりと試合を作ると、３回裏に大工谷真波のソロホームラン、峰幸代、森さやかの連続タイムリーで３点を先制。終盤の５回裏、６回裏には、中野久美のツーラン、山本優のソロホームランでリードを広げ、６−２と快勝し、今節連勝を飾った。

　地元・刈谷大会に登場した豊田自動織機とデンソーは、豊田自動織機が初日の戸田中央総合病院戦に、６回表終了時点で３−４と１点をリードされながら、その裏、洲鎌夏子のタイムリー、中森菜摘の犠牲フライで逆転に成功し、５−４と接戦に勝利。２日目の日立マクセル戦では、初回に２点を先制されたその裏、相手投手の制球の乱れと、横野涼、�熏竝′獅ﾌ連続タイムリーで一挙６点を奪い、試合をひっくり返すと、終盤５回裏、６回裏にも、�熏竝′獅ﾌソロホームラン、相手守備の乱れで１点ずつを追加し、８−２の快勝。
　デンソーは、初日の日立マクセル戦で先発投手に起用された重藤恵理佳が、リーグ歴代10人目（通算22回目）となる“完全試合”を達成（投球数73、奪三振５、内野ゴロ10、内野飛２、外野飛４）するなど、２−０の完封勝利を飾ると、２日目の戸田中央総合病院戦では、打線が６回表までわずか２安打に抑え込まれたが、６回裏、伊藤綾香のタイムリーで決勝点を奪い、１−０の辛勝。今節連勝で通算成績を５勝２敗とした。

　この他、第３節では、ＳＧホールディングスグループ佐川急便が１勝１敗で通算成績を４勝３敗とし、単独６位。今節連敗を喫した太陽誘電と、今節１勝１敗のぺヤングはともに通算成績３勝４敗で同率７位につけ、今節連敗を喫したHondaが通算成績２勝５敗で９位。戸田中央総合病院、シオノギ製薬も今節連敗に終わり、通算成績１勝６敗で同率10位。日立マクセルは、この第３節でも長い連敗のトンネルから抜け出すことができず、開幕７連敗と苦しんでいる。

　第46回日本女子ソフトボール１部リーグ、第３節終了時の全チームの勝敗は下記の通りで、第４節は５月25日（土）・26日（日）の両日、栃木県宇都宮市・埼玉県川口市・広島県福山市において開催される。

※同率の場合には、前年の順位が上位のチームから順に表記しています。