大会情報/競技部門
“大学の歴史は日本体育大と共に在り”といっても過言ではないほど、日本体育大の強さは際立っており、1970年からの6連覇を最高に28回の優勝回数を誇っている。
ウィンドミル投法の元祖・故下奥信也監督のもと、三宅豊、北義男、大村明久、宮平永義、高橋速水ら次々と好投手を輩出。日本のソフトボール界をリードし、支える存在として君臨してきた。
しかし、2009年を最後に優勝から遠ざかっており、その後は、かつて「世界のエース」として名を馳せた西村信紀が監督としてチームを率いる環太平洋大が二度「頂点」に立ち、早稲田大が「3連覇」を達成する等、群雄割拠の「戦国時代」に突入している。
大学のカテゴリーでの「全国大会」は、このインカレ(全日本大学男子選手権大会)だけだが、東日本インカレ・西日本インカレや東京都リーグ、関東リーグ、東海リーグ、関西リーグ等、各地区でのリーグ戦も盛んに行われている。
また、大学チームであっても「全日本総合男子選手権大会」の各都道府県予選・各地区予選を突破すれば本大会出場への道が拓ける。
国民体育大会も、大学生が各都道府県の選抜チームに入ることは珍しくないし、チーム全体が都道府県の代表チームとなり、ブロック予選を勝ち上がり、本大会へ出場したケースもある。「チャンス」はいろいろなところに広がっているのである。
かつて大学のチームが、「日本のトップ」を争っていた時代が確かにあった。また、その「トップレベル」のソフトボールを知る者たちが教員となり、全国にソフトボールを普及させ、新たな競技人口を生み出し、その競技レベルを向上させてきた。
時代は確かに変わっている。しかし、大学には「変わらぬ役割」を期待したいものである。
2015