2015.8.10
●女子U19日本代表レポート
第11回世界女子ジュニアソフトボール選手権大会(アメリカ・オクラホマシティ)
日本、初戦に快勝!
ニュージーランドを5回コールドで破り、好発進
いよいよ、第11回世界女子ジュニア選手権大会が開幕!
オープニングセレモニーに参加した女子U19日本代表
アメリカならではの「演出」に、気持ちも高まる
チーム全員「心」を一つに……いざ、戦いへ!
予選リーグ第1戦の相手はニュージーランド
大事な初戦の先発投手を任された中村美樹
4回を投げ、被安打2と上々のピッチングを展開
8番・櫻岡春香の2本のタイムリーなどで得点を重ねた日本
2回裏に3点、4回裏には4点を奪い、リードを広げた
日本、まずは初戦に5回コールド勝ち!
しかし、まだまだ本当の戦いはこれからだ
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第11回世界女子ジュニア選手権大会(
※大会スケジュールはこちら
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)が、アメリカ・オクラホマシティにおいて開幕。
当初は18カ国の出場が予定されており、試合方式についても、まず全チームを4つのセクションに振り分け、1回戦総当たりの予選リーグを実施。次に各セクションの上位・下位で再度ブロック分けを行い、1回戦総当たりのリーグ戦でブロック別の順位を決定。さらに各ブロックの順位にともない、決勝トーナメント・順位決定トーナメントを行い、最終順位を決定する「新方式」が今回採用されることになっていたが、大会直前にエクアドル、ナイジェリア、ベネズエラの3チームが出場をキャンセル。
これによって急遽、全15カ国を2つのPOOLに振り分ける「従来のスタイル」に試合方式が戻され、各POOLでシングルラウンドロビン(1回戦総当たり)の予選リーグを行い、予選リーグ・POOLA、POOLBの上位4チームが決勝トーナメントへ進出。5位以下のチームは順位決定トーナメントへと進み、決勝トーナメントはソフトボール独特のダブルページシステム(敗者復活戦を含むトーナメント)で「世界一の座」が争われることになった。
予選リーグ・POOLAの日本は、この日、まず18時から行われたオープニングセレモニーに参加。その後、予選リーグ第1戦に臨み、最終ゲーム(20時開始)でニュージーランドと対戦した。
・大会第1日/8月9日(日)
《予選リーグ第1戦》
1
2
3
4
5
計
ニュージーランド
0
0
0
0
0
0
日 本
0
3
0
4
x
7
※大会規程により5回得点差コールド
(日)○中村美樹(4回)、山田蓮(1回)−坂本結愛
〔二塁打〕櫻岡春香A
日本の先発投手は中村美樹。「現時点で最も信頼できる投手」と有住隆ヘッドコーチから評価される右腕が、「大事な初戦」の先発を任された。その中村美樹は初回、先頭打者にうまく合わされ、三遊間深くに「技あり」の打球を落とされたかと思われたが、これをショート・那須千春が果敢にダイビングキャッチ。チームを引っ張る「キャプテン」がいきなりガッツ溢れるプレーで助け、ワンアウトを取ると、このファインプレーに応えるかのように中村美樹も力投。続く2番打者を三振、3番打者をセカンドゴロに打ち取り、キッチリと三者凡退。まずは上々の立ち上がりを見せた。
先制点のほしい日本は2回裏、一死から6番・中西舞衣が四球で出塁。7番・本間睦のライト前ヒットで一・二塁のチャンスを作ると、ここで8番・櫻岡春香が甘く入ってきた球を迷わず強振し、ライトオーバーのツーベース。外野の中継プレーが乱れる間に一気に二者が還り、喉から手が出るほど欲しかった先制点を奪った。日本打線はこの後、さらに9番・竹中真海のレフトへの犠牲フライでこの回3点目を追加。4回裏にも、一死二塁から再び8番・櫻岡春香にセンターオーバーのツーベースが飛び出し、1点。なお、ワイルドピッチ、四球、盗塁で二・三塁のチャンスが続き、1番・石川恭子がセンター前に鮮やかにはじき返し、二者が生還。この回一挙4点を奪い、得点差を5回コールド勝ちが成立する7点差に広げた。
守っては、「大事な初戦」を任された先発・中村美樹が先発投手としての役割をしっかりと果たし、4回を投げ、被安打2の好投。5回表は、2番手・山田蓮へと投手リレーし、2つの四球とヒットで二死満塁のピンチを招いたものの、最後は「センターへ抜けるか!?」と思われた痛烈な当たりをショート・那須千春が身体を張って止め、セカンドフォースアウト。終ってみれば、日本が7−0(5回コールド勝ち)でニュージーランドに快勝し、まずは予選リーグ第1戦を白星で飾った。
日本は明日、ダブルヘッダーとなり、予選リーグ第2戦でカナダ、続く予選リーグ第3戦でコロンビアと対戦する。初戦にしっかりと勝ち切れたことは日本にとって大きいが、戦いはまだまだはじまったばかり。ここから先は、精神的にも肉体的にもできる限り良いコンディションを維持しながら、一戦一戦取りこぼしなく、着実に勝利を積み重ねていくことが何よりも重要になる。特に日中(昼間)の試合は、オクラホマシティ独特の40℃を超える「猛烈な暑さ」とも戦わなければならない。まずは「どのチームよりも、強く、タフ」でなければ、今回の大会を制することなどできないのである。過酷な状況だからとへばり、立ち止まっている暇はない。本当の戦い、世界一を決める戦いは、もっと先に待ち構えているのだから!
予選リーグ第1戦
ニュージーランド戦 スターティングラインアップ
打順
守備位置
選手名
所属
UN
1
3B
石川恭子
園田学園女子大学
9
2
2B
屋禰未奈
園田学園女子大学
2
3
SS
那須千春
日立
6
4
C
坂本結愛
戸田中央総合病院
25
5
CF
飯田瑞稀
日本体育大学
14
6
DP
中西舞衣
高松南高校
12
7
1B
本間睦
日本体育大学
3
8
RF
櫻岡春香
東京女子体育大学
1
9
LF
竹中真海
日本体育大学
8
FP
P
中村美樹
戸田中央総合病院
13
※選手交代
5回表
投手交代
中村OUT→山田蓮(日本体育大学)IN
〃
守備交代
飯田OUT→石野江里佳(ビックカメラ高崎)IN