2015.6.26
 

 

第4回東アジアカップ
女子日本代表TAP−B
初日、快調に連勝を飾る!




6月25日(木)、台湾・台中で「第4回東アジアカップ」が開幕!



TAP−B、初戦の相手は今大会の「ホスト役」を務める
チャイニーズ・タイペイ。いきなり「難敵」との対戦となった



地元開催で燃えるチャイニーズ・タイペイだったが、
TAP−Bがこれを簡単に蹴散らし、6−0で圧勝!


この日ダブルヘッダーとなったTAP−B。
予選リーグ第2戦の相手は香港


TAP−Bの先発は左腕・山中しほ。3イニングを投げ、
被安打1・無失点の好投で勝利投手となった


TAP−Bは堅い守りで最後まで得点を許さず、
10−0の4回コールド勝ちで2勝目を挙げた

※画像・資料提供・取材協力
女子日本代表TAP−B チームリーダー・木田京子氏
SCA(アジアソフトボール連盟)

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 6月25日(木)、台湾・台中のワンシャオ野球・ソフトボール場を会場に、「第4回東アジアカップ」(大会スケジュールはこちら)が開幕。
 この「東アジアカップ」は、国際的に見てもソフトボールが盛んで競技力の高い東アジア地域の4チーム(日本、中国、チャイニーズ・タイペイ(台湾)、韓国)が集まり、さらなるレベルアップを図るとともに、オリンピック、アジア競技大会等と同じように「総合競技大会」として開催されている「東アジア競技大会」でのソフトボール競技の実施をめざし、それを一つのステップとして、東アジアからオリンピック競技復帰へのムーブメントを起こしていこうとの趣旨のもと、2012年に創設された大会であり、参加チームの「持ち回りで開催されている大会である。
 過去3回の大会では、韓国で行われた第1回大会、中国で開催された第3回大会には女子大学日本代表チームを編成し、派遣。各国の代表チームを相手に優勝を飾り、日本がホスト国となり、岐阜県揖斐川町で開催した第2回大会には、女子日本代表と女子大学日本代表の2チームが参加。女子日本代表が優勝を飾っている(予選リーグでは、女子日本代表が全勝の1位、女子大学日本代表が女子日本代表に敗れたのみの1敗で2位となったが、大会は「各国1チームでの参加」を原則としており、「特例」として参加が認められた女子大学日本代表については、2位の成績を残しているが、公式記録上順位はつかず、「順位なし」ということになった)。

 今大会には、公益財団法人日本ソフトボール協会の選手強化本部会が、2020年東京オリンピックでの野球・ソフトボールの「復活」、正式種目入りを「前提」として進めている「強化5カ年計画」(Road to Tokyo)に基づく、「新たな枠組み」として創設された「女子日本代表TAP−B」(Taget Age Project/2020年に中心選手となり得る選手群の発掘・育成・強化を行うプロジェクト)の強化の一環として、「第4回東アジアカップ」への大会派遣が行われた。

 女子日本代表TAP−Bは、6月20日(土)〜23日(火)、静岡県伊豆市で「第1次国内強化合宿」を実施(合宿のレポート・動画はこちら)。6月24日(水)、大会開催地である台湾・台中に入り、翌25日(木)、大会の開幕を迎えた。

 女子日本代表TAP−Bは、大会初日からダブルヘッダー。しかも、開幕初戦で「アジアのライバル」であり、今大会のホストチームであるチャイニーズ・タイペイと対戦。熱戦の火蓋が切られた。

・大会第1日/6月25日(木)
《予選リーグ第1戦》
  1 2 3 4 5 6 7
女子日本代表TAP−B 0 1 3 2 0 0 0 6
チャイニーズ・タイペイ 0 0 0 0 0 0 0 0
バッテリー:○泉礼花、岡村奈々 − 清原奈侑、田井静華
長打:〔三塁打〕胡子路代

 先攻のTAP−Bは初回、1番・長谷川千尋、2番・知久幸未の連打で無死一・二塁の絶好の先制機をつかんだが、期待のクリ−ナップトリオが凡退。先取点を挙げることができなかった。

