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4回表、7番・菅野が先制タイムリーを放つ
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5回表、日本は一度は同点に追いついたが……
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日本は3投手をつぎ込んで防戦したが……
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メキシコの猛攻の前に2敗目を喫す
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試合後、梅下ヘッドコーチと敗戦投手・立石は頭を丸め反省
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林の二塁打が打線に火を点けた
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2回表、本塁打を放った菅野を立石が出迎える
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日本は堅い守りでアルゼンチンの攻撃を凌いだ
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6回表、大嶋の超特大の本塁打でコールド勝ち!
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見事な完投勝利を挙げた谷川
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6月25日(水)、第8回世界男子ジュニア選手権大会第6日、日本はメキシコ、アルゼンチンの中南米勢とのダブルヘッダーに挑んだ。メキシコ戦は本来、23日(月)に行われる予定であったが、雨によりこの日に順延。前日にナイトゲームを戦い、この日は早朝8時半から試合開始という強行日程を強いられることになった。
〔予選リーグ第7戦/メキシコ戦〕
戦〕
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1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
計 |
日 本 |
0 |
0 |
0 |
1 |
1 |
0 |
0 |
2 |
メキシコ |
0 |
0 |
0 |
2 |
1 |
3 |
x |
6 |
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(日)●立石(5回)・谷脇(0/3)・古賀(1回)−藤川(6回)
〔三塁打〕首藤
前日のダブルヘッダーを連勝し、通算5勝1敗まで星を伸ばし、決勝トーナメント進出圏内が見えてきた日本は、この日もメキシコ、アルゼンチンとのダブルヘッダー。まず5勝1敗の同率に並ぶ、「当面のライバル」メキシコと対戦した。
日本は4回表、4番・大嶋がセンター前ヒット、5番・内海もライト前ヒットで無死一・二塁のチャンスをつかんだ。6番・藤川のピッチャーゴロが1−6−3とわたるダブルプレーとなり、チャンスを潰したかに見えたが、7番・菅野がレフト前に運び、日本が1点を先制した。
日本の先発は立石。投手陣唯一の高校生がこの大事な一戦の先発を任された。立石は立ち上がりの無死一・二塁のピンチを切り抜けると、落ち着いたピッチングを見せ、3回まで無失点。しかし、1点のリードをもらった4回裏、二死二塁から7番打者にスコアボード直撃のツーランを浴び、逆転を許してしまった。
逆に1点を追う立場となった日本は5回表、この回先頭の9番・首藤がレフト線に三塁打を放ち、1番・植田のレフトへの犠牲フライで三塁走者・首藤を迎え入れ、すぐに同点に追いついた。
しかし、メキシコはその裏、一死からショートゴロエラーの走者を出すと、手堅く送りバント。3番打者が三遊間を破り、再び1点のリードを奪った。
日本は6回表、二死から7番・菅野の四球、8番・筒井のセンター前ヒットで一・二塁の同点機を作ったが、9番・首藤はピッチャーゴロ。一塁へ懸命のヘッドスライディングを試みるも、あと一歩およばず同点のチャンスを逃した。
勢いに乗るメキシコはその裏、日本が送り込んだ谷脇、古賀のリリーフ陣を持ち前の強力打線で粉砕。3本の長短打とメキシコらしからぬ手堅いスクイズなどで決定的な3点を追加。そのまま逃げ切った。
