2009 JAPAN CUP
 国際女子ソフトボール大会 in 仙台
 記者発表行われる
                   

(20095.22)  
記者発表冒頭、挨拶する入角選手強化本部長

大会への抱負を語る斎藤ヘッドコーチ

前回(2007年)はアメリカが優勝を飾っている

「チームリーダー」山田恵里をはじめ、
北京オリンピックの金メダリスト6名が出場。

若手主体のメンバーだが、磨けば光る「原石」が
いっぱい! 新たなスターの出現に期待したい!!

北京オリンピック銅メダルのオーストラリアも出場

チャイニーズタイペイも初参戦

日本は2005年以来の優勝をめざす!

 

 

 

 

 


 5月22日(金)、東京・記念体育会館で「2009 JAPAN CUP 国際女子ソフトボール大会 in 仙台」の記者発表が行われた。
 記者発表には、(財)日本ソフトボール協会・入角亨副会長兼選手強化本部長、女子日本代表・斎藤春香ヘッドコーチ、毎日新聞社・高橋努広告・事業本部スポーツ担当部長が出席。大会概要・試合スケジュールなどが正式に発表された。大会概要・試合スケジュールはこちら

 記者発表冒頭、主催者を代表して、(財)日本ソフトボール協会・入角亨副会長兼選手強化本部長が挨拶に立ち、「今大会は、来年の世界選手権へ向け、若手主体のメンバーを編成した。このJAPAN CUPには、北京オリンピックの決勝で歴史に残る死闘を演じた銀メダルのアメリカ、銅メダルを獲得したオーストラリア、5位に入ったチャイニーズタイペイといった世界の強豪が参加する大会だけに、この大会を通じて強化を図り、世界選手権へとつなげていきたい。また、この大会を通じて、ソフトボール競技が持つ魅力、面白さを世界へ向けて発信し、大いにPRすることで、『Back Softball 2016』の活動へとつなげていきたい」と語った。「今年は初めて仙台市でこのJAPAN CUPを開催することになる。昨年の北京オリンピックの壮行試合を行い、北京オリンピックでの金メダル獲得につながった非常にゲンのよい場所でもある。この大会の開催に際して仙台市には、大変なご尽力をいただいている。このような国際大会を戦うことができるのは、本大会をともに主催し続けてきた毎日新聞社、そして仙台市の尽力があってこそ。心より感謝申し上げたい」と挨拶した。
 続いて、毎日新聞社・高橋努広告・事業本部スポーツ担当部長が、「本大会は、オリンピックで金メダル獲得をめざす女子日本代表チームの強化と、ソフトボールのさらなる普及を目的に、2002年からオリンピック開催年を除き、過去5回開催してきた。それが昨年の北京オリンピックでの金メダル獲得に何らかの形で貢献できたとしたら喜ばしい限りである。北京オリンピックでは、女子日本代表チームの戦いが、日本国民に大きな感動をもたらし、世界的な盛り上がりを見せながら、2012年のロンドンオリンピックの実施競技からは除外されてしまっている。それだけに、今度はこの大会を一つの契機とし、『Back Softball 2016』の機運がさらに高まってくれることを願っている」と述べ、「仙台市の市制施行120周年・政令指定都市移行20周年という節目の年にこの大会を開催できることを喜ぶとともに、ぜひとも本大会を盛り上げ、それにふさわしい大会となるよう努力したい」と挨拶した。
 次に、女子日本代表・斎藤春香ヘッドコーチが、「昨年の北京オリンピックでの金メダル獲得を一つの区切りとし、今大会では若い世代の選手を中心に、『次なる可能性』を見出すような大会としたい。2016年のオリンピック競技復帰を信じ、そこを見据えた強化を行うと同時に、来年に開催の迫った世界選手権で、『もう一度、世界一を奪いに行く』という気持ちで、強化を進めていきたい」と、大会へ臨む決意を述べた。
 この後、(財)日本ソフトボール協会・入角亨副会長兼選手強化本部長が、本大会へ臨む17名の代表選手を発表(代表選手名簿はこちら)。詰めかけた報道陣からの質疑応答に応え、記者発表を終了した。

 2000年のシドニーオリンピック、2002年の世界選手権で、「世界の王者」として君臨し続けていたアメリカの牙城に迫り、肉薄した日本。「アメリカに追いつき追い越せ!」を合言葉に、2002年からこの「JAPAN CUP」がスタートした。この「JAPAN CUP」の歴史と歩みを合わせるように、女子日本代表の強化の足跡があり、ついには北京オリンピックで「史上最強」と呼ばれたアメリカを倒し、金メダルを手にすることができたのである。
 今回も、その最大のライバル・アメリカをはじめ、強豪・オーストラリア、チャイニーズタイペイが参加するとあっては、ソフトボールファンにとっては見逃せない好カードが目白押し。観戦チケットも5月23日(土)から販売が開始される。チケット販売方法はこちら

 オリンピックイヤーの翌年ということもあり、出場各国とも「ベストメンバー」というよりは、来年の世界選手権を見据え、あるいは2016年のオリンピック競技復帰をにらんだチーム編成となることが予想され、日本も「世界一の投手」上野由岐子をはじめ、北京オリンピックの金メダリスト数名が今大会の出場メンバーから外れたが、逆に言えば、初めて日本代表に名を連ねるような若い選手たちにとっては、「大きなチャンス」が与えられたともいえるだろう。「世界の強豪」が揃うこの大会で活躍することができれば、即ちそれは「世界の舞台で通用する」ということの証明となり、世界の舞台へ羽ばたくための「第一歩」となるはずである。

 北京オリンピックでの金メダル獲得……。それはソフトボール界にとって、これ以上ないほどの喜びであり、大きな出来事であった。しかし……その金メダル獲得への大きな「物語」は一つの幕を閉じ、今は新たな「物語」のはじまりを待っている状況にある。
 新たな「物語」の主役となるのは誰か、新たな舞台で輝きを放つのは誰か……。誰もが「新たなスター」の登場を待っている。この「JAPAN CUP」で、新たな輝きを放つ「スター」が誕生することを期待したい。