大会情報/競技部門
「全日本総合女子選手権大会」は1949年に創設された大会であり、日本のソフトボールの中で最も歴史と伝統があり、権威のある大会である。
第1回大会~第44回大会まで「全日本一般女子選手権大会」と呼称されており、1993年に「日本選手権」(実業団、クラブ、大学、教員のチャンピオンチームを集めて行われていた大会)を統合し、「全日本総合女子選手権大会」に改称。今日に至っている。
「全日本総合女子選手権大会」は、サッカーでいえば「皇后杯」のような大会。大学、実業団、クラブ等、登録するカテゴリーは違っても、各都道府県予選・地区予選を勝ち抜きさえすれば、どんなチームでも大会に参加することができる。
現行のルールでは、日本女子リーグ1部に所属する12チームは予選なしで本大会に出場。また、前年度の優勝チーム・準優勝チームも予選を免除され、ストレートで本大会に出場することができる。
過去の大会では、1965年の第17回大会から1974年の第26回大会まで高島屋大阪(大阪)が「不滅」の大記録となる大会10連覇を達成。同じ年、プロ野球、セントラルリーグで10連覇を狙っていた読売巨人軍が優勝を逃し、9連覇でストップしたこともあり、話題を呼んだ。
また、横尾製作所(群馬)も1979年の第31回大会から1983年の第35回大会まで5連覇を達成。特に、この5連覇を成し遂げた1983年は、全日本実業団選手権大会、全日本一般女子選手権大会(現在の全日本総合女子選手権大会)、国体、日本選手権(現在は全日本総合女子選手権大会に統合)と出場したすべての大会で優勝を飾りながら、この年をもって活動を休止。惜しまれながらもその歴史に幕を閉じた。
近年では、日立&ルネサス高崎(現・ビックカメラ高崎 BEE QUEEN/群馬)が、ルネサス高崎、ルネサステクノロジ高崎事業所と名前を変えながら、2003年の第55回大会から2009年の第61回大会まで7連覇を達成。「ビックカメラ」にチーム移管後は、2016年と2018年に優勝。日立、ルネサス時代を含めると大会最多の17回の優勝を誇っている。
2020