前日のナイトゲームの後、いきなり早朝の試合。特に今大会がはじまってからは午前中の試合はなく、試合に臨むリズムがどこか今までと違っていた。見事な集中力でつながっていた打線が、この試合ではつながりを欠き、先制はしても1点止まり、同点には追いついたが逆転できず、といった感じで「あと一押し」ができないまま、最後は警戒していたメキシコの強力打線に投手陣がつかまり、痛い星を落とした。
長丁場での大会では、「エアポケット」に入り込んでしまったような試合が必ずあるもの。ここまで厳しい試合を乗り切ってきたこのチームも「例外」ではなく、「当面のライバル」との大事な一戦でそれが出てしまい、終始リズムに乗り切れないまま、試合が終わってしまった。
この試合に勝てば、決勝トーナメント進出は「まず間違いない」というところだった日本だが、日本が敗れたことで上位争いは混沌としてきた。ここからは本当に一つも負けられない試合が続く。日本の「真価」が問われるのはここからである。
〔予選リーグ第7戦/メキシコ戦スターティングラインアップ〕
1番・センター 植田 貴也(岡豊高)
2番・サード 林 卓磨(立命館大)
3番・レフト 川口 拓馬(関西大)
4番・DP 大嶋 匠(早稲田大)
5番・ライト 内海 裕也(京都産業大)
6番・キャッチャー 藤川 拓郎(立命館大)
7番・ファースト 菅野 達也(環太平洋大)
8番・ショート 筒井 昭太(環太平洋大)
9番・セカンド 首藤 大地(トヨタ自動車)
DEFO/ピッチャー 立石 壮平(岡豊高)
▽選手交代
6回裏 立石OUT→谷脇 靖雄(宇部興産)IN ※投手交代
〃 谷脇OUT→古賀 元気(立命館大)IN ※投手交代
〔予選リーグ第8戦/アルゼンチン戦〕
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1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
計 |
日 本 |
1 |
1 |
2 |
0 |
0 |
4 |
8 |
アルゼンチン |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
1 |
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※大会規定により6回得点差コールド
(日)○谷川(6回)−藤川(6回)
〔本塁打〕菅野、大嶋
〔三塁打〕川口、首藤
〔二塁打〕林、大嶋、菅野
先攻の日本は初回、2番・林の左中間二塁打、3番・川口の右中間三塁打で1点を先制。続く2回表には、6番・菅野の右中間への本塁打で1点を追加し、3回表には、3番・川口、4番・大嶋の長短打と6番・菅野の三塁線を鋭く破る二塁打で2点を追加。6回表には、8番・筒井のバントヒット、9番・首藤のレフトオーバーの三塁打で1点を加え、1番・植田もセンター前にはじき返し、この回2点目。イリーガルピッチ、ワイルドピッチで無死三塁とした後、2番・林の内野安打で3点目。3番・川口がピッチャーフライに倒れ、一塁走者・林も離塁アウトで二死となったが、4番・大嶋が場外の森深くに打球が消える超特大のソロホームラン。この回4点を挙げ、6回コールド勝ちを収めた。
守っては、「吠える投手」谷川が6回を1失点に抑える好投。守備陣の好守にも支えられ、完投勝利を挙げた。
日本はこれで通算成績6勝2敗。全勝のオーストラリア、1敗のカナダを追いかける「3番手グループ」につけている。今日のメキシコ戦に勝っていれば、かなり楽な展開になっていたのだが……。そう簡単に勝たせてはくれないのが「世界のレベル」である。
明日はカナダ戦はスタンドに入り切れないほどの超満員の観衆が詰めかけるだろう。周りはみんなカナダの応援。完全アウェーの雰囲気の中でも「勝つ」ことが日本には求められる。また、勝つことでしか道は開かれない。カナダ戦の敗北は決勝トーナメントへの道を断たれ、予選リーグ敗退の危機に晒されることを意味する。「本当の戦い」はこれからはじまる。
〔予選リーグ第8戦/アルゼンチン戦スターティングラインアップ〕
1番・センター 植田 貴也(岡豊高)
2番・サード 林 卓磨(立命館大)
3番・レフト 川口 拓馬(関西大)
4番・DP 大嶋 匠(早稲田大)
5番・ライト 内海 裕也(京都産業大)
6番・ファースト 菅野 達也(環太平洋大)
7番・キャッチャー 藤川 拓郎(立命館大)
8番・ショート 筒井 昭太(環太平洋大)
9番・セカンド 首藤 大地(トヨタ自動車)
DEFO/ピッチャー 谷川 智紀(熊本学園大)
▽選手交代なし
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