 TAP−Bの先発は泉礼花。その裏、こちらも一死から連打を浴び、得点圏に走者を背負ったが、4番打者をサードゴロゲッツーに斬って取り、ピンチを脱した。

 TAP−Bはその直後の2回表、一死から7番・胡子路代がライトへスリーベースを放ち、チャンスメイク。続く8番・清原奈侑がセンター前にタイムリーを放ち、1点を先制した。これで勢いづいたTAP−Bは、続く3回表にも、四球、フィルダースチョイス、送りバントで一死二・三塁の追加点のチャンスをつかみ、5番・横野涼がライト前にタイムリー。2点を追加し、打者走者も送球間に二塁まで進塁。なお一死二塁のチャンスが続き、二死後、7番・胡子路代にレフト前へのタイムリーが飛び出し、この回3点を追加した。
 TAP−Bは4回表にも、相手守備の乱れと2番・知久幸未のショート内野安打で一死一・二塁のチャンスをつかむと、3番・原田のどかがライト前にタイムリー。1点を加え、なお一死一・三塁と攻め立て、4番・森山遥菜の死球で満塁。ここで「TAP−Bのチームリーダー」であり、「まとめ役」でもある5番・横野涼がライトへキッチリと犠牲フライを打ち上げ、この回2点を追加。6点差にリードを広げた。

 守っては、先発・泉礼花が2回裏に無死二・三塁のピンチを招き、3回裏、4回裏にも安打で走者を許すなど、6安打されながらも要所を締め、無失点で4回を投げ抜き、先発の役割を果たし、しっかり試合を作って、5回表から岡村奈々にバトンを渡すと、代わった岡村奈々も最終回に無死一・二塁のピンチを招いたものの決定打を許さず、最後までチャイニーズ・タイペイ打線に得点を許さず、6−0の完封勝ち。「難敵」チャイニーズ・タイペイに圧勝し、大会「4連覇」へ向け、順調なスタートを切った。

《予選リーグ第2戦》
  1 2 3 4
香         港 0 0 0 0 0
女子日本代表TAP−B 3 1 6 x 10
※大会規程により4回得点差コールド
バッテリー:○山中しほ、五味彩華 − 田井静華
長打: 〔三塁打〕熏竝′氏A山本晴香〔二塁打〕鈴木鮎美

 この日ダブルヘッダーとなったTAP−Bは、「難敵」チャイニーズ・タイペイに圧勝し、勢いに乗っていることもあり、初回からエンジン全開! 先発・山中しほがその立ち上がり、死球の走者を出したものの、無失点で抑え、順調な滑り出しを見せると、その裏、打線がこれをすぐに援護。1番・知久幸未のショート内野安打、パスボール、2番・鈴木鮎美の四球で無死一・二塁とし、3番・森田歩が手堅く送り、二・三塁とチャンスを広げ、4番・森山遥菜、5番・原田のどかの連打で2点を先制。なお一死一・三塁と攻め立て、6番・田井静華のセンターへの犠牲フライで三塁走者が生還。この回3点を先制した。
 TAP−Bはその後も攻撃の手を緩めることなく攻め続け、続く2回裏には8番・山本晴香、9番・長谷川千尋の連打からチャンスを作り、2番・鈴木鮎美のセンターへの犠牲フライで1点を追加。3回裏には、7番・熏竝′氏A8番・山本晴香のスリーベースを含む長打3本・7安打を集中し、この回大量6点を挙げた。

 守っては、先発・山中しほが3イニングを投げ、香港打線をわずか1安打に封じると、最後は五味彩華が1イニングを三者凡退でピシャリと締め、10−0の4回コールド勝ち。順調に初日連勝を飾った。



◇第4回東アジアカップ 出場選手・スタッフ
選手(※ポジション別五十音順)
NO 守備 氏名 支部 所属
1 投手 秋元 菜穂 東京 東京女子体育大学
2 泉  礼花 神奈川 日立
3 岡村 奈々 東京 日本体育大学
4 五味 彩華 埼玉 戸田中央総合病院
5 山中 しほ 神奈川 日立
6 捕手 清原 奈侑 神奈川 日立
7 田井 静華 栃木 Honda
8 内野手 胡子 路代 栃木 Honda
9 鈴木 鮎美 愛知 トヨタ自動車
10 熏竅@香月 愛知 豊田自動織機
11 森田 歩 京都 SGホールディングスグループ
12 森山 遥菜 栃木 Honda
13 山本 晴香 群馬 太陽誘電
14 外野手 知久 幸未 愛知 トヨタ自動車
15 長谷川 千尋 神奈川 日立
16 原田 のどか 群馬 太陽誘電
17 横野 涼 愛知 豊田自動織機

コーチングスタッフ
No. 役職 氏名 支部 所属名
1 チームリーダー 木田 京子 兵庫 園田学園女子大学
2 ヘッドコーチ 濱中 武直 栃木 Honda
3 アシスタントコーチ 鈴木 由香 神奈川 日立
4 アシスタントコーチ 増淵 まり子 埼玉 淑徳大学
5 トレーナー 宮本 圭   スポラックス
6 サポートスタッフ
(マネージャー)
沢幡 優佳 栃木 Honda
7 帯同審判 須田 冴子 群馬 (公財)日本ソフトボール協会
8 通訳 高 萍   (公財)日本ソフトボール協会