大会情報/競技部門
“大学の歴史は日本体育大と共に在り”といっても過言ではないほど、日本体育大(東京)の強さは際立っており、1970年からの「6連覇」を最高に「31回」の優勝回数を誇っている。
ウィンドミル投法の元祖・故 下奥信也監督のもと、三宅豊、北義男、大村明久、宮平永義、高橋速水ら次々と好投手を輩出。日本のソフトボール界をリードし、支える存在として君臨してきた。
その後は、かつて「世界のエース」として名を馳せた西村信紀が監督としてチームを率いる環太平洋大(岡山)が「2度頂点」に立ち、早稲田大(東京)が「3連覇」を達成する等、群雄割拠の「戦国時代」に突入していたが…… 2017年・2018年・2019年と日本体育大が盛り返し、3連覇。「世界ジュニア選手権優勝投手」小山玲央の加入を機に再び選手層に厚みをかけ、「黄金時代を再建」しつつある。
大学のカテゴリーの「全国大会」は、この「インカレ」(全日本大学男子選手権大会)だけだが、東日本インカレ・西日本インカレや東京都リーグ、関東リーグ、東海リーグ、関西リーグ等、各地区でのリーグ戦も盛んに行われている。
また、大学チームであっても「全日本総合男子選手権大会」の各都道府県予選・各地区予選を突破すれば本大会出場の道が拓ける。「国民体育大会」も大学生が各都道府県の選抜チームに名を連ねることは珍しくないし、チーム全体が都道府県の代表チームとなってブロック予選を勝ち上がり、本大会へ出場するケースもある。「チャンス」はいろいろなところに広がっているのである。
2018年には、日本男子「次代のエース」とも評される小山玲央を軸に、圧倒的な強さで「インカレ」を連覇した日本体育大が「全日本総合男子選手権大会」でも“快進撃”を見せ、見事「大学勢初の総合選手権制覇」という偉業を成し遂げた。
“大学男子ここに在り!”新たな歴史の一頁はやはり「王者・日体大」が刻むこととなったが、その日本体育大に「追いつき、追い越せ!! 」、他のチームも当然負けてはいられない。再び大学が日本のソフトボール界をリードし、支える存在となるためにも……すべてのチーム・選手が「奮起」し、「切磋琢磨」していく。そしてこの大学から、今後も「次代のソフトボール界を担う人材」を育て、輩出してもらいたい。
2020