 |
選手選考会終了後、
初めて17名の選手全員が顔を揃えた
|
 |
矢端ヘッドコーチの指示に耳を傾ける選手たち
|
 |
この強化合宿で「チーム」としての熟成を進めた
|
 |
慣れないイエローボールの感触を確かめる選手たち
|
 |
投手陣にとって使用球の違いは大きな問題だ
|
 |
日本リーグのチームの胸も借り、
貴重な経験を積んだ
|
 |
スタッフも意見をぶつけ合いながら
意思統一を図り、指導にあたった
|
 |
本大会でどんなプレーを見せてくれるか……
期待は高まる
|
去る7月17日(金)〜20日(月)、愛知県豊田市・トヨタスポーツセンターにおいて、女子U16日本代表の第1次国内強化合宿が実施された。
この強化合宿は、目前に開幕の迫った「ISFイーストン・ファンデーション・ユースワールドカップ」へ向けた強化を目的としたもので、4日間の日程で行われた。
7月17日(金)、13時に選手全員が集合。岩見香枝選手(埼玉栄高)がキャプテンに、小松美樹選手(須磨ノ浦女子高)が副キャプテンに指名され、選手一人ひとりが自己紹介を行い、岩見キャプテンは、「初めて設立されたU16のカテゴリーのワールドカップで『世界一』になるために、みんなで力を合わせ、チーム一丸となって戦おう!」と力強く挨拶。この日はあいにくの雨ということもあり、軽めの基本練習を行い、汗を流した。
また、この日の夜には、選手だけでのミーティングも行われ、選手間のコミュニケーションが図られ、「チーム」となるために、それぞれが「心の距離」を縮めていった。
翌18日(土)は、午前中は守備練習を中心に行い、特にチームとしてのフォーメーション、守備位置や連携の確認、カットプレーの位置などの確認・チェックに重点が置かれた。また、実際の試合で起こりうる様々な状況を設定し、このチームでは、誰がどのように動くのか、カットの位置はどこに入るのか、カバーリングは誰が行うかなど、一つひとつのプレーを時間をかけて確認。「チーム」としての約束事や意思統一に時間が割かれた。
午後は、ロングティー、シートバッティング、ケースプレーといった攻撃面での練習を中心としたメニューが組まれ、ここでも「チーム」における個々の選手の役割、あるいは個人の力・適性を「チーム」に反映するためには、どのような方策がベストかなど、よりよい「チーム」を作るための試行錯誤が繰り返されていた。
合宿3日目・4日目は、日本女子リーグ1部のトヨタ自動車、デンソーの協力を得て、3試合のテストマッチを実施。トヨタ自動車と2試合、デンソーと1試合、計3試合の「実戦」を行った。
若手主体のメンバーとはいえ、相手は日本女子リーグ1部でも上位を争う強豪。結果は0−11、0−4、0−0と1勝も挙げることはできなかったが、そういったレベルの高い相手と戦うことで経験値が上がり、1試合目より2試合目、2試合目よりも3試合目と着実に成長を遂げ、「チーム」としての完成度が飛躍的に上がっていった。
実際、最初の試合では日本リーグの選手たちのスピードにまったくついていけず、打球の速さ、走塁のスピードに翻弄され、パニック状態に陥る場面も見受けられたが、2戦目、3戦目と徐々に対応できるようになり、互角の試合を展開できるようになっていた。
チームを率いる矢端信介ヘッドコーチは、「さすがにこの年代のトップレベルの選手が集まっているだけのことはあり、個々の潜在能力の高さを随所に感じる。参加各国の情報がまったくなく、どの程度のレベルの大会になるかわからない部分もあるが、この年代において、日本が世界有数のタレントを擁していることは間違いないだろう。ただ、この大会での目標・目的は、単純に『優勝』というとだけではなく、世界の舞台を肌で感じさせ、早い段階から国際経験を積むことで、ここに集う稀有な才能をさらに引き出し、大きく育てていくことだと思っている。その意味では、まずこの大会を、そのための『第一歩』としなければならない」と、大会に臨む決意を語った。
女子U16日本代表は、8月5日(水)に結団式・壮行会を行い、翌6日(木)、大会開催地であるチェコ・プラハへと出発。現地でカナダ代表、チェコ代表と各1試合のテストマッチを行い、大会へと臨むことになる。
初めて開催されるU16のワールドカップ。若き日本代表選手たちがどんな戦いを見せるか注目が集まる。
●大会スケジュール・組み合わせはこちら
●女子U16 日本代表選手プロフィールはこちら
●大会オフィシャルホームページはこちら
■ISFイーストン・ファンデーション・
ユースワールドカップ日本選手団
▽スタッフ
・団長
中邑 芳邦(日ソ協常務理事)
・ヘッドコーチ
矢端 信介(とわの森三愛高)
・コーチ
有住 隆(上山明新館高)
富岡 智(滑川高)
・総務兼マネージャー
池田 紀子(須磨ノ浦女子高)
・トレーナー
大石 益代(日ソ協)
▽選手
・投手
岡村 奈々(北九州市立早鞆中)
近藤 光(神戸野田高)
酒井 彩好(太田市立商業高)
芝 祐美子(東海学園高)
森 あすか(東海学園高)
山口 清楓(延岡市立南中)
・捕手
植木 千晴(星野高)
弦田 彩加(須磨ノ浦女子高)
・内野手
奥田茉優希(名古屋市立原中)
野木利佳子(中島村立中島中)
服部 愛香(京都西山高)
森山 幸世(高崎健康福祉大学高崎高)
岩見 香枝(埼玉栄高)
森田 歩(済美高)
・外野手
兵頭 花帆(済美高)
小松 美樹(須磨ノ浦女子高)
山科麻由佳(鳥取城北高) |