2015.8.14
●女子U19日本代表レポート
第11回世界女子ジュニアソフトボール選手権大会(アメリカ・オクラホマシティ)
日本、メキシコに6−0で快勝!
決勝トーナメント・セミファイナルへ進出
いよいよこの日から決勝トーナメントに突入!
決勝トーナメント1位・2位戦の相手はメキシコ
日本の先発は「エース」として抜群の安定感を見せる福井遥香
この試合も6イニングを投げ、被安打2・奪三振12と好投した!
3回裏に先制点を挙げた日本。5回裏には、6番・石野江里佳の
走者一掃のタイムリースリーベースなどで大きな3点を追加
完全に試合の主導権を握った日本は
6回裏にも4番・坂本結愛のタイムリーで5点目
代打・中西舞衣にもタイムリーが飛び出し
ダメ押しの6点目を奪い、試合を決めた
日本、メキシコに6−0で快勝し、セミファイナル進出!
明日はいよいよ「最大にして最強のライバル」アメリカと激突する
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第11回世界女子ジュニア選手権大会(
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)も5日目を迎え、いよいよこの日から「最後の戦い」となる決勝トーナメントに突入。前日、予選リーグ最終日のダブルヘッダーを戦い、アルゼンチン、中国に2試合連続のコールド勝ち。予選リーグ・POOLAを6戦全勝の1位で駆け抜け、圧倒的な強さで決勝トーナメント進出を決めた日本は、この日、決勝トーナメント初戦(POOLA1位対POOLB2位)でメキシコと対戦した。
・大会第5日/8月13日(木)
《決勝トーナメント1位・2位戦》
1
2
3
4
5
6
7
計
メキシコ
0
0
0
0
0
0
0
0
日 本
0
0
1
0
3
2
x
6
(日)○福井遥香(6回)、原奈々(1回)−坂本結愛
〔三塁打〕石野江里佳〔二塁打〕那須千春
日本の先発投手は、今回投手陣の中で「抜群の安定感」を見せ、大会前から有住隆ヘッドコーチが「エース」として期待する福井遥香。あくまでも「一戦必勝」でこの決勝トーナメントを戦う日本は、大事な初戦の先発に満を持して「投手陣のリーダー」を起用した。その福井遥香は、初回から「コーナーを突く丁寧なピッチング」でメキシコ打線を三者凡退に打ち取る上々の滑り出し。その後も、有住隆ヘッドコーチの「期待」に応える投球内容で、2回表を三者連続三振。3回表はこの回先頭の7番打者にセンター前ヒットを許したものの、慌てることなく後続を断ち、まずは序盤を無失点に抑えた。
初回、2回裏とチャンスを作りながら、メキシコの先発投手を打ちあぐねていた日本は3回裏、この回先頭の1番・石川恭子がピッチャー前に「技あり」のセーフティーバントを決め、出塁。2番・屋禰未奈のファーストゴロの間に二進し、一死二塁とすると、ここで3番・那須千春がレフトオーバーのタイムリーツーベース。「頼れるキャプテン」の一打で、喉から手が出るほど欲しかった1点を先制した。
この先制点で「肩の荷」が降りた日本は、迎えた5回裏にも死球、ヒット、送りバントで一死二・三塁のチャンスを作り、6番・石野江里佳のライト線を抜く走者一掃のタイムリースリーベースで大きな2点を追加。さらにこの直後、ワイルドピッチの間に4点目を加え、完全に試合の主導権を握ると、6回裏には二死三塁から4番・坂本結愛の二遊間を抜くタイムリーで5点目。なおパスボールの間に一塁走者・坂本結愛が二塁へ進み、続く代打・中西舞衣にもレフトへのタイムリーが飛び出し、ダメ押しの6点目。終盤の「集中打」で一気に試合を決めた。
守っては、先発・福井遥香が6イニングを投げ、被安打2・奪三振12の好投。危なげのないピッチングを展開すると、7回表は2番手・原奈々がキッチリとメキシコ打線を三者凡退に抑え、完封。6−0でメキシコに快勝し、決勝トーナメント・セミファイナル進出を決めた。
いよいよ明日、日本は決勝トーナメント・セミファイナルで「最大にして最強のライバル」アメリカと激突する。アメリカも日本戦の直後に行われたカナダとの対戦で、15−0と圧巻の3回コールド勝ち。初回に2点、2回に6点、3回に7点を挙げるなど、この試合も得意の「先制攻撃」、自慢の「攻撃力」を見せつけ、まさに「余裕」を感じさせる戦いぶりでセミファイナルへと駒を進めてきた。
日本とアメリカは、明日の戦いが今大会初対戦。優勝をつかみ取るためには、セミファイナル、ファイナルと、両者少なくてもあと2回勝利を収めなければならず(セミファイナルで敗れ、敗者復活戦へと回った場合は、3試合を勝ち抜かなければならない)、明日の対戦ではともに相手の「手の内」を探りながら、試合の中で巧妙な「駆け引き」が展開されることも十分予想される。今日のメキシコ戦の先発にエース・福井遥香を起用した有住隆ヘッドコーチの采配を見る限り、明日の先発投手はおそらく「二枚看板」の一人である中村美樹。もちろん、他の投手を先発起用する可能性もあるが、セミファイナルではアメリカの前に「エース」を極力温存し、ファイナルで「本当の勝負」を仕掛ける戦術に出ることになりそうである。
ともあれ、ようやく「最大にして最強のライバル」アメリカと対戦することができる。日本、アメリカともにここまで圧倒的な強さを見せつけ、一度も「負け」というものを味わっていない。特に、日本は投手陣がここまで無失点と絶好調。「破壊力」を売りとするアメリカ打線に対していかに立ち向かうのか、非常に興味深く、楽しみである。互いの意地とプライドをかけた女子U19「世界最高レベルの戦い」。胸の鼓動が高鳴る一戦が、いよいよはじまる!
決勝トーナメント1位・2位戦
メキシコ戦 スターティングラインアップ
打順
守備位置
選手名
所属
UN
1
3B
石川恭子
園田学園女子大学
9
2
2B
屋禰未奈
園田学園女子大学
2
3
SS
那須千春
日立
6
4
C
坂本結愛
戸田中央総合病院
25
5
RF
櫻岡春香
東京女子体育大学
1
6
DP
石野江里佳
ビックカメラ高崎
11
7
CF
飯田瑞稀
日本体育大学
14
8
1B
本間睦
日本体育大学
3
9
LF
竹中真海
日本体育大学
8
FP
P
福井遥香
Honda
19
※選手交代
6回裏
代打
櫻岡OUT→中西舞衣(高松南高校)IN
7回表
再出場
中西OUT→櫻岡春香(東京女子体育大学)IN
ライトの守備で再出場
〃
投手交代
福井OUT→原奈々(園田学園女子大学)IN
決勝トーナメント組み合わせ・結果